わたしのトロント食生活 万能野菜ラピーニを… 三藤あゆみ

わたしのトロント食生活 万能野菜ラピーニを美味しく食べよう
三藤あゆみ(ライター&ホリスティックセラピスト)

rapini

ラピーニ(rapini, broccoli rabe)は、一般的なカナダのスーパーマーケットやトロントのアジア系のスーパーなどで、一年中いつでも手に入る緑の野菜です。イタリアからの移民が北米に広めたということで、パスタやイタリアンサンドイッチに入れたり、にんにくとオリーブオイルで和えて付け合わせにしたりすることが多いです。

アブラナ科なので、菜の花にほんの少しほろ苦さを加えた感じ。ナッツのような風味もあります。蕾がブロッコリーのように見えますが、茎の下のほうを切って火を通すとすぐ柔らかくなります。和風調味料ともよくなじみ、おひたし、天ぷらなどにすればご飯のおかずや、おつまみにもなります。

軽く茹でるか、電子レンジでチン、または鍋で蒸すなどして火を通し、辛子とめんつゆで和えたり、胡麻和えにすると美味しいです。てんぷらにすると山菜のてんぷらみたいな感じになります。

rapini

鍋、スープに入れたり、オイスターソースで炒めたりしてもよし。火を通した後、味見してみて苦味がある場合はオイスターソースの味付けがよいと思います。細かく刻んで塩を振りチャーハンに混ぜてもいいですね。

イタリア系である夫の実家では、やはりラピーニが付け合の野菜としてよく食卓にあがります。鍋の底に少しだけ水を入れてラピーニを投入、沸騰したら火を止め、蓋をしたまま少し蒸してから水を切り、塩を少々、ニンニクとオリーブオイルをさっと混ぜます。フライパンでガーリック炒めにすることも。

ラピーニはチーズとも相性が良く、サンドイッチやピザのトッピングにも使われます。ローストポーク(ポルケッタ)とラピーニ、プロボロンチーズをはさんだポルケッタサンドイッチは、シカゴなどで定番のようですが、トロントでもイタリアンのサンドイッチ屋さん、デリーなどで時々メニューにのっています。ポークとよく合い美味しいです。

pasta

パスタの場合、ラピーニとイタリアンソーセージ、ラピーニとソラマメとにんにく、またはラピーニとトマトなどの組み合わせが王道。ラピーニは小さめに切って、ペンネやオレキエッティなどのパスタを使うと作りやすいです。

まだあまりラピーニを食したことがない方、緑黄色野菜で、繊維がたっぷり、ビタミンK、A、Cが摂れるという健康食材をトロントの食卓に。そして他にもラピーニを使ったレシピを知っている方、思いついた方、ぜひ教えてください!