伊東義員氏へ令和7年度外務大臣表彰伝達式トロントにて

4月15日、在トロント日本国総領事館公邸において、令和7年度外務大臣表彰の伝達式が執り行われ、トロント日本商工会専務理事の伊東義員氏が受賞されました。

伊東氏は2007年以来、当商工会専務理事としての職務に加え、トロント補修授業校常任運営委員も兼任され、長年にわたり日系企業の経済活動の発展に尽力されてこられました。また、地域社会との相互理解の促進や友好親善の推進にも大きく貢献され、その功績が高く評価されたものです。

なお、伊東氏は昨年より療養中であるため、当日の伝達式はオンラインを併用したハイブリッド形式にて開催されました。画面越しではありましたが、関係者一同が心よりの祝意と敬意を表し、和やかな雰囲気の中で式典が行われました。

在トロント日本国総領事館ホームページより.:

伊東 義員氏への外務大臣表彰伝達式

Ceremony Confers Foreign Minister’s Commendation to Mr. Ito Yoshikazu

伊東氏より当日ご挨拶(スピーチ)を頂戴しましたので、ここにご紹介いたします。

* * *

この度は、このような栄誉ある賞を賜り、誠に恐縮に存じます。また、急性骨髄性白血病の発症と重なり、伝達式が遅れましたこと、心よりお詫び申し上げます。本受賞につきましては、商工会専務理事としての職務が評価されたものと受け止めておりますが、これは決して私個人の評価ではなく、商工会の活動全体に対するご評価であると認識しております。

私が専務理事として商工会に携わるようになり、本年でちょうど20年目を迎えます。

2006年の採用面接の際、「商工会で何を実現したいか」と問われ、「商工会の掲げる四つの活動目的に基づき、組織の健全化と活性化を図り、会員およびコミュニティーの双方から信頼される開かれた商工会を実現したい」と申し上げました。この考えは現在に至るまで変わることなく、常に会員が求めるものは何か、コミュニティーに提供できる価値は何かを問い続けてまいりました。

コロナ禍以前には、代表者が交代される折にご挨拶を兼ねて会員企業の皆様を訪問し、それぞれの地域・環境・設備のもとで展開されている事業を理解するとともに、ビジネス上の課題や駐在員生活に必要とされる情報について伺ってまいりました。そうした声をもとに、商工会として提供すべきサービスを検討し、実施してまいりました。

その一環として、日本語資料が限られている状況を踏まえ、教育制度・医療制度・交通法規などに関する日本語セミナーを開始いたしました。トロント大学の通信教育にて日本語翻訳コースを修了後に取り組んだオンタリオ州教育ガイドの日本語版作成も、こうした現場のニーズから生まれたものでございます。

また、こうした生活情報をコンパクトにしてより頻繁に欲しいという会員からの声に答え、オンラインで「トロント生活不安疑問質問懇談会」を定期的にするようにいたしました。これらの情報は、会員およびそのご家族に限らず、広く日系コミュニティーの皆様にご参加・ご利用いただける形で提供してまいりました。

補習校におきましては、「駐在員子女のみが通う場」という従来の認識を改めるべく、門戸を広く開いていることの周知に努めてまいりました。その結果、徐々に多様な背景を持つ児童生徒の入学が進んでおります。

また、補習校運営への関与を契機として日本語教育および継承日本語教育に関心を深め、カナダ日本語教育振興会に参加いたしました。その後、当時の会長よりご要請をいただき、理事(Director)として財務・法務面の支援に携わることとなり、以来18年にわたり務めてまいりました。

本日こうして受賞の栄に浴することができましたのは、歴代会長をはじめ理事の皆様、支えてくださった歴代のアシスタントの方々、補習校の派遣教員ならびに教職員の皆様のご理解とご支援の賜物でございます。ここに改めて深く御礼申し上げます。

今後も健康の許す限り、会員およびそのご家族、そしてコミュニティーにとって頼りとなる、開かれた商工会の発展に寄与できるよう、一層精進してまいります。

本日は誠にありがとうございました。

* * *