カナダに赴任してもうすぐ1年が経ちます。またコロナが生活を変えて2年も経とうとしています。カナダへの赴任、コロナの流行。この二つが私の生活を大きく変えた、かと思いきやなんだかんだと変わらないものもありました。
私はゲームを趣味としています。基本的に屋内で楽しむものなので、コロナ前後もカナダ赴任前後もそれは変わりません。ゲーム、と一口に言っても様々なジャンルがあり、様々な楽しみ方があります。その楽しみをここで少し紹介させてください。
私はストーリーを楽しむゲームを好んでいて、特に気に入っている作品の一つが2018年に発売された「Detroit: Become Human」というアドベンチャーゲームです。
この作品は3人のアンドロイドが主人公なのですが大きな特徴は、自分の選んだ選択肢がキャラクターの内面や物語に大きな影響を与えることです。
例えば、自由に過ごしていいと言われたときにチェスをするのか、シェイクスピアを読むのか、ピアノを弾くのか。例えば、逃亡生活の最中に匿ってくれた人を信用するのか、しないのか。
選んだ選択肢によって物語の展開が変わっていくので、プレイする人によってまったく異なる結末を迎えます。これは決められたストーリーが展開していく映画やドラマでは得られない物語体験です。
ちなみにこのゲームの製作会社Quantic Dreamは、第二の海外拠点としてモントリオールに進出することを発表しています。
また、競技としてのゲームの楽しみも広まってきています。競技性の高いゲームは、eスポーツ(エレクトリック・スポーツ)と呼ばれ賞金の出る大会が開催されたり、スポーツ選手のようにプロゲーマーという職業で生計を立てる人もいます。
技術の研鑽・戦略の分析が求められ、対戦するまで勝敗が分からないという点は他のスポーツと共通するところでしょう。
オリンピックの競技として採用することも検討されているので将来はeスポーツでの金メダリストが誕生するかもしれません。
もちろん、自分がプレイヤーとしてオンラインで世界中の人と対戦できることも大きな醍醐味の一つです。
他にも協力してミッションをクリアするコミュニケーションを重視したゲームや一つの町を作り運営するゲーム、事件の真相をじっくり推理するゲームなど、その楽しみ方はまさしく無限大です。
と、ゲームへの愛ばかり語ってしまい、あまりカナダに関係した話ができていませんでした。ここでゲームとカナダで一つ思い出話をいたします。
私は小学生の頃、ホームステイでバンクーバーを訪れたことがあります。受け入れ先の家庭には、同じ年頃の男の子がいました。慣れない英語でどんなコミュニケーションをとればいいのか緊張していましたが、会話していく中で彼はポケモンカードを集めていることがわかりました。
私もポケットモンスターが大好きな子供だったので、あっという間に意気投合。「ヒトカゲ」というポケモンは、英語では”Charmander”と呼ばれていることなどを教えてもらいました。言葉が違っても同じものを楽しんでいる人がいる、ということは私にとって貴重な体験でした。
その後カナダに赴任して、人に誘われてポケモンカードを始めることになったのですが、それもまた不思議で面白い縁だなと思っています(笑)