リレー随筆

My Favorite Things
CO-Sol Canada Inc.  石川 優子

My favorite

私には My Favorite Things が2つあります。クラリネットと干し芋です。

クラリネットは、管楽器の一種で1枚のリード(葦でできている)を振動源として音を出す木管楽器です。一度は聴いたことがあろう「クラリネットこわしちゃった」で登場する楽器がまさにそれです。

この楽器についてお話すると、全体が細長く、色は黒色で沢山のシルバキーがついているのが特徴です。本体は大きく4つに分けられ、1番上の吹口からマウスピース、バレル(俵管)、上菅、下菅、ベルと呼びます。マウスピースには、リガチャーという金属によってリードが固定されています。

クラリネットは9歳からの付き合いです。当時通っていた小学校には吹奏楽部があり、母の後押しで部の見学会に参加したのがきっかけです。ピアノは習っていたものの読書と運動が好きだったため、他の楽器演奏にはあまり興味はありませんでしたが、ポーンと突き抜けるけど優しさのある音に魅了されて吹いてみたいと思うようになりました。入部テストを受け、はれてクラリネットパートに入ることができたという経緯です。

それから社会人1年目まで吹奏楽部に所属し演奏していました。現在は、数か月前に購入した楽譜や過去に演奏した楽譜を片手に部屋でたまに練習しています。当時ほど指が滑らかに動かないのが難点ですが、気持ちの良い音が出るとテンションが上がります。

ただ、困ったことが。カナダは日本よりも乾燥が酷いのか、冬になると菅が乾燥により縮小してしまい、各菅の接続部分であるシルバーのリングが抜け落ちてしまうことがあります。水を入れた小さな容器をケースに入れたり、水を軽く含ませたペーパータオルをそれぞれの部品の中に入れて湿度を保ったりと工夫はしていますが、すぐに戻るものではないので、少々難儀しています。何事も手間暇をかけて大事にしていかないといけませんね。

また、1人で演奏するのもつまらないので、トロントで社会人も所属できる吹奏楽団があると良いですが、中々探し出せていません。何か情報がありましたら、教えてください。

甘ころ

次は、干し芋です。
茨城県出身のため、幼少期から食べていました。よく知り合いの方からビニール袋に入った大量の干し芋をもらって、おやつにしていた記憶です。

干し芋は、茨城県が日本国内のシェア9割を占めています。生産量が多い理由として、火山灰由来の水はけの良い土壌やミネラルを含んだ潮風、冬季の長い晴天など環境に恵まれているからです。原料のさつま芋以外に砂糖や添加物を一切使用していないので、自然な甘さが楽しめますし、何より歯ごたえがあるので顎が丈夫に育ちます。

10月~3月くらいまで出荷量が多く、この時期は色々な種類を食べることができます。ということで、干し芋の主な品種を紹介しておきます。
・玉豊
・紅はるか
・泉
・シルクスイート

玉豊と紅はるかが最もポピュラーで、スーパーや百貨店などで販売されている干し芋は大体この2種類のどれかです。

いくつか特徴をお伝えしますと、玉豊は歯ごたえがあり、素朴な甘さが特徴です。見た目は茶色身が強く、スタンダードな品種です。紅はるかは、焼き芋にしても美味しい品種でねっとりとして柔らかく甘味が強いです。見た目は綺麗な黄金色をしています。泉は、蜂蜜のようなコクのある強い甘味が特徴で、べっ甲のような色見をしています。あまり見ない品種なので、見つけたらラッキーです。他の種類も食べたことがありますが、どれも味が異なり美味しいです。

ちなみに、よく見る形だと平干しタイプですが、丸干しやスティックタイプもあります。丸干しはそのまま芋を干しているので平干しよりも割高ですが、一口噛めば甘味が口全体に広がって非常に美味です。是非、試していただきたいです。

どうですか。食べたくなってきたでしょう?トロントでも干し芋を入手できると良いのですが、残念ながらなさそうです。是非とも輸入していただきたいです。よろしくお願いします!