専務理事のばたばた日記

第211回 1月入会問い合わせ日  トロントが注目されている                 
商工会事務局 伊東 義員

Itosan

商工会の会員には、普通会員、準会員、個人会員と3つの種類がある。普通会員は、日本企業のカナダ法人、駐在員事務所となっており、会員総会での投票権を持ち、理事になる資格も与えられている。日本企業のカナダ法人という形態も、資本関係は複雑化しており、日本本社、米国本社などが複雑な割合で資本を持っていることが見受けられる。

準会員は、日本企業以外の法人で、主には法律法人、会計コンサルティング法人などが会員となっている。そうした法人では、日系企業へのサービスを行っている歴史があり、長いお付き合いをしており、日系企業部門やアジア担当部門という部署に日本人スタッフを擁していることが多い。個人会員は、その名称通り個人でビジネスにかかわっている方で、自営業の方もおられれば、企業の属しているものの法人会員にはならない方が入会されている。

法人会員と個人会員の違いは、法人会員登録費。法人として登録すると、登録会員以外の法人スタッフが登録会員と同等に、商工会のセミナーや懇親イベント、会員優待チケットなどを享受することができる。人事、労務、ITなどのセミナーや意見交換会などに登録会員以外の担当者が出席することができ、会員優待チケットなどを従業員福祉のひとつとして社内に紹介されている会員企業さんもあるようだ。

ここ数年の傾向として、アメリカにオフィスを構える企業さんがトロントGTAにオフィスを構えたいので日系企業の状況や市場について話を伺いたい、そしてトロント日本商工会への加入を検討したいという問い合わせが増えている。加えて、日本人で企業に属されている方が個人で加入したいというケースも問い合わせが続いている。日本人、日系企業とのビジネスチャンスを作るために商工会のネットワークに加わることが効果あると認められてきた成果かもしれない。

入会に当たっては、まず入会申請書を提出いただき、専務理事が面談するステップを取っている。その際、確認するのは商工会の活動を理解され、ご自身が期待していることに合っているかどうか。まれに、日本人会のように考えられている方もおられるのであくまでビジネスのネットワークであることを確認している。業界などの制限はなく、商工会の活動を理解し賛同される方であれは理事会での承認につなげている。ケースは少ないが、入会したものの、ネットワーキングなどに参加できない、期待していたものと違ったという理由で、半年、1年で退会されることもある。そうしたケースを極力なくすように、面談はとても重要だと思っている。