専務理事のばたばた日記

第196回
10月 検定日  直前に会場変更
商工会事務局 伊東 義員

昨年から、商工会主催で漢字検定を実施している。今年も海外準会場として募集をし、12名の方から申し込みをいただいた。昨年は、初めての実施で段取りがわからなかったことから、受験級を2級から7級までとしたが、今年は段取りも掴めたので、受験級を増やし2級から10級までとした。

ただ、8級から10級は、受験時間が40分と短く、7級以上の受験者と同じ時間帯に実施できないため、午前と午後に分けて行うことにした。昨年はトロント市のメトロホールを無料で借用できたが、財政難のトロント市では、今年週末の貸出を中止していることから、交通の便のよい国際交流基金トロント文化センターさんに打診したところ、快く受けてくださり、イベント会場を貸していただけることになった。

申込み受付、協会への登録、試験問題の受領と順調に手続きが進んだものの、実施直前になって問題発生。10月7日に始まった中東紛争。親イスラエルと新パレスチナの人々による平和を願うデモが毎週末トロント市内で行われるようになり、検定実施日の直前にも路上を埋め尽くすデモが起きた。

国際交流基金トロント文化センターの入っているビルには、イスラエル総領事館があり、検定実施日にも周辺でデモが行われる可能性があることから、国際交流基金さんと情報交換の上、金曜日に急遽会場を商工会事務所に変更をすることにした。

直前になっての変更を受験者に伝えるため、メール配信し、確認されたかどうかの返信をもらうようお願いし、土曜日午前中には全員から返信をいただけた。加えて、受験日当日は、TTCのセントクレア駅からフィンチ駅までが運休となっており、商工会事務所があるヨークミルズ駅に来るにはシャトルバスを利用することになり、通常より時間がかかることも伝えた。

しかし、受験日当日は、遅刻者もなく、全員受験することができ、無事漢字検定を終了することができた。回答用紙を取りまとめ、翌日日本に発送。結果は11月末頃発表される予定。漢字検定は年3回行われているが、商工会が行うのは10月実施回のみ。要望があれば、2月、6月などにも実施できるが、最低受験者数が10名となっており、頻繁な実施は難しいかもしれない。

10月一時帰国日  行きも帰りも満席

漢字検定を終えた後、約2週間の休暇をいただき、母の七回忌のため日本に一時帰国した。母が倒れ、亡くなるまで約4年。出張時に加え、見舞いのためにも帰国していたが、亡くなった後、コロナがあり、気持ち的にはあっという間に7回忌が来たという感じ。

会員でもある旅行会社さんに往復のフライトを取ってもらったが、トロント-羽田便では、手頃なチケットがなく、仕方なく、行きは、トロント-モントリオール-成田、帰りは羽田-トロントという周遊ルートになった。それでも、コロナ前の2倍の値段。高くなったことを実感。

出発当日、早朝にエア・カナダからモントリオール-成田便の遅延の連絡。モントリオールに飛行機でいったのは、28年ぶりだろうか。モントリオールF1 GRAND PRIXを見に行った以来かもしれない。

モントリオール-成田行きは、遅延に加え、満席。カナダの紅葉を見に来た観光客が多いのかと思っていたが、それらしき団体はほとんどおらず、多くがカナディアンで日本への観光らしい。物価が安く、治安がよく、名所旧跡名物がたくさん、さらに円安で大人気のようだ。

満席のため、機内手荷物を無料にするから預けてというアナウンスが何回も流れていたが、その心配通り、機内の手荷物収納場所が足りないようで、搭乗完了に時間がかかり、出発がさらに遅れ、結局2時間遅れとなった。

今回の帰国は完全にプライベートの予定だったが、いろいろな経緯の末、2社に訪問する仕事が入り、カナダについてお話することになった。 最近カナダへの関心が高まっていることを感じる。無事、母の七回忌も終え、短い滞在期間ながら、懐かしい同期同窓同僚の友人にも多数会うことができた。帰りの便は、またしても遅延と満席。3時間遅れとなったものの、無事着いただけでよしとすることに。