私の○○

私の手作りそば
在トロント日本国総領事館 岩岡 いづみ

パスタメーカー

「家で自分でそばを作って食べている」というと大抵驚かれます。が、カナダに来てからアジア系食材店で調達した真空パックのうどんやそばの乾麺を食べても食感やにおいがどうしても好きになれず、試しに自分で作ってみたら意外と簡単に、しかもおいしくできることが分かり、それからはもっぱら手作り派です。先日、某女子会で提供したら予想以上に大反響でしたので、その作り方をご紹介したいと思います。

家でそばを作っていると言っても手打ちではなく、パスタメーカーを使います。我が家で愛用しているのはPhilipsですが、そば粉7割、小麦粉3割の割合で投入し、それに卵を溶いた水を加えるだけ。あとは機械が勝手にかく拌、製麺してくれるので、製麺された麺を適当な長さにカットすればできあがりです。こちらのそば粉は粗く、きれいに製麺しづらいため、卵をつなぎに使います。粉を投入してから麺が完成するまでたったの約15分。そば粉はFarm BoyやBulk Barnなどの店でbuckwheat flourとして売られています。

ラザニア

パスタメーカーなので、生パスタ、ラザニアはもちろん、うどん、中華麺(ラーメン)もできます。我が家の子供たちに好評なのは、ゴルゴンゾーラパスタ、サラダうどんと坦々麺。自分で手作りすることのメリットは、おいしいのに加えてとにかくコスパがよいことです。そば粉は1キロ入りで約8ドルですが、20食分は取れますから、1食分100円以内でできてしまいます。小麦粉はもっと安いので、うどんは更に低コストで作れます。(その他ベトナムのフォーや春雨の手作りも試みましたが、一部材料が手に入らなくて断念しました。)

うどん

というわけで、麺好きにはたまらない素晴らしい機械なのですが、難点もあります。製麺過程の最後、生地が製麺口の内側に付着して若干残ったり、毎回使うたびに部品を解体する必要があったりします。よく部品を洗うのが面倒ではないのかという声を聞くのですが、これに関しては、ずぼら主婦の私は解体後しばらく放置し、生地がカピカピに乾いたところで、シンクの上で部品に付着した生地をはたいて落としています。この方法だと頻繁に製麺しても苦になりません。

夏は冷やし中華もいいですね。おいしいそば、麺類をご自宅で簡単に美味しく召し上がりたい方、是非お試しください!