皆様、初めましてプロラクロス選手の中村弘一と申します。簡単ではありますが、私自信が挑戦しているBOXラクロスのルールなどお話しさせて頂ければと思います。
カナダのスポーツ文化において、アイスホッケーと肩を並べる人気を誇るBOXラクロスは、1930年代にカナダで生まれたインドアバージョンのラクロスです。伝統的なフィールドラクロスとは異なり、屋内で行われるこのゲームは、小規模ながらも非常にダイナミックなプレイが特徴です。
この記事では、BOXラクロスの基本ルール、その魅力、そしてカナダ内での文化的意義について触れていきたいと思います。
(フィールドラクロスについては今回は割愛しますが、以前NHKの番組にフィールドラクロスをプレーしていた時に、取材して頂いた動画がありますので、こちらに掲載しておきます。挑戦者たち「中村弘一~ラクロス/アメリカ~」
<BOXラクロスのルールと特徴>
プレイエリア:BOXラクロスのフィールドは、一般的にアイスホッケーリンクを改装した屋内エリアで、フィールドサイズはアイスホッケーよりも小さく設計されています。
チーム構成:各チームはゴールキーパー1人を含む6人で構成されており、選手交代は試合中いつでも自由に行われます(選手交代の事を「フライ」と呼びます)。
ゲームの流れ:試合は4クォーターから成り、ラクロススティックを使用してボールをコントローつし、スピードと技術を駆使して相手チームのゴールに得点を狙います。各クォーターは15分間で、ハーフタイム中にはチアの方のダンス披露などがあります。
ペナルティー:アイスホッケーに類似したペナルティーシステムを採用しており、反則行為を行ったプレイヤーは一時的にペナルティーボックスに送られます(これはいわゆる反省部屋ですね)。
オフサイドルール:BOXラクロスでは、オフサイドルールが存在しないため、プレイヤーはいつでも任意のエリアに自由に移動でき、より連続的で攻撃的なゲーム展開が可能です。
<カナダでの人気とBOXラクロスの魅力>
カナダではアイスホッケーやフィールドラクロスに並ぶ国民的なスポーツとして、BOXラクロスは大きな人気を博しています。ゲームのスピード、頻繁な得点機会、フィジカルなプレイスタイルが特徴で、プロリーグの存在に加えて、学校や地域レベルで広く親しまれています。
<BOXラクロスの歴史と文化的意義>
BOXラクロスは、北米先住民によって始められたラクロスから派生したスポーツで、現代におけるその形態です。カナダの文化的アイデンティティの一部を形成しており、伝統的なスポーツとしての役割とともに、革新的な要素も併せ持っています。
<特集: 私のトップリーグへの挑戦>
2021年にトロント・ロックに加入した私は、日本でのBOXラクロスの普及に尽力し、2028年のロサンゼルスオリンピックでの金メダル獲得を目指しています。また、日本や中国などアジア諸国でラクロスを普及させることを目標に掲げています。(https://torontorock.com/news/rock-sign-koichi-nakamura/)
<ナショナルラクロスリーグ(NLL)の概要>
NLLは、北米で最も注目される男子プロボックスラクロスリーグで、15チームが所属し、毎年数千人の観客を動員しています。12月から6月までのシーズン中に18試合を行い、プレーオフを通じてナショナルラクロスリーグカップを争います。
現在、私は鎖骨の粉砕骨折のリハビリ中でして、NLLの舞台で活躍するためにマイナーリーグである Peterborough Timbermenというチームに所属してプレーしています。NLLの大舞台での試合を皆さんにご招待するべく、日々練習に励んでおります。マイナーの試合なども是非とも皆さんに観戦に来て頂きたく思っております。引き続き応援のほどよろしくお願い申し上げます!