9月、10月はコロナ感染もやや落ち着きを見せ、8月にピークを過ぎた第四波も収束するかに見えたが、11月に入ってまた違った局面に入った。
10月末には、オンタリオ州の再開ロードマップで段階的緩和が示され来年3月にはマスク着用を含む規制の完全撤廃が期待された。しかし、10月下旬から感染が再拡大に転じ、早くも11月の緩和は延期され、28日間様子見となった。感染は11月を通じ増加を続け、月末には1000人に届こうかというレベルになった。
補習校では、ワクチン未接種の生徒に配慮し、11月はオンライン授業継続としたが、12月4日には対面授業再開を予定していた。しかし、月末突然、借用校舎の一つでアウトブレークが発生、休校となったことから、12月4日の対面授業の予定を急遽変更しなくてはならない事態になった。
月末にはさらに南アフリカから報告された新変異株オミクロンが世界中に広がっていることが次々とニュースとなり、カナダも入国規制を強化、ワクチン完了者も含めた空路入国者全員に到着時空港での検査を再度義務化した。日本では、引き上げたばかりの入国人数をまた3500人に引き下げ、さらにフライトの新規予約を停止するよう航空会社に要請を出し、多くの批難を受け、撤回するというお粗末な対応をした。
こうした情報をメールやサイトで発信していることから、こちらも連日振り回されることになった。発信した情報が翌日には変わっているというのは、カナダでは聞いたことがない。カナダでニュースをチェックしていると、正式発表前にその内容が報道されることは多いが、その事前情報がほぼ正確なものであることにはちょっとした驚きがある。情報発信する際には、できるだけ正式発表を待って行うようにしている。
11月懇親会日 新年懇親会が対面で開催できるか
2021年の新年懇親会は、初めてオンラインでの開催となった。その半年前から、コロナの状況を見ながら、対面、オンラインの両方を念頭に置き、計画をしたが、結果はオンラインとなった。
2022年の新年会をどうするかを理事会で夏場以降逐次検討してきた。他の北米日本人商工会議所・商工会の計画をうかがうと、地域の感染状況によってまちまちではあるが、オンラインで行うところが6割、規模を大幅に縮小して対面で行うところが4割といったところ。
オンタリオ州でも、9月、10月上旬までは収束の兆しが見えていたので、対面での開催を受け入れてくれたホテルと検討を進め、対面での新年懇親会を開催する方向で計画に入った。実際の会場に足を運び、フィジカルディスタンスを十分にとることを優先し、テーブル数と着席数を試算、収容人数を検討した結果、従来の半分の収容人数規模とすることにした。
接触を最小限にするため、飲み物と食事に限定、好評だったお寿司の提供は断念となった。感染防止対策として、ワクチン接種証明提示、消毒、換気の徹底をお願いすることは当然とするが、それ以外は従来と同様のイベント内容を計画し、会員向けに招待を配信した。
しかし、オンタリオ州の感染状況は再拡大の様相を示しており、さらに突然11月末から世界中を騒がしている新変異株オミクロンの拡大懸念もあり、正直、来年1月の状況が見えない。最悪は直前になっての中止もあり得るかもしれないと覚悟している。ホテル側も状況を理解しており、正式な契約は1月まで待ってくれることになっており、大変ありがたい対応となっている。