専務理事のばたばた日記 

第172回
9月開校日 学校再開できるのか
商工会事務局 伊東 義員

Itosan

現地校が再開された。トロント教育委員会では、例年であればレイバーデーの翌日が登校再開日となるが、今年は2日遅らせた。コロナ感染対策などで教職員への徹底や保護者への連絡などに使われたのではないかと推測する。高校などでは、学年によって登校日をずらす工夫もされたようだ。

トロント教育委員会では8月に登録を締め切った対面・オンラインの選択の結果9割近い生徒が対面授業を希望したとのこと。学校での感染に対する不安はまだまだぬぐえないが、やはり学校で多くの友と会えることの価値は大きく、教育的意義も高いと思われる。

補習校は現地校校舎を借用して運営している。借用制度はコミュニティー使用というカテゴリーで、現地校課外授業などと同じ扱い。トロント教育委員会は、トロント保健局の意見を受け入れ、当面課外授業を行わないことを決定し、当然のようにコミュニティー使用も保留された。結果、補習校が予定していた9月18日の対面授業再開も保留とならざるを得ない状況となった。

その後、9月に入り、感染状況が改善したことから、9月末には課外授業が再開されることとなり、その決定とほぼ同期して、校舎のコミュニティー使用の申請を再開するとの連絡が入った。しかし、今回は特別な指示と要求が条件として付いている。それは安全対策ガイドライン。オンタリオ州、トロント市保健局が定める安全対策に準拠した補習校の安全対策ガイドラインを提出せよというもの。

補習校では、昨年9月の開校計画時にそのベースを作ってあり、今回はそれをさらに見直し、修正を加え、オンタリオ州、トロント市保健局の規定に照らした安全対策ガイドラインの作成を進めてきており、その指示が出たときにはほぼ完成し運営委員会の承認も得ていた。しかし、それはすべて日本語。提出には英語での提出が求められていることから、早急に英訳をプロに依頼した。トロント教育委員会からは、その提出がないと借用許可は出せないといわれており、(今時点では)かなり焦っている。

9月屋外日 ゴルフ大会を開催

商工会ではチャリティーイベントとして、例年5月末に総領事杯ゴルフ大会を開催している。1990年代半ばより続いているもので2019年には23回を数えた。しかし、コロナパンデミックとなり、2020年は中止。今年も例年行っている5月の開催は見送らざるを得なくなった。

期待を込めて9月末の開催を目指し、ゴルフ場を予約、あとは感染状況改善を祈るばかりという時にコロナが第四波となり、どうなることかと心配していた。しかしワクチン接種が行きわたり、人々の行動自粛と制限により、ピークはそれほど大きなものにはならず、2年半ぶりにゴルフ大会を開催することができた。

予約は従来通り80名、20組を抑えておいたところ、参加は64名。こうした状況下、8割というのは想定以上。あとは天気が心配されたが、前夜に雨が降り朝方はちょっと冷え込んだものの、日中は絶好の天候。

コロナ規制のため、これまで行っていたショットガン一斉スタート方式はとれず、8時から10分間隔での順次スタート。少しでも時間を短くするためにゴルフ場に掛け合い、1番ホールスタートと10番ホールスタートに8組ずつ分けてもらった。そのため、参加される方も各自のスタート時間に合わせた時間に来られるため、受付も集中せず、スムーズに進めることができた。

プレイ後の表彰式は後日オンラインで開催することにしたため、スコア集計も急ぐ必要がなく、お手伝いいただいたのは、高校生2名と会員企業さんからの3名、計5名と事務局2名で対応できた。参加された方からは、コース、特にラフが厳しかった、グリーンのカップの位置が難しかったという声が聞かれたが、それもゴルフの楽しみの一つとご理解いただきたい。来年は、是非5月開催に戻し、ゴルフシーズンのスタートとなるイベントにしたいと願っている。

(上記記述は、筆者の個人的意見、判断で書かれているもので、商工会の意見・意向を反映しているものではありません。また、個別内容について、誤解、理解不足等があるかもしれませんが、それらは全て筆者の責任によるものです。)