トロント日本映画祭6月 上映作品 スケジュール

毎年6月開催トロント日本映画祭(TORJFF)上映作品発表!
Momo Films 代表 高畠 晶

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カナダ日系文化会館主催の第15回トロント日本映画祭(TORJFF)の期間中(6/11~6/26、一部は8月の上映)、JCCCの小林ホールで24作品が上映されます。

今年は『ふつうの子ども』の呉美保監督の登壇が予定されています。『そこのみにて光輝く』『きみはいい子』『ぼくが生きてる、ふたつの世界』と話題作を提供してきた呉監督が、『ふつうの子ども』では10歳の小学4年生を主人公にしています。中心の3人の子役以外のクラスメイト役にはオーディションで選ばれた子どもたちを起用し、ワークショップを通して共通の時を過ごしながら、呉監督とともにそれぞれのキャラクターをつくりあげたそうです。

更に登壇が予定されているのは、『あるく』の片岡志帆監督です。「四国遍路」の巡礼の道を現代に歩む4人の姿を見つめた、静かな瞑想性をたたえるドキュメンタリーです。さらに『人はなぜラブレターを書くのか』の石井裕也監督も登壇が決定。ゲストの方のお話を直接伺える、貴重な機会をお見逃しなく!!
それではラインアップを簡単に紹介します。

【オープニング・クロージング】
6月11日のオープニングを飾るのは『TOKYOタクシー』です。本作が91本目の監督作となる名匠・山田洋次が2022年製作のフランス映画『パリタクシー』を原作に、人生の喜びを描いたヒューマンドラマです。木村拓哉演じるタクシーの運転手と客として偶然出会った倍賞千恵子。2人の心そして人生が大きく動き始めます。

6月26日のクロージングでは『風のマジム』を上映します。那覇で豆腐店を営む祖母カマルと母サヨ子と暮らす伊波まじむ。社内のベンチャーコンクールに、南大東島産サトウキビを原料としたラム酒製造の企画を応募し、やがてその企画は家族や会社、南大東島の島民をも巻き込む一大プロジェクトへと発展していきます。上映後のクロージングレセプションでは、審査員賞などの各賞の発表があります。

【話題作】
『国宝』2025年6月に公開されて以来、現在も国内上映中という大ヒット作品です。国内の賞を総なめし、米国アカデミー賞の「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」にもノミネートされました。歌舞伎俳優・立花喜久雄の人生を軸に描かれる物語です。 幼いころから歌舞伎の世界に身を置き、舞台と伝統に守られながら成長していく一方で、成功と挫折、栄光と苦悩が交互に訪れます

【社会派作品】
『ブルーボーイ事件』高度経済成長期の日本で実際に起きた「ブルーボーイ事件」を題材に、自らもトランスジェンダーであることを公表している飯塚花笑監督が、性別適合手術の違法性を問う裁判に関わった人々の姿を描いた社会派ドラマです。主人公のサチをはじめ何人かの実際のトランスジェンダーが出演しています。

『ナイトフラワー』『ミッドナイトスワン』の内田英治監督が自ら原案・脚本も手がけ、借金取りに追われる母親が子どもたちの夢をかなえるため危険な世界へと足を踏み入れていく姿をスリリングに描き出しています。あるきっかけでドラッグの売人となり次第に危険な取引にも手を出してしまう母親役を北川景子が熱演しています。

『でっちあげ 殺人教師と呼ばれた男』日本で初めて教師による児童へのいじめが認定された体罰事件を題材にした福田ますみのルポタージュ「でっちあげ 福岡『殺人教師』事件の真相」を映画化。2003年、小学校教諭の薮下誠一は、児童・氷室拓翔への体罰を保護者の氷室律子から告発され、誰もが律子側の勝利を確信するなか、法廷に立った薮下は「すべて事実無根のでっちあげ」だと完全否認する。

『東京逃避行』「トー横」封鎖後の新宿・歌舞伎町を舞台に、居場所を失った4人の少年少女の運命が交錯する一夜の逃亡劇を描いたサスペンスです。24歳の新鋭・秋葉恋が長編初監督を務め、第2回東京インディペンデント映画祭でグランプリを受賞した短編を自ら長編映画化しました。秋葉監督自身が歌舞伎町で過ごした経験をもとに執筆したオリジナル脚本で描き出しています。

