リレー随筆

種類豊富で斬新なクラフトビールも
SummerhillのLCBO
国際交流基金トロント日本文化センター 長谷川 由貴

lcbo

皆様こんにちは。国際交流基金トロント日本文化センターの長谷川と申します。Bloor-Yonge駅のほぼ直上に、我々の事務所と共に図書館と展覧会場があります。日本の書籍や日本文化に触れたくなったら是非お立ち寄りください。

さて立ち寄ると言えば、2021年の夏にカナダに来てからの1年間、職場からの帰り道、何度LCBOに立ち寄ったか数え切れません。オンタリオ州には677ものLCBOがあるようですが、私がよく足を運んでいるのはSummerhillのLCBOです。

LCBO外観

一見酒屋さんにみえないこの建物、かつては北トロント駅の駅舎だったそうです。店内にも以下の写真の通り「Track」と書いてあり、コンコースの雰囲気を醸し出そうとしています。しかし目前の酒量の多さで7割くらいの人は気づかずに素通りすることでしょう。
 
勝手にトロントで一番大きいLCBOと自負していたのですが、最近2万4千ヘクタールの超巨大LCBOが湖沿いにできたそうです。なんとなく悔しいので、トロントで一番おしゃれなLCBOという冠を付けることにしました。(注:書き手はほぼこの店舗しか行っていない)

外観のおしゃれさだけでなく、お酒の種類も見どころの一つです。店内はお酒の種類ごとに区画が分かれていますが、特におすすめはクラフトビール区画です。すでに十分な種類を備えていながら、季節に合わせて頻繁に入れ替えがあり、いつ行っても新種に出会います。

チョコチップビール

つい毎回新しいものを選んでしまうせいで、(そして酔っ払うせいで)、相当数を網羅したはずなのに未だにどのビールがおいしいと蘊蓄を傾けることが出来ません。そういえばチョコチップクッキービールいう斬新なビールがありました。おしゃれな外観からは思いもよらぬ闇のような黒が特徴です。ふとした時に現れるので、根強いファンがいるのでしょうか。遭遇したら自己責任でお楽しみください。

そんなこんなでいつ行っても何度行っても楽しいSummerhillのLCBO、今夜もそろそろ行ってきます。