2007年から商工会にお世話になって丸16年が過ぎた。
振り返ってみると、いきなり50周年記念式典での連邦首相や州首相などへの招待手配、20年振りとなる会費値上げと収支改善、ハイチ大地震・東日本大震災への寄付、事務所移転、家族イベント新設、会員ネットワークイベント増設、他団体との共催協力強化、そしてコロナによる活動制限など、一般企業では経験できないことを数多く経験させていただいた。
補習校関連では、児童生徒数の減少による収支改善と派遣教員2名体制維持が課題となっており、幼稚部年中組新設、補習校校長職兼任、毎年の授業料値上げの実施、入校説明会の実施などに注力し、600名となる大規模校となった後コロナになり、オンラインプラットフォームの形成、児童生徒数の急減による収支悪化の対策など、まさに山あり、谷ありであった。
商工会は定款に定めた13人の普通会員企業の理事によって、さまざまなことが決定される。理事の任期は原則2年。会長職は1年で、これまで多くの会長とお付き合いさせていただき、様々な面でご教授いただいた。専務理事就任当時は、会長に選出された方は年齢的に自分より上の方であったがいつの間にか自分の方が年齢的に上になってしまった。
理事会メンバーは毎年変わり、理事会の在り方も会長の意向により特色がでる。これをやりたいという強い方向性を打ち出す方、事務的に粛々と進める方、連邦政府、州政府、大使館・総領事館、経団連・日本商工会議所などに向いた方などさまざまで、それぞれの意向を受け、専務理事の職務を取ってきた。報告や判断についても、緊急かつ重要な事項以外は、専務理事が判断して進め、理事会でまとめて報告してくれればよいとする方もいれば、毎週の行動や人との面談記録を逐一報告するように求められる方もおられた。
この日記も、就任直後から書いており、もうすぐ200回を数えることになった。事務局の見えない部分をお伝えすることにしており、会員の皆様のご期待に十分応えられないことに対する言い訳の場としても使わせてもらってきた。しかし、200回近く言い訳を続けているので、そろそろ種も尽きてきた感じがしている。
また、理事会でも補習校でも同様だが、理事やシニア派遣で来られている校長先生、教頭先生よりも年齢的に上になってしまい、自分の発言や意見を尊重してくださることを感じることが多くなった。
気持ちはいたって若いつもりでいるが、良識ある方々からすれば、年配者であり、それなりの接し方をされる。そうした暖かい配慮に甘え老害とならないよう、一歩引いた立場で専務理事としての職務に一層励みたい。