トロントあるある-TTC編-

役立ち情報・TIPS

トロント生活で欠かせないTTC(公共交通機関)をより快適・安全に利用するため「あるある」や実用的なTIPS・情報をまとめました。初めて利用する方も、日常的に使っている方も、知っておくと役立つ情報ばかりです。

TTCスケジュールhttps://www.ttc.ca/routes-and-schedules
運賃:https://www.ttc.ca/Fares-and-passes
違反、罰金https://www.ttc.ca/by-law-no-1/by-law-no-1-fines-table


🚇 TTC全般の基本情報・便利情報

  • 運賃の支払い方法:PRESTOカード、Google Wallet、クレカ/デビットは、カードリーダーにタップで利用可。現金(お釣りなし・5セント割増)利用時はトランスファーチケットを必ず受け取ること。
  • 乗り換えルール:PRESTO系は2時間以内無料。現金は逆方向NG。
  • 始発・終電:地下鉄は5時台~深夜1〜2時、バスは6時台〜(曜日・祝日で異なる)。
  • おすすめアプリ:TTCWatch(リアルタイムで時刻確認)。
  • 雪の日の注意:運休の可能性あり。出発前に運行状況を確認。
  • 運休や途中での運行停止が発生した場合でも、基本的に運賃の払い戻しは行われない。
  • 大晦日/元日は時間帯により無料:大晦日午後7時より元旦午前8時まで無料(*2025年末についてはまだ未発表)
  • Wi-Fiは使用不可:Rogers提供のWi-Fiサービスは終了。モバイルデータの確認を。
  • One Fare Program:複数交通機関間の乗り継ぎも1運賃で利用可能(PRESTO利用時)。
  • 子どもの乗車:12歳まで無料。高身長の子どもはChild Proof-of-Age Cardを提示。毎年9月、トロント市内の学校で11-12歳のお子様向けに配布される。
  • ペットの乗車:リーシュ付きでオフピーク時間のみ可。
  • 座席の汚れ:座る前に確認を。薄い色の服は特に注意。
  • 特別な運賃プログラム(2024年〜2026年)

2024年3月からの新しい運賃プログラムにより、TTCからGOトランジットへ乗り継ぐ場合にTTCの片道運賃が払い戻される、またはTTC利用者が他の市営交通に乗り継ぐ場合、2時間以内であれば乗継運賃が無料になる施策が実施中(2026年3月までの暫定措置)

  • ホッケーや野球などのスポーツイベントの際に特定の路線や時間帯、またはスポンサー協賛による限定的な無料サービスとして「無料運賃」を実施した例がある。

<バス利用のコツ & 裏技>

  • 横向き座席:後部の横向き座席は空いている確率が高い。
  • 窓の開け方:つまみを上下に押し、手前に引く。
  • バス番号に注意:末尾のA/B/Cなどで行き先が異なる。
  • エクスプレスバス:3桁番号や「E」付きバスは速達タイプ。
  • ナイトバス情報:Blue Night Networkは1:30〜5:00(週末は8:00)に運行。1:30〜2:00は本数が少なめ。
  • 運転手の休憩:途中でTim Horton’sに立ち寄ることあり。時間には余裕を。
  • USB充電ポート:新型バス(例:927 Kipling Express)に搭載。
  • The Request Stop program:21:00〜5:00の間、女性一人などの利用者は任意の場所で降車が可能(乗車時に運転手に伝える)。

<駅情報 & イベント>

  • Bay駅の秘密:「Lower Bay Station」は映画撮影地として知られる特別な駅。地元民の間では心霊スポット、廃墟と言われている。
  • ハロウィンイベント:Bay駅地下で開催される「Halloween Fest」では、普段入れない空間を探索可能。

