「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー


<第
210回>



Nippon Express Canada Ltd. 
カナダ日本通運株式会社

清水 俊一  社長/President



nittsu shimizusan新 代表インタビュー第210回 目は、世界各国に大きなネットワークを展開、お客様への総合サービスを提供されているカナダ日本通運株式会社の清水俊一社長です。人との繋がりを大切にす るということ、カナダでのニーズにあった今後の事業展開について、また以前の赴任地フィリピンで政府関係のお仕事に携わった貴重なご経験をお話いただきま した。




酒井)御社の事業内容の紹介をお願いします。

清水氏) 私共日本通運株式会社は、運送会社でございまして、海外のネットワークをベースにカナダ国内では航空輸出・輸入、海上輸送の輸出・輸入、それから倉 庫事業を展開しております。こちらはお客様の荷物をお預かりしまして、主に国内でのお客様の販売先へのいわゆる商品の納入ですとか、あるいは生産工場様へ の部品の供給等をさせて頂いております。

他 には、陸送ですね。カナダ国内の西から東、あるいは東から西の国内輸送と米国・メキシコを仕向け地と致しましたクロスボーダーといわれる国際輸送というの をやっております。もう一つは引っ越しです。主に海外引越となりますが、日本のお客様が我々の主たるお客様になります。カナダへのお荷物の輸入や、カナダ から他国への輸送を担当させて頂いております。

interview酒井)カナダ国内に拠点はいくつ程ありますでしょうか。

清水氏)トロント、バンクーバー、カルガリー、エドモントンの4箇所に支店として拠点をもっております。他にはハリファックスに営業所、ウィンザーに通関事務所を設けております。

従業員数はカナダ国内では177名、トロントは一番大きな支店となりますので90名弱在籍しております。また、別に本社組織として30名程おりますので、トロント地区は本社と支店併せて120名程となっております。

酒井)御社の強みについてお聞かせ下さい。

清水氏)先程も申し上げましたように、弊社は世界各国に大きなネットワークを展開しておりますので、そのネットワークを利用したお客様への総合サービスを提供できるというのが大きな強みということだと理解しております。

また、グローバルフォワーダーと呼ばれている欧米系のフォワーダーもございますが、彼らと比べて、仕事に対する正確さであったり、あるいはその先を見越したリスクヘッジ、そういったものを物流業者の目線でお客様にもご提供できるというのが我々の強みかなと思います。

他 にも昨今で言われておりますソリューションという形ですね。従来は物の輸送は物理的な輸送に重きをおかれていて、それをいかに安い料金で、ある一定水準の サービスを提供できていれば成り立っていたようなところもありました。しかしながら、これだけ生産地や消費地が国や地域をまたがり複雑化し、あるいは今回 コロナのようなことがありますと、サプライチェーンが一旦崩れたりします。

そういった時に速やかに代替手段をご提供できる、あるいはそうなる前に予めリスクマネージメントをして、BCP(事業継続計画)をお客様と一緒に考えられるようなソリューションを提供できる企業であることが強みです。

酒井)今後特に力を入れていきたいことは何ですか。

清水氏)カナダの貿易統計等を見てみますと、やはりアメリカとの関係が一番強いといえますので、まず一つは、既に隣国アメリカとその南メキシコには私共の組織がありますので、北米大陸を面で捉えて縦横無尽にサービスを提供するということですね。

も う一つは海運事業です。カナダは資源や生鮮食料品などいくつかのカテゴリーで強みをもっているかと思います。当社として担当できるフィールドをそういった 中から探して、カナダからの産業の強みと、我々の輸送サービスをマッチングさせていくということにも取り組んでいけたらと思っております。

酒井)ここで清水社長のご経歴についてお聞きしたいのですが。

清水氏)日本通運一筋でして、入社以来30年以上という長い歴史を歩んでおります。日本通運の中には航空、海運、国内事業というように事業の軸があり、私は航空畑で育っております。入社は航空貨物の営業所を担当しておりました。

1999年に初めての海外赴任としてフィリピンへ7年強、その後日本へ戻り、国内での営業を3年しておりました。その後もポーランドへ2年弱、ロシアで3年強駐在し、再度日本へ戻りました。その当時は本社の中でロジスティックスを企画するセクションへ3年程所属し、国内営業へ戻り20207月よりトロントに駐在しております。

酒井)フィリピンに7年程駐在されていたということで、駐在期間としては長いように思いますが、どのような事業に取り組んでおられましたか。

清水氏)そうですね、恐らく役職にもよるかと思います。当時は現場の第一線を担当しており、日々の出荷業務やお客様とのやり取りを現地従業員と一緒になって担当しておりました。

マ ネージメントといえども、プレイヤーに近い位置におりましたので、そこで培われた知識や経験というのは、すぐに次に渡せられるようなものではないですよ ね。またアジア圏独特の顔の世界、いわゆる「この人知っている、この人なら」というような部分もありましたので、必然的に長くなったのではないかと理解し ております。

酒井)今までで一番印象に残っているお仕事についてお聞かせ下さい。interview

清 水氏)印象に残っている仕事は色々あります。フィリピンにいた当時はアジアで生産したものを欧米の社会へ、いわゆる消費をするというのがより強く残ってい た時代でした。貨物を欧米の消費地に対して送り込みをする際に、クリスマスシーズンというのが一つのデマンドが上がる時期なんですね。

