トロントの治安について
トロント総領事館

トロント市警の統計によると、トロント市全体の主要犯罪発生件数は2024年1月1日から12月31日までで50,998件でした。前年同時期と比較して約3.5%の減少ではあるものの、依然として過去5年間では最高水準です。罪種別で最も多いのは暴行、次いで車両盗難、侵入、性犯罪、強盗、盗難、殺人となっています。ただし、殺人事件は他の犯罪に比べて件数こそ少ないものの、前年同期比では16.4%増加しています。
特に、2024年に入ってから銃器を使用した犯罪が激増しており、同年中に461件(前年同期比33.6%増)発生しています。日本と違い、犯罪者が銃器を所持していることもあるため、周囲への警戒を怠らず、万が一銃声らしき音などを察知した場合は、速やかにその場を離れてください。
上記の他にも、電話、メール、SMS及びSNS等を利用した詐欺も多く、市街地でのギャング間の抗争等も発生しているため、生活においては時間・場所を問わず、常に警戒意識を持ち続けることが重要です。
また、警察当局による警戒態勢により、テロ発生のリスクは上記一般犯罪に比して相当に低いものの、発生する場合は空港、商業施設、スポーツ競技場、駅、公園や広場等の人が多く集まる場所である可能性が高いため、発生時に巻き込まれるリスクは排除されないことに注意が必要です。
大規模な災害や、無差別テロ事件などが発生した場合には、トロント総領事館は邦人の安否を確認するために各方面から情報収集をいたします。その際、当館から各企業・団体に上記情報を照会させていただくこともあろうかと思いますが、上記のような非常事態発生時には、企業・団体に所属されている邦人の情報(例:事故機に搭乗していた、テロ発生現場付近にいたはず 等)について、ぜひ積極的に当館まで提供いただけますと幸甚です。