特別寄稿

トロント補習授業校 創立50周年記念式典挙行
トロント補習授業校
校長 川村武弘

ご挨拶
総領事様ご祝辞

校庭のメープルの木々が紅葉の見ごろを迎え、晴れやかな青空が広がった10月21日、佐々山拓也総領事様、長澤孝之トロント日本商工会会長様、学校運営委員の皆様をご来賓としてお招きし、子どもたち、本校職員とともに本校創立50周年を祝う記念式典を挙行しました。
式典は、国歌斉唱ののち、校長挨拶、来賓祝辞と続きました。
佐々山拓也総領事様からは、50年来の関係者へのねぎらいとともに、卒業生・在校生が身につけた国際感覚で益々活躍していってほしい、とのお言葉をいただきました。
また、この度、総領事様よりトロント補習授業校が50年間、歴史と伝統を継承してきたことに対し「在外公館長表彰」をいただくこととなり、私が本校を代表し、授与を受け謝辞を述べました。

表彰
総領事より学校代表の校長に授与
賞状
本校に授与された「在外公館長表彰状」
祝辞
勝田毅氏 記念講話

続いての「記念講話」では、本校の卒業生で、トロントで医師として活躍されている勝田毅様からお話をいただきました。
勝田様は、本校設立3年目に小学部4年生に入学し、小・中・高と進まれました。本校での学びがその後の人生に大きな力となったことを、経験を交えお話しいただきました。本校で学ぶ子どもたちに大きな自信を与えていただきました。
式後に子どもたちから「勝田先生のお話が心に残った。」という感想をたくさん聞きました。

贈呈
記念品贈呈

次に、本校学校運営委員長の祖父江邦彦様より、中学部代表生徒に50周年記念品が贈呈されました。
祖父江委員長からは「学校運営委員会として皆さんを見守っていますよ。」とのお言葉を頂きました。
今回の記念品は商工会様よりいただいたペンとマグネットです。どちらも子どもたちに大変好評でした。

式終盤、「園児児童生徒代表の言葉」として、代表の高等部生徒が、自身の幼稚部から本校で学んできた日々を振り返り「毎週土曜日の補習校通いは大変であったが、何物にも代えられない一生の宝物、級友との絆を築くことができた。トロント補習授業校がこれからも魅力あふれる場所であってほしい。」と本校での経験や思いを述べました。
最後に、全員で小椋佳氏作詞作曲の本校校歌を歌い、式典を終えました。

式後に来賓の皆様から「非常に意義深い式典であった。」「子どもたちが真剣に取り組む姿に触れ、感動した。」等のお話をいただきました。

この式典に先立ち、「トロント補習授業校創立50周年」記念として、トロント日本商工会より「綱引き用の『綱』」のご寄贈を頂いております。
その綱は、9月23日(土)に実施されました「小学部スポーツお楽しみ会」で、小学部中学年種目「あっぱれ ひっぱれ綱引き」と保護者種目「パパママ パワー綱引き」で使用させていただきました。子どもたち並びに保護者の方々が「スポーツの秋」を味わうことができました。

中学年「あっぱれひっぱれ綱引き」
保護者種目「パパママパワー綱引き」

この場をお借りし、トロント日本商工会の皆様に改めて感謝申し上げます。

今回の式典と関連行事を進める中で、本校が50年間、トロント日本商工会をはじめとする多くの方々に支えられ歩んできた沿革に触れ、これからの補習校がさらに充実していくよう、職員一同、尽力を続けていく決意を新たにしました。