専務理事のばたばた日記

第185回
10月働き方日 コロナで働き方が変わった
商工会事務局 伊東 義員

Itosan

コロナが2年半以上続き、様々な規制で生活が一変した。外出規制、出勤規制、接触規制と様々なことが規制されたことから、働き方も変えざるを得なくなった。現場を持つ工場、倉庫などでは許される範囲で現場に出る工夫をされたが、いわゆるオフィス職は、オフィスへの出勤が制限され、必要最低限の人しか出勤せず、多くは在宅勤務、テレワークとなった。

商工会も同様で、二人しかスタッフがいないとはいえ、事務所への出勤は最小限。この春までは、数か月対面で会わなかったという期間があった。それでも、それなりに仕事が進められるということが改めて認識でき、現在はオンラインツールを使い、基本在宅とし、来訪対応、対面会議や事務所でしかできない作業時のみ、出勤する体制を取っている。

先月から会員企業訪問を再開し、コロナ期間中の雇用状況や勤務について伺った。いくつかの企業さんでは、事業・生産拡大の最中にあたり、現場スタッフ採用を進めたが、思うように採用できない、採用しても数か月で辞めてしまうといった声を伺った。最低賃金が上がり、比較的軽い仕事でもそれなりの報酬がもらえるようになったこと、政府支援でなんとか生活できたことなども理由にあるようだ。コロナで働く側の意識もずいぶん変わったようだ。

現場を持つ企業では、オフィスの仕事も現場直結であることから、原則出勤とした企業さんが多かったようだ。ただ、オンラインを活用した在宅ワークが一般的になり、全日出勤ではなく、週2回から3回の出勤とするハイブリッド勤務が主流となっているようだ。

この傾向は、現場を持たない企業さんでは一層顕著で、全日出勤に戻すと辞めてしまうという事態になっているそうだ。有能な経験あるスタッフを失うことは企業にとって影響が大きく、売り手市場となった労働環境では、なかなか以前のような勤務形態に戻すことが難しいようだ。

10月検定日 緊張した空気の中、漢字検定実施
コロナ前2019年までは、補習校にて児童生徒を中心に漢字検定を行っていた。コロナで中断していたが、今年は主催を商工会に変え、実施することができた。日本の漢字検定協会から海外準会場認定をもらい、広報、募集したところ15名の応募があり、2級から7級までの受験者があった。

午前と午後の2つの時間帯に分けて行ったが、受験者の中には親子で申し込まれた方がおり、受験級の関係から午前と午後で別れてしまい、ちょっと申し訳ないことをした。来年以降、時間設定には配慮が必要と反省。

総勢15名ということで、実施に当たってはアシスタントも依頼せず、自分ひとりで対応。会場のセットアップを確認した後、受験者の座席を決め、受付・本人確認、注意事項説明、試験中の監督、答案用紙・問題用紙回収、漢字検定協会への送付と行った。

わかってしまえば、特に難しいことはない。受験時間と実施方法が違うので、今回8級~10級は実施しなかったが、漢字を習い始めたお子さんや、日本人以外で日本語を勉強している人にも受験してもらえるように、来年度は実施の方向で検討したいと思っている。