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私のトロント生活・美味しいおすすめ色々
ジェトロ(日本貿易振興機構)江崎 江里子

実は今回トロントに着任するより遥か昔、夏の語学留学でトロントに数週間滞在したことがありました。あまりに昔過ぎて断片的な記憶しかないのですが、TTCの駅のどこかで食べたフローズンヨーグルトがあまりに美味しくて感動した記憶があります。その後、交換留学先である米国で食べたフローズンヨーグルトはヨーグルトとは名ばかりの甘~い普通のアイスクリームで、とてもガッカリ。その時カナダと米国は違う国なんだということをしっかりと心に刻んだ思い出があります。

そう、美味しいものへの飽くなき好奇心は私の原動力。今回の駐在中も、人からお薦めのお店があれば西へ、新しいお店ができたと聞けば東へ、初めてのお店には多少の無理を押してでも駆けつける、そんなカナダライフ。私の出会った美味しいものを思い出しながら、皆さんと共有したいと思います!

<オンタリオワイン>
赴任前に東京でお会いしたオンタリオ州政府の方が、地球温暖化で世界のワイン生産に適した地域が北へ移動していて、オンタリオは今最高にいい状態にあるのだと聞いてきました。確かにお手頃価格なのに美味しくて気軽に楽しめるのがオンタリオワインの良いところ。以下、ご紹介するのはLCBOで20ドル以下で買えるものばかりです。

赤ワイン:Jackson-Triggsのカベルネソーヴィニヨンは、バランスとコクと飲みやすさが最高です。OPENのSmooth Redも決して高いワインではないのですが、このコスパは優秀。他にも、Triusのカベルネソーヴィニオンは鉄板な感じ(Triusはナイアガラの素敵なレストランが雰囲気最高です)。REVELのカベルネ・バコノワールも素直に美味しいと思えるワインでした。

赤ワイン

白ワイン:SandBanksからはリースリングとピノグリージョのブレンド。最高に飲み口良し?少し甘めでコクもある。ラベルも可愛い

白ワイン

蝶々のラベルのMonarchのVidalもお薦め。Vidalはアイスワイン用のブドウとしても知られています。他には、蜂のラベルが印象的なTwenty Beesのピノグリージョは、蜂だけにハチミツ感が最高のヒット。ナイアガラのInniskillinのLate Autumn Rieslingはフルーティなリースリングにちょっと晩秋っぽいコクが加味されて美味でした。

ブランドでいうとSAND BANKS やJackson-Triggsはハズレが少ないのでお気に入りです。ワインを評する資格も何もなく、甚だ低レベルの語彙力がお恥ずかしい限りですが、全般的にどれもクセのない素直に飲めるタイプなので、私のようにワイン初級者の方がLCBOで数ある中から選ぶ際の何かのきっかけになれば嬉しいです。

コーヒー

<コーヒー>
カナダ人、コーヒー好きですよね。コーヒー片手に通勤する人の多さにももう目が慣れました。Tim Hortonsのダボダボ(砂糖ダブル&ミルクダブル)も疲れた身体には悪くないですが、ご紹介したいイチオシは、我が家の近所にあるShmooz。駅からも少し歩くし、これまでSNSなどでも見たことないので、知っている方は少ないのではないでしょうか。

ローカルの小さなお店ですが、ここのVIPというコーヒーが私のトロント・ナンバーワンです!豆を買って家で飲むことが多いのですが、豆を挽いた香りだけで幸せな気分になれます(しかも340gの袋で$12という良心的価格!)。

ティムホートン
ところで、ハミルトンにあるTim Hortonsの一号店。最初は単数形だったって知ってました?

そしてコーヒーのお供にはここのクロワッサンを食べていただきたい!ナウシカのオウムを思わせる大き目のフォルム(笑)。温めて戴くとサックサク。プレーン、チョコレート、オニオン&チーズ、アーモンド、どれを選んでも間違いなしです。

ただ、カナダで一番となると、バンクーバーのTrees Organic CoffeeのSMATRAを挙げたい。ダークでガツンとくる深み、あの美味しさが忘れられない!誰かバンクーバーに行ったら買ってきてほしい(本気です)。ちなみに私はコーヒーは酸味が苦手なタイプです。

<外食色々>
日本食は関係者の方もたくさんいらっしゃるかもしれないので、あえて外してそれ以外のジャンルについてご紹介しようと思います!

