リレー随筆

愛犬と過ごすカナダでの生活
 ジェトロ・トロント事務所 山田 あゆみ

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トロント ピアソン空港にて

私は今年の3月にトロントに着任し単身赴任生活していますが、愛するワンコが傍にいない寂しさに耐えられず、数か月前に日本から連れてきてしまいました。渡航の様子、カナダでの暮らしを少しご紹介します。

ペットの海外渡航にあたっては動物検疫の手続きが必要です。日本からカナダへの出国に当たってはマイクロチップや予防注射の証明書などが必要となり一見複雑ですが、動物検疫所のウェブサイトを基にしつつ、経験者のブログ等を参考に自分ですべての手続きを行いました。

途中何度も動物検疫所に問い合わせましたが、職員の方はとても親切に教えてくださりとても助かりました。また出国前には将来帰国するための一定の処置(狂犬病抗体値測定等)をあらかじめ済ませておけばスムーズに帰国することができます。

検疫の書類が整ったら次はフライトの予約です。小型犬であれば、エアカナダとユナイテッド航空は機内持ち込みが可能です。両社に電話で問い合わせたところ、機内持ち込み可能なクレートのサイズや搭乗可能なクラスが各社で異なること、事前予約が必須であることが判明し、結果的にシカゴ経由のユナイテッド航空を利用しました(ペット料金は125米ドル)。

飛行中はクレートから出すことはできないものの、常に一緒に入れるため安心です。幸い愛犬は一度も吠えることなくロングフライトを耐え、元気いっぱいの様子でトロントに到着しました。

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さてトロントでの犬の暮らしですが、「ワンだふる」の一言に尽きます。TTCはクレート無しで乗車が可能ですし、市内には多くのOff-leash dog parkをはじめとした公園が沢山あり、散歩の場所を考えることが楽しみになりました。今年の夏は郊外で愛犬と一緒にSUPやキャンプにも挑戦しました。

トロントの犬はよく運動して発散しているので、全体的にリラックスした犬が多いと感じるのは私だけでしょうか。うるさく吠えたり、しつこく遊びに誘ってくる犬はあまり見かけません。そのせいか、我が家の愛犬も日本にいたときよりものんびりしています。

最近は気温が下がってきましたので、「ペットウェルカム」且つ店内で一緒に過ごせるブルワリー(brewery) https://www.blacklab.beer/ を見つけ、散歩がてら何度か遊びに行きました。犬と一緒にいると動物好きの人から話しかけられることも多く、犬友ができるのもとても楽しいです。目下の悩みは、愛犬がトロントの芝生が気に入りすぎて、家の中でトイレをしなくなったことくらいでしょうか。