【愛について】
『ファーストキス』結婚して15年になる夫を事故で亡くした硯カンナ。夫の駈とはずっと前から倦怠期が続いており、不仲なままだった。第二の人生を歩もうとしていた矢先、タイムトラベルする手段を得たカンナは過去に戻り、自分と出会う直前の駈と再会。もう一度恋に落ちたカンナは、15年後に起こる事故から彼を救うことを決意します。松たか子と松村北斗の組み合わせが新鮮です。

『平場の月』大人の男女の心の機微を繊細に描き、第32回山本周五郎賞を受賞した朝倉かすみの同名恋愛小説の実写化。妻と別れ、地元に戻った青砥健将は、印刷会社に再就職し平穏な毎日を送っていました。そんな青砥が中学生時代に思いを寄せていた須藤葉子は夫と死別し、現在はパートで生計を立てています。ともに独り身となり、さまざまな人生経験を積んできた2人は意気投合し、中学生以来の空白の時間を静かに埋めていくのです。堺雅人と井川遥が等身大の大人の恋愛を切なく、優しく演じています。

『秒速5センチメートル』新海誠監督による2007年公開のアニメ『秒速5センチメートル』の実写映画化。 1991年、東京の小学校で出会った遠野貴樹と篠原明里は、心を通わせるようになりますが、卒業と同時に明里は引っ越してしまいます。中学1年の吹雪の夜に栃木・岩舟で再会を果たした2人は、雪の中に立つ桜の木の下で、2009年3月26日に同じ場所で再会することを約束します。

『人はなぜラブレターを書くのか』2000年3月に発生した地下鉄脱線事故にまつわる実話をもとにしています。2024年、定食屋を営む寺田ナズナは、ある青年に宛てて手紙を書きます。24年前、17歳のナズナは、いつも同じ電車に乗る高校生・富久信介にひそかな恋心を抱きます。そんなふたりに、運命の2000年3月8日が訪れます。2024年、信介の父・隆治はナズナからの手紙の中に亡き息子の生きた証を確かに感じ、息子の青春の断片と成長を知ることになります。

【様々な人生】
『旅と日々』恋愛や友情、仕事の同僚でもない、名のない関係性の登場人物たち。人と人、その背景にある時間と空気までをも丁寧にすくい取る。旅先での小さな出会いが、ほんのちょっと、それでも確かに人生を変えることがあります。この映画では二組の出会いを描いています。 強い日差しが注ぎ込む夏の海で、ビーチが似合わない男は、陰のある女に出会い、ただ時を過ごす――。執筆に行き詰った脚本家は、宿の主人との出会いをきっかけに人生と向き合うことに。

『栄光のバックホーム』阪神タイガースにドラフト2位で入団し、将来を期待されながらも、21歳で脳腫瘍を発症して引退を余儀なくされた元プロ野球選手・横田慎太郎の軌跡を映画化しています。2013年のドラフト会議で、2位指名を受け入団し、16年の開幕戦では一軍のスタメンとして初ヒットを記録するなど、将来が期待されていました。が間もなく脳腫瘍が見つかり、病との闘いが始まります。

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『かくかくしかじか』人気の漫画家・東村アキコ自身の【実話】を映画化。宮崎、石川、東京と3つの街を舞台に、人生を変えた恩師との日々を中心に描いています。宮崎県に暮らす女子高生の林明子は、将来は漫画家になるという夢の為に美大進学を志し、受験に備えて地元の絵画教室に通います。そこで教師の日高先生にスパルタ教育をうけます。次第に地元の宮崎では漫画家になる夢をかなえることはできないと思うようになっていき、日高とすれ違っていくが……。

『てっぺんの向こうにあなたがいる』吉永小百合の124本目となる映画出演作で、女性で初めて世界最高峰エベレストの登頂に成功した登山家・田部井淳子をモデルに、人生のすべてを懸けて“てっぺん”に挑み続けた女性登山家の姿を描いています。1975年、エベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、世界最高峰エベレストの女性世界初登頂に成功した多部純子。その偉業は世界中を驚かせ、純子自身や友人、家族たちに光を与えると同時に深い影も落とすこととなります。

