家族で見上げた北の空
濱貴裕(三井住友海上 カナダ支店)
皆さん、こんにちは。アユダンテの黒島さんに紹介いただきました、三井住友海上の濱です。旅行が好きな我が家ですが、これまでオーロラを見るために三度、北の地を訪れました。フィンランド、アイスランド、そしてカナダのイエローナイフです。最初に家族4人で訪れたフィンランドでは、悪天候に阻まれ、待てど暮らせどオーロラは現れず。「せっかくここまで来たのに」と大きく落胆。誰に責められたわけでもないのですが、なぜか私だけが家族に対して責任を感じていたことを覚えています。そして、いつか必ずリベンジを、と心に誓いました。
その機会はドイツ駐在中に訪れたアイスランドでやってきました。家族4人で5泊6日。島国で天候が変わりやすく、一週間いても見られないこともあるという中、幸運にも一晩だけチャンスが巡ってきました。初めて目にしたオーロラは想像以上でした。夜空全体が一枚の巨大なキャンバスとなり、その上を光が形を変えながら素早く流れていく。写真で見る静かな光のイメージとは異なり、まるで大きな生き物のように姿を変えながら夜空を動いていく。そのスケールと美しさに、家族みんなで息を呑みました。フィンランドで勝手に責任を感じていた私は、この時ばかりは父親として少し誇らしい気持ちになったことを覚えています。




それから時が経ち、アメリカ駐在中には三女も加わり、家族5人でイエローナイフへ。実はここ、オーロラ鑑賞には世界有数の好条件が揃っているとのこと。オーロラベルトのほぼ真下に位置するうえ、海から離れた内陸性の乾燥した気候で、比較的晴天にも恵まれやすいのです。その評判通り、私たちは三夜すべてでオーロラを見ることができました。氷点下の夜、ティーピーで暖を取りながらオーロラの出現を待ち、現れれば急いで一斉に外へ出る。しかも年越しには、頭上を舞うオーロラとカウントダウンの花火を同時に眺めるという、忘れられない体験もできました。
振り返れば、三度のオーロラ旅行は、その時々の家族の姿や駐在生活の記憶とも重なっています。そして今、かつて旅行で訪れたカナダに、今度は駐在で暮らしていることにも何かの縁を感じます。せっかくカナダにいるのですから、もう一度あの光景を見に行きたいと思っています。写真では決して伝わらないあのスケールと感動を、皆さんもぜひ一度、ご自身の目で味わってみてはいかがでしょうか。