トロントで暮らしていると、カナダ人との集まりやイベントの食事で、ベジタリアンやビーガンのチョイスを無視できない場合が多いですよね。
日本の観光庁調べでは、訪日した外国人旅行者でベジタリアンが多い国トップ5は、インド、ドイツ、台湾、カナダ、シンガポール/イタリアとなっています。ベジタリアン人口が多いだけあって、バンクーバーやトロントなどの都市では外食でもかなり美味しい野菜料理が食べられます。
我が家は、私自身わりとなんでも食べる雑食、そして、「サンドイッチに生ハム2枚しか入れてないからベジタリアンだけどいい?」って言ってしまうお母さんに育てられたがっつり肉食イタリア系…という夫や夫の家族ですが、そんな皆を「美味しかった!また食べたい」と言わせた、ベジタリアンレストランを今回ご紹介します。
Fresh Kitchen + Juice Barは、トロントのローカルが始めたベジタリアンのレストランの中では老舗、新しいタイプのグルメな菜食を出すようになり、この十年ぐらいで大ヒットとなり、トロントと周辺に9軒も支店がオープンした人気の店です。
20年ぐらい前、ベジタリアンレストランでは大豆のプロテインやテンペなどの食材が多く使われ、なんとなくビタミンB錠剤のような薬っぽい後味がありベジタリアンでない人には不人気でした。Freshキッチンでは、新鮮でしっかりした味の野菜に衣やパン粉をつけて揚げたものや、大豆の代わりに、癖のない緑豆由来のたんぱく質を使った食材が使われています。
私が行くのは地下鉄スパダイナ駅近くのBLOOR通り沿いの店と、ギリシア人街のチェスター駅側の店。
ここの名物は、パン粉で揚げたカリフラワーを使った料理です。サイドディッシュと、タコスに挟んだもの、ハンバーガーなどがあります。キノアとパン粉で揚げた大きなオニオンリングも人気の一品です。
揚げカリフラワーのサイドディッシュにはチキンウィングによく使われるソースを軽くからめてあり、BUFFALOカリフラワー、BBQカリフラワーなどがあります。それ以外のフレーバーが味わいたい場合はディップソースを注文することもできます。また、揚げカリフラワーや、スイートポテトに似たスカッシュを挟んだタコス、チーズバーガー等も。私のイチオシは、タコスです。
キノアとパン粉をころもにして揚げてあるオニオンリングは、ディップが10種類から選べます。ガーリックマヨネーズ、味噌グレービー、ピーナッツソース、クリーミーカシューナッツとケソチーズなど、選んだディップにより、タイ料理風や、日本の居酒屋で出てきそうなオニオンリングになったり、こちらのバーで出てくるスタンダードなオニオンリングになったりします。
ポテトフライやサラダの種類も豊富です。サラダは素材を細かく切ってあり食べやすく、工夫を凝らしたドレッシングやソースがよくからよみ、空腹を満足させるプロテインやアボカド、蕎麦なども一緒に選べるのが、一昔前のベジタリアンメニューと差をつけたところでしょうか。
ちょっと残念な点は、ビールに合いそうな料理が多いのにアルコールを出していないこと。飲みたい場合は、いろいろおつまみ系のものをテイクアウトして家でゆっくり飲みながら味わってください。
家族連れで入りやすい店で、フレッシュジュースやシェイクはとても美味しく、身体にいいことしているなという(自己?)満足感が…。
デザートは、チョコレートピーナッツバターチーズケーキ、スモアクッキー、キャロットケーキ、ナナイモミントバーなど、こってりと甘めなので甘党の人向けです。
ドレッシング、ソース類は、家で作る料理やおつまみの参考になりそうなものもたくさんあります。食べ歩きが趣味の方は特にぜひ一度訪ねてみてください。
Fresh Kitchen + Juice Bar
326 Bloor Street West, Toronto
320 Danforth Ave、Toronto
https://www.freshkitchens.ca/en/locations/on/toronto
トロント市内に7店舗、オークビル、エトビコーにもあります