『郷』構想から約10年をかけて完成、セリフを極力排し、音と映像を通して登場人物たちの生命の営みを描き出す。鹿児島の雄大な自然を背景に、17歳の高校球児の挫折と再生をつづった青春叙事詩。プロ野球選手を目指す岳は人間関係や、残酷な現実に苦しみますが、優しい担任や、幼なじみとの再会をきっかけに、大自然の中で無邪気に遊んだ日々の記憶に救いを見いだし、四季の移ろいとともに、岳の心境も少しずつ変化し、癒やされていきます。

【娯楽作品を楽しむ】
『災』それぞれの人生を歩み、交わることなかった6人の前に謎の男が現れ、彼らの生活を徐々に崩壊させる「災い」をもたらします。警察にはすべて自殺や事故として処理されるも、映画では不可解な死の連鎖が描かれます。香川照之演じる男の圧倒的な不気味さや、沈黙が緊張感を醸し出す、サイコ・サスペンスです。

『TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション』鈴木亮平主演のTBS日曜劇場で放送された人気救命医療ドラマシリーズの、劇場版第2作目です。今回は鹿児島と沖縄にまたがる海に浮かぶ島々を巡る「南海MER」が誕生。彼らはオペ室を搭載した特殊車両=NK1をのせたフェリーで海を渡り、医療が行き届かない離島医療にあたります。そんなある日、火山島で大規模な噴火が発生。迫りくる溶岩と噴石に、全島民79名が命の危機に陥ります。喜多見たちはすべての命を救うことが出来るのか?

『ほどなく、お別れです』長月天音の同名小説を原作とし、三木孝浩監督、浜辺美波と目黒蓮のW主演で実写化した感動作です。葬祭プランナーと遺族の心の交流を描き、大ヒットしました。就職活動で連戦連敗を重ね、自身の居場所を見つけられずにいる清水美空。彼女には、《亡くなった人の声を聴くことができる》という誰にも言えない秘密がありました。その秘密に気付いた葬祭プランナーの漆原礼二は、「その能力を活かすべきだ」と、葬祭プランナーの道へと誘うのです。

【アニメーション】
『ホウセンカ』死にかけのヤクザが起こす大逆転とは。無期懲役囚の老人・阿久津が独房で孤独な死を迎えようとしていた時、声を掛けたのは、人の言葉を操るホウセンカでした。会話の中で、阿久津は自身の過去を振り返ります。1987年、夏。しがないヤクザの阿久津は、6歳年下の那奈と生まれたばかりの息子と、ホウセンカが庭に咲くアパートで暮らしていましたが、ある日事態が一変します。ジワリと沁みる唯一無二の大人のアニメ映画と評判です。

【8月フェスティバル特別上映】
『木挽町の仇討』直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子による同名小説を映画化したミステリー時代劇です。時は江戸時代。ある雪の降る夜に起きた大事件として、語り草となった見事な仇討。しかし、そこには誰も知ることのなかったもう一つの物語が隠されていたのです。1年半後、仇討ちの顛末を知りたいと当事者の縁者が、関わった人々から事件の経緯を聞くなかで徐々に事実が明らかになり、やがて仇討ちの裏に隠された「秘密」が浮かび上がります。

『長崎-閃光の影で-』原爆投下直後の長崎を舞台に、若き看護学生たちの姿を描いたドラマです。原爆被爆者の救護にあたった日本赤十字社の看護師たちが被爆から35年後にまとめた手記をもとにしています。1945年の長崎で看護学生が体験した被爆者救護。8月9日の朝、一瞬にして地獄絵図と化した長崎で、命を救おうと奔走し、また多くの命を葬った少女たち。極限の状況下で「生きる力」を見出そうとする人々の姿と、未来へ平和のメッセージを継いでいこうとする物語。

<映画祭情報>
トロント日本映画祭 (Toronto Japanese Film Festival)
開催期間:2026年6月11日〜26日
映画祭サイト:https://jccc.on.ca/ja/films/tjff
JCCC YouTubeチャンネル:https://www.youtube.com/c/JapaneseCanadianCulturalCentre
チケット発売開始日:2026年5月xxx日
Ticketweb (www.ticketweb.ca) (https://jccc.on.ca/ja/films/tjff/tjff-ticketsからもアクセスできます)