Terroni イタリアンのイチオシはここです。何店舗かありますが、Adelaid店は重厚な外観からは想像できない活気ある店内の雰囲気がワクワクします。シーフードパスタやタコのグリルは絶品。ピザも有名みたいです。ここのカフェラテも美味しいんですよね~、食後にぜひ。

Tapas at Embrujo グリークタウンの端っこにありながら結構正統派のスペインタパスのお店です。小さな店ですがお料理がどれも美味しい。いきなり店内でフラメンコが始まったりします(コロナ禍ではやっていないかもしれませんが)。

Octopus Po’Boy

Rodney’s Oyster House 海のないトロントですが、フレッシュオイスターが無性に食べたくなる時はあるもの。そんな時行くべきはここ。間違いない。しかし、シーフードの隠れたチャンピオンは、実はセントローレンスマーケット内にあるBuster’s Sea Coveだと思っています。中でも、オーダーが入ってからその場でグリルされたタコのサンドイッチOctopus Po’Boy(写真)は他では食べられないたまらない一品。

ロブスターロール

※番外編として、シーフードならPEI!厳選して2カ所だけご紹介します。Point Prim Chowderhouseのクラムチャウダー(大きなあさりのフレッシュなこと!)とRichard’sのロブスターロール(ロブスターのぶつ切りがゴロッゴロ入ってます)。絶品中の絶品。騙されたと思って、お試しあれ。どちらも別々の海岸近くですが、わざわざ行く価値ありです。

George トロントには記念日などに使えるレストランが少ないなどという声も聞きますが、ここは店内の雰囲気も素敵で特別感あります(建物の外と中の雰囲気のギャップがトロントあるある)。テイスティングコースを選ぶと同じテーブルでも、人によって違うお料理が出てきてビックリ。2倍3倍楽しめます。

ハンバーガー

Rudy ハンバーガー屋さんは数多くあれど、USのシェイクシャックは何故かカナダに進出してないんですよね(日本にはあるのに!)。シェイクシャック風と言われているのがRudyです。余計なものが入っていないし、小ぶりでシンプルなのがまたいい。グルメバーガーのようなボリュームはありませんがシェイクシャック好きな方は是非お試しください!

Belgian Moon

<クラフトビール>
そもそもビール党ではないのですが、ベルジャンムーン(米国のBlue MoonがカナダではBelgian Moonとして展開)は別格。苦みが苦手な方にもとっても飲みやすい。お店で飲むときはグラスにオレンジが添えられてくるのも心躍ります。コンテナを店舗にしたユニークな Stacktマーケット内にブリュワリーレストランもあるので夏にはぜひ訪れてみてください。

※番外編は、ニューブランズウィック州モンクトンのPump Houseで飲んだブルーベリーエール。ブルーベリーの実がグラスの中で踊っていて、あれは本当に美味しかったなぁ。

<スイーツ>
Purdysイートンセンターをはじめ各地のショッピングモールに入っている紫色の看板のあのチョコレート屋さん。バンクーバー発のお店でチョコレートも最高ですが、ここはアイスクリームもめちゃくちゃ美味しいことはご存知でしたか?そしてやはりここは、チョコレートにディップしてもらっちゃってください。美味しいアイスに美味しいチョコの足し算でダブルに幸せになれること請けあいです。

The Night Baker またまた地元グリークタウンのお店ですみません。私もつい最近教えてもらったクッキー屋さんですが、トロント一美味しいと言われています!抹茶やウベ(紅山芋)などちょっとアジアンテイストのものもあって、しっとり系クッキーが好きな私には最高にうれしい品揃えです。

書いているうちに、あそこもここもと思い出してしまい、思わず長い記事になってしまいました。最後まで読んでくださった方、有難うございます。

米国から出張者を迎えると「トロントは食事がおいしい」と言われませんか?そんなお客様をさらに唸らせたい、私のトロントグルメ探求はまだまだ続くのでした(今日から店内飲食解禁!※1月31日です)。皆さまからの情報もお待ちしています!!