フェスティバルを終えて
本年も8月19日、20日の2日間に渡り、Japan Festival CANADAを無事に開催することができました。オンライン開催を除くと今回で6回目の開催となり、2022年の第5回を節目としますと、Japan Festival CANADAは今回から新たな段階へ進み出す記念すべき回となったと考えております。
昨年の2022年に来場者10万人に到達し、イベント立ち上げからのひとつの目標をクリアしましたことを経て、2023年にどのような盛り上がりを見せることができるか大きなプレッシャーも感じながらの開催となりましたが、各方面からのご協力をいただき日本から特別ゲストを招くこともでき、結果としまして今回も10万人以上のお客様に来場いただくことができました。
屋外で開催しているこのJapan Festival CANADAでは常に天候が心配となっているのですが、今年も2日間ともに好天に恵まれまして、来場の皆様には大いに楽しんでいただけたのではないかと思います。
2016年の第1回目の開催から7年、毎年開催して続けてきたJapan Festival CANADAですが、来場者の皆様および出展者の皆様の振る舞い、マナーの良さについては、初回よりずっと最大級の評価をされております。フェスティバルがこれだけの規模に成長した今、大きなトラブルなく開催できていますのは参加いただく皆様のそのような精神に支えられているものと、益々感じております。
Japan Festival CANADAが、日本の精神としての礼儀正しさ、他人への思いやりというものを多くの人々と共有できているのでしたらとても嬉しく、フェスティバルとしましても、その精神を世界へ伝えていくことに今後とも、是非とも寄与できましたらと願っております。
JAPAN FESTIVAL CANADA 2023の報告
JAPAN FESTIVAL CANADA 2023では日本からも特別なゲストにご来場いただきました。特に、第69代横綱の白鵬氏(現宮城野親方)にお越しいただけましたのは、世界中のJapan Festivalとしても初のことでした。日本の相撲史に残る横綱である白鵬氏が直接外国を訪れ、相撲を伝えるということはこれまでも機会が少なく、その貴重な事例をカナダで提供できたことは大変名誉あることと感じております。ガラディナーではトークショーも開催しまして、日系コミュニティーの皆様には親方との触れ合いを楽しんでいただけたものと存じます。
そのほかにも、広島を拠点として国内外で活動する和太鼓ユニット「我龍」にもステージに登場いただきました。我龍は和太鼓と現代音楽を組み合わせた独自の音楽によるパフォーマンスで会場を大いに盛り上げてくださいました。さらにトロント現地の和太鼓グループと連携し、和太鼓の作り方を伝えるなど地域とのつながりもフェスティバルが取り持つことができました。
日本食を中心としたフードの出店は今年も人気であり、多くの来場者が複数のブースを巡って様々な料理を味わっている様子が窺えました。焼きそばやたこ焼きなど、日本でも人気のメニューを始め、アジア的なアレンジが加わったオリジナル料理も提供いただき、出店数はこれまでで最も多い38ブースとなりました。また、日本酒や日本ブランドビールとあわせて大盛況となりました。物販等とあわせて、会場であるミシサガ市のCelebration Squareにおいてもイベントとして過去最大のブース数を記録しています。
スポンサー企業の皆様には、本年も例年に引き続き、来場のお客様に楽しんでいただける魅力的な展示を提供いただきました。企業ブースが並んだ会場中心を横断するストリートは多数の来場者で溢れ、どのブースも多くの関心を集めていました。
さらには、今年からはJETRO様の協力によりJAPAN STOREの出店をいただいたほか、GLOBAL JAPAN FESTIVAL FEDERATION様の出店もあったことで、日本の中小企業が製造する高品質な商品を紹介し、オンラインで販売するという新しい試みの紹介もできました。「日本のものづくり」を海外へ効率よく伝えるモデルケースとなることが期待され、今後もJapan Festival CANADAにおいても連携を強めていきたく思っています。
来年へ向けて
Japan Festival CANADAは今年で会場での開催が6回目となり、2022年、2023年と10万人を超える来場者を集めたことで、日本とカナダの友好をテーマとしたイベントとして地域に深く根ざしたものとなってきたと強く感じております。これも毎年ご協力をいただいております日系企業の皆様の多大なるお力添えによりますものと、心より感謝申し上げます。
日加修好100周年までもあと数年と迫ってまいりまして、このイベントがあらためて日本・カナダ両国の架け橋となることを目指し、より来場者の皆様に楽しんでいただき、また出展、協力いただく皆様にも貢献できるよう、常に新しい取り組みにチャレンジしてまいります。
毎年のことではありますが、開催にあたりましては、イベント規模が大きくなっていること、また昨今の経済状況なども受け、関係者の負担が益々大きく伸し掛かっております。10万人という来場者が集まるイベントとして多くの方々より期待いただいておりますことを受け、今後の継続的な開催にも責任をもって取り組んで参ります所存ではございますが、何卒、引き続きましての皆様のご支援ご協力をお願いできますと幸いでございます。
どうぞJapan Festival CANADAが日本の文化、日本の技術をカナダと世界へ伝えていくため、今後とも皆様のお力をお貸しくださいますようお願い申し上げます。