初めまして、令和5年度文部科学省シニア派遣で参りました川口啓二と申します。WBCで活躍した日本のエース‘山本由伸選手’と同じ地元岡山県備前市から来ました。豊臣秀吉がこよなく愛したという陶器「備前焼」で有名な町です。
趣味は、野山歩きとDIYです。学生時代は、ワンダーフォーゲル会に入り、京都の北山と滋賀県の比良山系をホームに東北地方の山岳放浪から、北・南アルプス、西表島探検(失敗)など、「山恋し」の世界に浸っておりました。
小学校の教員生活10年が過ぎたころ、日本人学校に応募し、1996年から3年間、シドニー日本人学校にお世話になりました。当時のシドニーは、2000年シドニーオリンピック景気でシティは賑わい、見るもの全てが新鮮で、輝いて見えました。当時、国際学級がある日本人学校はメキシコとシドニーの2校でした。キンディー(幼稚部)、小学部各学年3クラス(国際学級1)、中学部各学年1クラスでした。
1日の時程が7校時まであり、図工、体育、音楽はミックスレッスン(交流授業)です。合同体育では、タッチフットボールやクリケットなどインタークラスの先生の指導のもと、どの子も楽しんで参加していました。このオーストラリアでの3年間は、帰国後も私や家族にとっても大切な経験となりました。
トロント補習授業校レポート 令和5年4月15日(土) 第50回入園入学式
今年度の新入園入学生は、計104名。新入生入場。年中園児たちが担任の先生の後を少し緊張した様子で先頭を歩きます。小学1年生、中学1年生、最後に落ち着いた様子で高校1年生が入場しました。開式の言葉。日本とカナダ両国歌斉唱。学校長式辞。
式辞の中で川村校長は、それぞれの子ども達がめざす目当てについて話されたあと、干支にちなみ「うさぎとかめ」のお話をもとに、「うさぎとかめはそれぞれ見るところが違っていたのだと思います。うさぎは競争相手のかめを意識し、かめは目的地のゴールを目指していたから最後まで、周りに惑わされずに進むことができた」ことについて話されました。
次に、トロント日本商工会会長 長澤孝之様からご祝辞をいただきました。今年でトロント補習授業校が開講50周年を迎えることに感謝の言葉を添えてお話しされた後、「園児には、『新しいお友達を作って仲良く元気に』、小学生には、『今まで知らなかったことを学ぶ楽しさ』、中高生には『現地校と補習校の両立が、簡単なことではないけれど、両立を目指してほしい。そのための時間管理や要領の良さ、集中力』というスキルを身につけていくことが必要になるし、このことは、今後どこに行っても役に立つスキルとなる」というお話をされました。
どの子ども達も自分のことのように真剣に受け止めている様子が伺えました。最後にトロント補習校の校歌斉唱。閉式の言葉の後、在校生、保護者が見守る中、入園入学児童生徒が退場。例年になく暖かな日差しに包まれて、第50回入園入学式が終了しました。