バスケットボールは2つのチームが1つのボールを使い、相手チームのゴールにボールを入れて得点を競い合っていくスポーツです。日本では略してバスケとも言われます。実はバスケは世界で最も競技人口が多いスポーツの一つで、サッカーをも上回っています。最近は日本でも開催国の一つとしてFIBAワールドカップがあり、盛り上がりました。
・公式コートの大きさ
公式28m x 15m
・試合時間
NBAルール: 1クオーター 12分 の 合計4クォーター 48分
・試合人数
5 vs 5
・登録選手数
1チームあたり:平均して15人位で試合の初めに出る最初の5人をスターター、それ以外の控え選手をベンチメンバーといいます。
・ポジション
①ポイントガード(PG)=主にゲームメイクを任される司令塔的なポジション。ドリブルがうまい選手、比較的身長が高くない選手がなることが多い。『スラムダンク』でいうと宮城リョータ。
②シューティングガード(SG)=ポイントガードのサポート役+3ポイントシュートも打てるようなバランスよいポジション。スラムダンクでいうと三井寿。
③スモールフォワード(SF)=点取り屋のイメージ。3ポイントもゴールの近くでのシュートも得意なプレーヤーがなることが多い。スラムダンクでいうと流川楓。
④パワーフォワード(PF)=バランスの取れたシュート力とリバウンド(シュートが外れたボール)をとることが主なポジションでそれなりに身体も強くないといけない。スラムダンクでいうと桜木花道。
⑤センター(C)=主にリングに近くでプレイをすることが多いプレーヤーで背が高く、力も強いプレーヤーがなることが多い。リング近くの自陣のゴールを守ることも役割の一つ。最近は3pシュートが得意なセンタープレーヤーも多くなっている。スラムダンクでいうと赤木剛典。
・得点のルールは?
2点→3ポイントラインより中からのシュート
3点→3ポイントラインの外からのシュート
ファウル(反則)によるフリースロー
試合では難しいシュートや接戦の時のシュートが決まった理、特にブザービーターと言って試合終了などのブザー直前に打ったシュートが決まると非常に盛り上がります。
・選手交代のルールは?
サッカーや野球、バレーと違い、バスケは何度でも選手交代が可能です。
選手交代をするタイミングはずっと出ている選手を休ませるためや、うまくシュートが入らない、また選手のミスなどが多くなってくるとメンバーを交代して試合の流れを変えることもします。
・主なファウル(反則)
シューティングファウル: オフェンスプレイヤーがシュートを打つ体勢に入ったときにディフェンスが押したり、手を叩いてシュートを妨害したなどの場合のディフェンスに対して取られるファウルです。この時フリースローがオフェンスに与えられますが、パターンが2つあります。
①シュートが入らなかった場合 = 2本、また3ポイントシュートへのファウルには3本のフリースローが与えられる
②シュートが入った場合 = シュートの得点はカウントされて、且つ1本のフリースローが与えられる(ファウルで妨害されながら決めるシュートをAnd 1と呼び、非常に盛り上がります)
- ディフェンシブファウル:ディフェンスがシュート以外の場面で相手を押したり等した場合のディフェンスに対して与えられるファウル
- テクニカルファウル:悪質と判断されるファウル。危険なプレーや選手同士の小競り合い、審判のコールへの抗議などに対して審判が判断。テクニカルファウルを取られると相手側に無条件で2本のフリースローが与えられる。
あまりに危険なプレーに対しては1発退場となるケースもあり。
- タイムクロックバイオレーション :
基本的には2つのバイオレーションがあり、いずれかになってしまうとオフェンスは相手へ移ってしまいます。
①24秒バイオレーション = オフェンスを始めてから24秒以内にシュートを打たないといけない。尚、シュートしたボールをオフェンスが再度取った場合はオフェンスは追加14秒のオフェンス時間が与えられる。
②8秒バイオレーション = オフェンスを始めてから自陣のゴールのあるハーフコートまでに8秒以内にボールを持っていかないといけない。
その他のファウルのルール
チームファウル (チーム全体に対して)
・1クォーターでチーム合計4回ファウルをすると5回目からはシューティングファウル以外のディフェンスファウルでもフリースローが毎回1本与えられる。尚、チームファウルは1クォーター毎にリセットされる
パーソナルファウル (個人に対して)
各プレーヤーは1試合のうち6回ファウルをすると退場となります。またテクニカルファールを1試合のうち2回すると退場となります。
<NBA>
アメリカ・カナダ国内の合計30チームからなる世界最高のバスケットボールリーグ。チームは東側に15チーム、西側に15チームありそれぞれEastern Conference・Western Conferenceと呼ばれています。
トロントラプターズ
2019年には初優勝も果たしたカナダ唯一のNBAチーム。 最近は成績が奮っていないが、若いプレーヤーも増えたことで成長次第では今後プレーオフも期待できる。
注目プレーヤー:
スコッティ・バーンズ (Scottie Barns) 背番号4番。2021年にラプターズにルーキーとして入った現在22歳のアメリカ人プレーヤー。そのシーズンの最高新人プレーヤー Rookie Of the Yearに選ばれています。今後はラプターズを支えていくといわれているプレーヤー。攻守ともに優れていて、今もそのスキルを磨いており更に成長すると期待されています。
パスカル・シアカム (Pascal Siakam) 背番号43番。2016年のNBA入りから現在までラプターズ一筋で続けているカメルーン出身のプレーヤー。2度のオールスターに選ばれるくらい有名な選手です。
デニス・シュルーダー (Dennis Schroder) 背番号17番。今年2023年からラプターズに入った選手でドイツ出身のベテランのポイントガード。素早い動きが得意。バスケワールドカップで日本と対戦したこともあり、その年ドイツは優勝してシュルーダー選手はワールドカップMVPにも選ばれました。
<NBAのシーズン>
基本的に10月から6月の間でそのうちレギュラーシーズンとプレイオフシーズンに分かれる。レギュラーシーズン:1チーム1シーズンあたり合計82試合。約2日おきくらいに試合があります。
プレイオフ:西チーム、東チームに分かれての優勝決定トーナメント。レギュラーシーズンの総合成績で決まり、西・東それぞれ上位8チームがプレイオフシーズンのトーナメントに進みます。トーナメントでは7戦中先に4勝したほうが次のステージに行くことができ、最終的に西の1位と東の1位が対戦して勝ったほうがその年の優勝チームとなります。
<現役日本人プレーヤー>
・八村塁 (Hashimura Rui) NBAの名門Los Angelesに所属して、主力としても活躍しています。ポジションはパワーフォワード。パリ五輪では日本代表として参加する予定で期待されている。
・渡邉雄太 (Watanabe Yuta) 近年の強豪Phoenix Sunsに所属しており、トロントラプターズでもプレーしたことがあり、今年のFIBAワールドカップでも代表選手として活躍した選手。
<トロントの冬はNBAを観に行こう!>
冬が寒いトロントでもバスケットボールは室内で観戦できるアクティビティの一つで、日本では体験できない盛り上がりを見ることができます。
今年の冬はぜひNBAをみてパリ五輪に向けバスケの楽しみ方を知ってみませんか?
(記事:IACEトラベル 外間)