トロント日本商工会セミナーレポート

2024新年懇親会レポート
文責:伊東義員

NYR

2024年1月26日(金) トロント日本商工会 新年懇親会を開催した。

昨年、参加される方の交通の便を優先し、従来の会場よりやや狭い会場に変更し参加者人数も150名に制限して開催したが、概ね参加された方の評価はよく、今年も同じホテルの会場とした。会場の収容人数一杯のため、参加者人数も昨年同様でご案内したが、最終的には昨年を上回るご参加をいただき、さらに狭い状況となった。昨年ご指摘いただいた中に、食事のサーブが遅い、バーで待たされるという点があり、今年はその改善をすべく、ディナーは4コースから3コースに変更、バーカウンターも2か所設置とした。

この新年会は、年始賀詞交換会の位置づけが大きい。以前は、他にも銀行や会計コンサルティングファームが独自に賀詞交換パーティーを開催していたこともあったが、今や日系ビジネスの賀詞交換会的なイベントは商工会の新年懇親会のみとなった。そのため、会員間のネットワーキングの時間を多く取ってほしいという要望が強く、今回はその点を最重要改善点と位置付け、開会前のレセプション時間を1時間、福引の合間に30分と、極力多く時間をとるようにした。

今年は、同日、在カナダ日本国大使館で公館長会議が開催され、また、商工会名誉会長である佐々山総領事が帰朝されるというタイミングとなったことから、長澤会長に新年挨拶、そして乾杯をお願いした。冒頭、1月1日に能登半島を襲った地震の犠牲者に哀悼の意を表し、黙祷をささげた。

今年もMCは、近鉄ワールドエクスプレスの岡田氏にお願いし、パワフルな進行を行っていただいた。体調が少しすぐれないとのことで心配されたが、そのようなことを感じさせない見事な進行であった。

皆さんが楽しみにしている恒例の福引には、航空会社2社からの日本行航空券をはじめ46社93品の景品提供があり、前半、後半と分けて当選発表を行い、大いに盛り上がった。

新年会は商工会が行う2つのチャリティーイベントの一つで、今回も参加費に10ドルを含めさせていただき、また会員企業さんに企業寄付をお願いしている。今回の企業寄付金は31社6,850ドルとなった。参加者寄付金は、補習校が校舎借用している現地校に、企業寄付金は日系コミュニティーで活動されているジャパニーズソーシャルサービスに寄贈することが理事会で決定している。

参加された方からは、やはり会場が狭いという声があった。交通の便を考えると今回のホテル周辺が望ましいのだが、ネットワーキングのためにはもうすこし広い会場が望ましいものの、より広い会場を持つホテル、イベント会場が見つからない。食事のサーブについては、3コースにしたことで、大きな後れは生じなかったが、2つ設定したバーカウンターの一つがレセプション後に撤収されてしまったこと、ワインが最初にグラスで用意してもらった以外の在庫が準備されていなかったなど、ホテル側の連絡ミスが見られた。

総じて、参加された方からは高評価をいただいたが、改善点も残り、来年に向けた課題とする。