例 えばパソコンやカメラというように日本の製品を欧米市場で販売する時にはクリスマス商戦に間に合わせる、というのが非常に重要になってきます。それに伴い 生産地であるアジアから大量に物が同時期に動くんです。そうすると需給バランスが崩れ、納期通りに輸送をするということが厳しくなってきます。

そういった中で、航空機をチャーターしまして、お客様のお荷物を全て積んで輸出しました。アントノフというロシアの大型の120tくらい積める貨物機があり、そういったものを数機マニラ空港に呼んで、お客様のお荷物を載せてそれをヨーロッパへ運んだといったことも非常に印象に残っています。

ま た、政府関係のお仕事をさせていただいたこともありました。第一次安倍内閣の時にマニラでアセアン首脳会議がありまして、各国から皆さんお集まりになった んですね。その時に政府専用機が到着するんですが、搭乗員の方々のお荷物を国内でホテルに納めるような仕事をさせていただきました。

空港のランプサイドに我々も入って作業を担当した時は、海外ならではと感じました。安部首相(当時)が専用機から降りてこられて、レッドカーペットを歩いていかれるのをそれこそ間近で見ましたね。

酒井)テレビでみかける光景ですね。

清水氏)そうです。ライブで見ました()

酒井)貴重なご経験ですね。では、お仕事を進めていくうえで大切にしていることについてお聞かせ願います。

清 水氏)従業員の方々にもお願いしておりますが、我々は物を生産して生産された物をお客様へ評価していただくという企業体ではございませんので、従業員一人 一人がお客様とどう接するかによって我々のサービスを良いものとして見てくれるのか、あるいはあまり大したことないと感じられるのかというところで、 「人」が一番大切だと認識しております。

「人」が一人ではなく、まずはお客様に相対している担当者がしっかりとお客様のご意向を理解して、さらに後方に控える我々の仲間に正確に伝達をし、伝達をうけた仲間はお客様の期待を裏切らないようにしっかりと仕事をしていくという姿勢が大事であると認識しております。

酒井)プライベートについても少しお伺いしたいのですが。好きなスポーツやご趣味は何ですか。

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Wisłariver







左)サンクトペテルブルクエルミタージュ背景(右)ビスワ川の朝霧(トルン・ポーランド)

清水氏)趣味は旅と映画鑑賞ですね。特に旅は好きなんですが、今はコロナの影響で出来ないのがとても残念です。日本を起点にして諸国を周りましたし、任地では、現地にいるが故に行けるような場所も訪れましたね。

Łazienki Park
ジリンスキー公園・ワルシャワ・ポーラ
カナダへも縁あって参りましたので、カナダ国内旅行や、いるからこそできる体験をしていきたいと思っておりますので、先にいらっしゃる商工会の会員の皆様からアドバイス頂きながら実現していきたいと思っております。

酒井)今までの旅で一番印象的だった場所はどこですか。

清水氏)各国々それぞれあります。フィリピンではエルニドという南に位置するリゾートアイランドです。無人島の中の一角を開拓しコテージを建てた、というような場所なんですが、もちろん携帯電話もつながらないので、とてもゆっくりできました。

Moscow
モスクワ・赤の広場
ポー ランド赴任時にも国内旅行をしました。赴任前は観光資源の乏しい国で日本人はポーランドに縁遠いのではないかと思いました。と申しますのは、中東欧に位置 はしていますが、日本のパンフレットを見てみると中東欧三ヵ国旅行として、チェコ・プラハ、ハンガリー・ブダペスト、オーストリア・ウィーンが定番でワル シャワは殆ど入っていなかったからです。

しかしいざ行ってみると、中世ヨーロッパがそのまま残っているような街並みだったり、自然と調和したような世界遺産がポーランド国内に点在しているんですね。また、ポーランド人はゆったりのんびりしていて且つ日本人を好きな国民性ですので、とても心地良かったです。


ロ シアはサンクトペテルブルクですとか世界に名だたる観光地もあれば、少し離れたところに前近代的な風景が残っており、こちらもいいところでした。カナダ の冬は厳しいと聞いておりますが、既にロシアとポーランドで「極寒」を体験してました。その当時は生まれて初めてでしたので辛くもあり、楽しくもあるとい うな感じでしたね(笑)。

Dubrovnik
ドブロブニク・クロアチ

酒井)そうですね。トロントは9月くらいから徐々に気温が下がってきますが、色々な場所で紅葉が見られるのでとても綺麗です。カナダ駐在期間に挑戦したいことはありますか。

清水氏)仕事関係ですと、着任した以上着任前より少しでも社業が発展するようにしたいと思っております。プライベートでは、自然も豊かで見どころ満載ですので、季節に応じて楽しみたいなと思っております。

酒井)最後になりますが、商工会会員へメッセージをお願いします。

清 水氏)まだ着任して間もなく、右も左も分からないところですが、是非商工会の皆様方から色々な生きる知恵やアドバイスを授けて頂きたいと思います。本来で すと、直接皆様のところに伺いましてご挨拶したいところですが、各企業様入場制限などございますので、一刻も早く状況が良くなり、皆様と直にお目にかかる 日を楽しみにしております。

酒井)本日はお忙しい中ありがとうございました。これでインタビューを終わります。

 




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