ワールドシリーズ中継と横浜中華街にトロントを思う
日本貿易振興機構(ジェトロ)経理部 斎藤健史
商工会の皆様、ごぶさたしております。2020年8月から2024年8月までの4年間、ジェトロ・トロント事務所におりました斎藤健史です。
現在はジェトロ本部(東京)の経理部門に勤務しています。帰国後1年が過ぎ、カナダのことを思い出すことも少なくなったと感じていたところ、10月になってトロント・ブルージェイズのワールドシリーズ出場というニュースが飛び込んできました。NHKで放映された試合は毎日、手に汗を握って観戦しましたが、特に第6戦、第7戦はどちらが勝ってもおかしくない名勝負だったと思います。
日本での報道が、日本人選手が活躍するドジャーズに集中していたのは仕方がないですが、それでもブルージェイズの各選手が詳しく紹介され、加えてトロント市内の様子や、カナダの国情に至るまで、日本の視聴者に知ってもらえたのはよい機会だったと思います。また、アナリストや栄養士として球団に勤務する日本人が各メディアで取り上げられていたのも、トロントに住んでいた日本人として感慨深いものがありました。

さて、話は変わって、最近お会いしたトロントゆかりの皆さんについてご紹介します。
去る9月12日、虎ノ門で行われた会合でお会いした皆さんです。左から、元ジェトロ・トロントの酒井さん、元カナダ三井物産の宮本さん、元ジェトロ・トロントの江崎さん、ジェトロ・イノベーション部のカーエミリーありささん、私、元キャノンカナダの江川さんです。カー エミリーありささんはカナダ出身で、今年ジェトロ本部で採用された新入職員です。高校までウォータールーにいたそうです。

次は、11月4日、国際交流基金の長谷川さんが帰国したので、同じ時期に日本の政府関係機関のトロント事務所に勤務していたメンバーが集まった時の写真です。左から日本政府観光局(JNTO)の宮下さん、私、長谷川さん、元ジェトロ・トロントの小鹿野さんです。トロントでは日本の政府機関が協力して事業を行うことが多く、私がいた期間にも和食や日本酒のプロモーションのイベントを共催しました。今回の会合はトロントでの共催イベントの打ち上げを思い出す集まりでした。
最近の私の生活についてです。日本に帰ってからは、夏の暑さや観光地の混雑ですっかりインドア派になり、ろくに旅行もしていません。そんな中で、最近行って面白いと思ったのは横浜の中華街です。

私の家は横浜なので、中華街は近いのですが、コロナ前を含めてしばらく行っていませんでした。最近久しぶりに行ったところ、昔の中華街とはかなり変わっていて、インバウンド増加の影響もあるのかもしれませんが、外見のきれいな店が増え、昔はなかったテイクアウトの食べ物、具体的には「焼き小籠包」とか「炸鶏排(巨大サイズの唐揚げ)」のような、持ち歩いて食べる食べ物の店がすごく増え、観光地としてますます魅力的な街に変貌していました。
そこでトロントのことを思い出したのですが、トロントには大きな中華街があるのに、私自身はカナダ駐在中、お店の開拓はほとんどしませんでした。当時、職場周辺にお気に入りの中華料理店がいくつかあり、それで満足していたというのもあるのですが、今考えると、トロントを含むカナダの中華街には日本にはまだ紹介されていない料理、日本にはない発見があったはずで、カナダにいる間にもっと中華街(を含むネイバーフッド全般)を開拓すればよかったなと思いました。
現在、トロントにいる方で、将来日本に帰る予定がある方は、カナダにいる間に中華街を含むいろいろなエスニックタウンを開拓していただければと思います。
それでは、機会があればまたお会いしましょう。