カナダワイナリーのおすすめ 70軒訪れた中からセレクト
大木晴信 President, FUJIFILM Canada Inc.

こんにちは、富士フィルムカナダの大木です。この度、宴会やゴルフで仲良くして頂いているビヨンドの森田さんからバトンを引き継ぎました。私は2023年4月にトロントに赴任して以来、大好きなワインの見識を広げるためカナダのワイナリー巡りをしてきました。2025年12月までちょうど70軒訪れましたので、今回カナダのワインとワイナリーについて書きます。
何故カナダでワイナリー?
カナダのワインはレベルが高いのですが、残念ながら世界で知名度が低いのです。オンタリオ州の多くのワイナリーは酒屋(LCBO)には低・中価格帯の量産品しか卸さず、自信作のワインはワイナリーでしか販売していません。少量生産のブティックワイナリーの中には酒屋に一切卸していない所もあります。このため、ワイナリーへ行って初めて飲める知られざる美味しいワインがあるのです。
なお、気候の違いによる葡萄品種の得手不得手はあります。例えばNiagaraは冷涼な気候のためカベルネソーヴィニヨンやシラーといった晩熟型の品種が育ちにくく、多く作られているのはカベルネフラン、メルロー、ピノノアール、シャルドネ等。地域が得意とする葡萄品種を飲むと美味しいワインを発見しやすいです。
ワイナリーの中にはレストランをやっている所もあり、ワインと合うお料理を出しているので食事しながらワインを楽しめます。そしてトロントに住む大きなメリットは、カナダの4大ワイン生産地のうち3つがオンタリオ州内にあり、車でアクセスできます。
カナダ4大ワイン生産地のお勧めワイナリー
Niagara Peninsula
トロントから近くワイン生産量はカナダ最大。私の一押しはPeller Estatesで、「Signature」シリーズはどれを取っても手堅い美味しさ、またスパークリングワインはアイスワインを混ぜて作っており、仄かな甘みがカナダっぽさを感じさせます。レストランもとても美味しいです。
Foreign Affairというブティックワイナリーもとてもお勧めです。イタリアのアマローネに習い干した葡萄を配合してワインを作っており、味わい深いワインを幅広い価格帯で販売しています。他お勧めはTwo Sisters (レストランも)、Chateau des Charmes、Between the Lines、Domaine Queylus、Redstone、Big Head、The Hare等。
Prince Edward County
トロントから東へ2時間強。ボルドーブレンドに力を入れているKarlo Estatesは重厚な赤ワインが売り。Stanners Vineyardsはピノノアールやシャルドネ等レベルが高く、お買い得です。Sandbanks WineryではLCBOに卸していないものを飲んでみるとよいかと。
Lake Erie North Shore
トロントから西へ3時間半、ワイナリーはHarrow周辺に多いです。Sprucewood Shores Estateに私が訪れた時はフラッグシップのEstateシリーズが殆ど売切れで、唯一飲めたEstate Merlotを買い込みました。Viewpointe Estateはピノノアールやシャルドネが美味でエリー湖の眺めもよいです。Pelée Island Wineryは赤のブレンドがよかったです。

Okanagan Valley
BC州オカナガン湖周辺の地域で、カナダでワイン生産量No.2。砂漠っぽい気候でNiagaraでは育ちにくいカベルネソーヴィニヨンやシラーも多く作られており、赤ワインが一味違います。試飲は予約必須のワイナリーが多いです。
Mission Hills Family Estateは「Canada’s Winery of the Year」を直近2025年含め6回受賞しており、広々とした敷地にある西洋の寺院を思わせる白い建物が醸し出す雰囲気だけで気分が高まります。フラッグシップの赤ブレンド「Oculus」はお値段が高いですが味も相応なので試飲だけでもお勧めします。Le Vieux Pinというブティックワイナリーはシラーに注力しており、とても美味しく嬉しい発見でした。この姉妹ワイナリーLa Stellaもよかったです。他お勧めはQuails Gate、CedarCreek Estate、Burrowing Owl、Checkmate、Summerhill Pyramid、Rust等。
以上、長文にお付き合い頂きありがとうございました!今回挙げたワイナリー以外でも美味しい所はたくさんあります。カナダワインやワイナリーの情報交換をされたい方はぜひお声かけ下さい。