Nissin Transport (Canada) Inc.
President 志村圭一氏

Nissin Transport (Canada) Inc. に2025年4月に着任された志村圭一氏にお話しを伺いました。国際総合物流企業である同社は、「人」と「イノベーション」による物流の変革を目指し、カナダで1984年に設立され、海上・航空・トラック輸送、倉庫、引越、通関など幅広い事業を展開、グローバルに150拠点以上を有します。単なるモノの輸送に留まらず、お客様の想いも一緒に届けるサービスを心掛け、サプライチェーン最適化や社会課題の解決に貢献しています。志村氏は入社以来、自動車関連の物流業務に従事してきました。前任地であるマレーシアについて、愛犬のこと、野球に明け暮れた学生時代などたっぷりお聞きしました。
-事業内容の紹介をお願いいたします。
「人」と「イノベーション」で物流を変革し、お客様のサプライチェーン最適化と社会課題の解決に貢献する『サプライチェーン ロジスティクス プロバイダー』として、世界の発展に欠くことのできない、ものを「運ぶ」事業を生業としております。ただモノを運ぶだけではなく、その品物に込められた「想い」も一緒に届けることを大切にしています。受け取った方が感動してくれるような、そんなサービスを心掛けております。 物流を通じて地球全体を笑顔で満たしたい。それが私たちの存在意義だと考えています。
-御社の強みについてお聞かせください。
カナダでは、 1984年に会社が設立され、国際総合物流のパイオニアとして、海上輸送、航空輸送、トラック輸送、倉庫、引越、通関など、物流全般に関わる事業を幅広く展開しております。 社員数は50名ほどの小規模な会社ですが、トロント、ミシサガ、バンクーバー、そしてアリストンに拠点を構え、 3つの当社グループ、企業価値観である「先駆けること」「違いを大切にすること」「心を配ること」を大切に、お客様の理想とする物流を具現化しております。
また、米国、メキシコを含め、グローバルでは23の国と地域に150以上の拠点を有し、システム、 DXを駆使しながら、世界の人々に感動と笑顔を届けております。また、皆様には馴染みの深い旅行事業も手がけており、物流の日新とともにトータルサポートで事業展開を行っております。
-今後、特に力を入れていきたいこと、目標や展望についてお聞かせください。
昨今、世界情勢は不確実性に満ち先行きは不透明です。お客様のサプライチェーンも難局に直面している状況ですが、今こそが我々の真価が問われる時だと捉えております。
中国古典にある「真に日に 新たにせば、日々に新たに、また日に新たなり」という言葉が「日新」の社名の由来ですが、少しでも新しくしようとする努力を途切れなく続けなくてはいけないというその精神に従い、今日よりも明日の進歩を実現する、変化に積極的に対応する、ということに社員全員でチャレンジしていきます。今年は午年、さらに60年に一度の丙午の年ということで手綱をしっかり握り、「勢いのある飛躍の年」にしたいと思います。
-ご出身から今までのご経歴についてお聞かせください。
私は「小江戸」と呼ばれる埼玉県川越市で生まれ育ちました。学生時代は小学校から大学まで野球一筋で、高校3年生の夏には甲子園へ ―私が出場したわけではなく他校から出場した幼馴染みの応援に、大学4年の時には明治神宮球場でプレーする弟の姿を見に行きました。
私と弟は共に野球をしてきましたので、毎日お弁当を作り、泥だらけのユニフォームを洗濯してくれた母には感謝しかありません。いつまでも親孝行をしていきたいと考えています。
-野球を始めたきっかけは何ですか?
父が野球好きだったこともあり、自然と野球に夢中になっていきました。現在は野球はほとんどしていませんが、最近卓球台を購入し、地下で息子と毎日ピンポンを楽しんでいます。卓球は未経験ですが、親子で新しいスポーツに挑戦しています。
-これまでの海外駐在のご経歴について教えてください。
1997年に新卒で日新に入社し、早いもので30年が経ちます。入社以来、ずっと自動車関連の物流業務に従事してきました。仕事を通じて、上司や先輩、そして何よりもお客様から多くのことを学び、今の自分の基礎になっていると感じています。

