広報委員のひとりごと 四つ葉のクローバーより19倍レアな私 佐々木美和

四つ葉のクローバーより19倍レアな私
佐々木美和(Reuters, Editor)

地球の裏側で、自分と同じ名前の人に出会った。

名前は私という存在の輪郭を示す最初の記号であり、人格とほとんど不可分なもののはずなのに、同姓同名で全く違う人生を歩んでいる人がいる。その事実の不思議さに胸がざわつく。

実際に会ったその人は、想像していたよりずっと柔らかい雰囲気をまとい、私より少し年下だった。まるで自分が複製されたようなほんのわずかな戸惑いと、圧倒的な親近感。互いに微妙に照れくさそうに笑う。

この邂逅の確率は、いったいどのくらいなのだろう。

と、数年前ならここで感傷的に締めるところだが、現代にはチャットGPTがあるので実際に計算してもらうことにする。

「佐々木」さんは日本に約64.4万人、全国13位の多さである。ファーストネームの統計は見つからないので、チャッピーにフェルミ推定を指示。全女性に占める“美和”の割合を0.1%〜0.4%(中央値 0.2%)と仮置きし、ポアソン近似()など私には理解不能な統計手法を駆使(略)した結果、トロント大都市圏在留邦人18,160人(24年10月)の中に「“佐々木美和”が存在する確率」は約5〜17%(中央値9%)。

「ランダムに在留邦人1人と出会ったとき、その人が“佐々木美和”である確率」は約10万〜40万人に1人(中央値19万人に1人)だという。「理論上はあり得るが、実体験としてはほぼない」レベル。年末ジャンボ宝くじ1等(約2,000万分の1)よりは100倍“当たりやすい”が、一生涯で四つ葉のクローバーを見つける確率(約1万分の1、諸説あり)よりも約19倍レアなのだそうだ。

非常におおざっぱな推計なので、かなり珍しいお名前の方以外はおそらく、ほとんどこの確率です。ご参考に(ならないか)。