 <その他の注意点・リアルエピソード>

  • 工事のトラブル:異なる業者が別方向から工事を行い、接続できずやり直しになった例あり。
  • ストライキの影響:運転手などTTC職員組合によるストライキで通勤が大混乱することも。
  • 精神的困難を抱える乗客:基本的に無害だが、不安を感じたら目を合わせず距離を取ることが有効。

自転車・Ebikeなどの持ち込み
~自転車の持ち込み~

  • 地下鉄・ストリートカー:平日ピーク時間(6:30~10:00、15:30~19:00)を除き、持ち込み可能。土日・祝日は終日持ち込み可能。輪行袋は不要。
  • バス:全てのバス(Wheel-Transとコミュニティバスを除く)には前方に自転車ラックがあり、いつでも利用可能。1台または2台まで積載可能ですが、E-bikeは重さの関係でラック利用不可。

~E-bike・E-scooterの持ち込み~

  • 冬季(11月15日~4月15日)は全面禁止。春~秋(4月16日~11月14日)は制限付きで持ち込み可
  • 地下鉄・ストリートカーは、通常の自転車と同様、平日ピーク時間以外であれば持ち込みが可能。ただし、E-bikeはバスの自転車ラックには載せられない。
  • 折りたたみ式の非電動自転車・スクーターは、曜日や時間帯に関係なく持ち込み可能。
  • 12歳以下の子どもは大人同伴でのみ自転車ラックを利用可。
  • すべてのアクセサリー(ボトル、バッグ等)はラック利用前に外す必要がある。

トロントTTC路線の主な延長・新設計画(2025年時点)

今後10年を見据えて大規模な路線延長・新設プロジェクトが進行中。主な計画は以下の通り。

1. オンタリオ線(Ontario Line)新設
概要:ダウンタウン東部のOntario Science Centreから西部のExhibition/Ontario Placeまで、全長約15.6km、15駅を新設する地下鉄新路線
特徴:GOトレインやTTC地下鉄(Line 1、2、将来的に5)、バス路線との接続を強化。
進捗・完成予定:建設中で、2031年の完成を目指す。

2. エグリントン・クロスタウンLRT(Line 5)
概要:Eglinton Avenue沿いに東西約19km、Mount DennisからKennedyまで25駅を結ぶLRT(ライトレール)。
特徴:地下区間と地上区間を組み合わせ、Line 1・2・3と接続。
進捗・完成予定:2025年開通予定。

3. ヤング・ノース延長(Yonge North Subway Extension)
概要:Line 1(ヤング線)をFinch駅から北のRichmond Hillまで約8km延長(うち6.3kmはトンネル)。
特徴:GOトレイン駅とも接続予定。

4. スカボロー延長(Scarborough Subway Extension)
概要:Line 2(ブロア・ダンフォース線)をKennedy駅からMcCowan Rd/Sheppard Ave方面へ約7.8km延長。
特徴:トンネル区間で新駅を建設。

5. シェパード線延長(Sheppard Line Extension)
概要:Line 4(シェパード線)をDon Mills駅から東へSheppard-McCowan駅(仮称)まで延ばす計画。6駅新設予定。
特徴:GOトランジットやLine 2延長部との接続を目指す。計画は初期段階。

6. ウォーターフロント・イーストLRT(Waterfront East LRT)
概要:ユニオン駅からQueens Quay経由で東のDistillery Loop、さらには埠頭エリアまでを結ぶLRT新設計画。
進捗:2018年に承認、現在も保留中。

7. スマートトラック(SmartTrack)
概要:GOトランジットの既存路線を活用し、トロント市内の利便性を高める新サービス。市内主要駅と郊外を結ぶ構想。

8. GOトランジット拡張(GO Expansion)
概要:GOトランジットの各路線で運行頻度増加、電化、路線延長(例:Lakeshore East線のダラム地域までの延伸)などを推進。
進捗:2025年~2030年にかけて段階的に実施予定。
完成時期は2025年~2031年以降と長期にわたりますが、都市圏の交通利便性が大きく向上する見込み。

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