海外駐在の経験として、2001年から2009年まではマレーシア・クアラルンプール、2017年から2年間はアメリカのインディアナ州、そして2019年から2023年までは同じくアメリカのオハイオ州で勤務しました。そして、2025年4月からは3カ国目となるカナダに赴任しています。
もともと「海外で仕事をしてみたい」と思い日新に入社しましたが、ここまで様々な国で経験を積むことになるとは想像していませんでした。各地で出会った仲間やお客様とのご縁は、私にとって一生の宝物です。これからも人とのつながりを大切にしていきたいと思っています。
-マレーシアでの最初の駐在時にはどのようなお仕事をされていましたか?
主に自動車関連の業務で、現地で倉庫の立ち上げを担当していました。非常に充実した時間を過ごし、帰国したくないほど居心地が良く、結果的に9年間という長い期間の駐在となりました。マレーシアは一年中夏のため、とても過ごしやすい場所でした。その気候もあり、特に生活面でのストレスも少なかったです。
ただ、常に同じ気候だったので、季節ごとの思い出が記憶しにくく、「あの時暑かったね」などの感覚が曖昧になったのは印象的でした。26歳から35歳までの一番エネルギッシュな時期に多くの挑戦をすることができたのも、マレーシア生活の大きな財産です。
-今までで一番印象に残っているプロジェクトについて教えてください。
先程も少し触れましたが、2001年にマレーシアへ赴任し、自動車用補修部品のディストリビューションセンター(DC)の立ち上げを担当したことが、最も印象に残っています。入社5年目で、倉庫業務の経験もノウハウもない中、自ら手を挙げて現地責任者として赴任しました。現地スタッフのマネジメントにも初めて挑戦し、多くの困難に直面しましたが、仲間やお客様のサポートを受けながら無事にセンターをオープンすることができました。
特に忘れられないのは、最初の荷物を積んだ日新のトラックが出発する光景を見た瞬間、これまでの苦労が一気に報われたことです。思わず涙があふれ、今でも鮮明に覚えています。この経験から、「何事も何とかなる」という前向きなポリシーを持つようになり、その後のアメリカ赴任など、さまざまなチャレンジにも自信を持って臨めるようになりました。今振り返ると、このプロジェクトが自身の成長に大きくつながったと感じています。

-お仕事を進める上で大切にされていることについて教えてください。
どんなに苦しい時でも、笑顔を絶やさないことを大切にしています。そして、相手の立場に立って物事を考え進めることが重要だと感じています。自分が笑顔でいなければ、相手も笑顔になれません。だからこそ、常に笑顔を絶やさず、仕事を楽しむことを心がけています。
また、仲間と共に仕事を楽しむことができれば、それが最高の状態だと思います。笑顔と相手への思いやり、そして楽しむ姿勢を持って取り組むことで、どんな困難も乗り越えられると考えています。
-ここからプライベートについてです。お好きなスポーツや趣味、休日の過ごし方についてお聞かせください。
今回、妻と息子、そしてペットの犬も一緒にカナダへ来てくれました。犬自身が喜んでいるかどうかは分かりませんが(笑)、長時間のフライトを乗り越えて一緒に来てくれたことに感謝しています。今は、犬の散歩が趣味、犬と一緒に遊ぶことが休日の過ごし方となっており、家族やペットとともに新しい生活を楽しんでいます。暖かくなったらゴルフも再開したいですね。


-今後カナダ駐在中に挑戦したいことについてお聞かせください。
カナダは自然がとても豊かなので、家族や犬と一緒に四季折々の大自然を満喫したいです。また、野球やホッケーなどプロスポーツの観戦も楽しみにしています。家族とともに新しい環境で自然やスポーツを思い切り楽しみたいと思っています。
-最後に、商工会会員の皆様へメッセージをお願いいたします。
商工会の皆様とは、さまざまなイベントを通じてご一緒する機会が多く、毎回楽しい時間を過ごさせていただいております。トロントで皆様とお会いできたことも、やはり人とのご縁によるものだと感じています。このご縁を大切にしながら、今後も商工会の活動に貢献できるよう努めていきたいと思います。
これからも商工会の皆様と共に、さまざまなイベントを通じて交流を深めていきたいと考えております。今後ともよろしくお願い申し上げます。
-本日はお忙しい中ありがとうございます。これでインタビュー終わります。