「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー


<第
216回>


Takara Company, Canada, Ltd.
President 祖父江 邦彦(Kunihiko Sobue) 

sobue san
歯 科機器や理美容機器の製品を日本より輸入し、販売・アフターサービスをメイン事業とされているTakara Company, Canada, Ltd. の祖父江邦彦社長にお話を伺いました。電動油圧という技術をコアとし、日本人による手作業で精度の高い製品を製造し続けるタカラベルモント・カ ナダ。最高級の製品とサービスが融合されたビジネスは今後の益々の展開が期待されます。プライベートでは、マラソンと釣りがご趣味の祖父江社長、2020 年9月にカナダに着任されました。
(聞き手 酒井 智子)

-御社の事業内容についてお聞かせ下さい。
まずは 大阪に本社のあるタカラベルモント本社を紹介させて頂きます。タカラベルモントは散髪屋さん向けの理容機器、美容院の美容機器、エステサロンの機器の製 造・販売とサービス、プロ用の頭髪化粧品の製造・販売をしております。さらには美容院等の店舗設計、医院の設計、また開業支援やエステティシャンやネイリ ストの養成学校の経営なども行っております。

また歯科機器として歯科医院で患者さんが座られるチェア、治療するユニット、患者さんの口内を照らす無影灯、口腔内X線機器の生産・販売をしております。
当社タカラカンパニーカナダでは、これらの製品を日本から輸入し販売・アフターサービスを行う事を主な業務としております。


-日本とカナダのマーケットの違いはどのような部分で感じますか?
日本では当社の事業構成は理美容機器40%、医療・歯科機器40%、化粧品20%といった割合となっております。カナダでの理美容の業界では当社のような 高額な製品を購入いただけるマーケットはまだ小さいというのもあり、理美容機器の売り上げの割合が当社全体の10%程です。

歯科機器は日本国内では大手競合他社が複数ありますが、カナダでは大手の競合はすべて輸入品で、国内製の競合メーカーが不在です。歯科のチェアユニットで業界2位の位置におり、当社の9割のビジネスが歯科機器です。

-御社の強みについてお聞かせ下さい。
当社は鋳物の製造からスタートしました。油圧式の理容椅子から電動油圧式の理容椅子、現在はそこから発展をして電動油圧式や手動油圧式の理容椅子、電動油圧式の歯科椅子などを製造しており、電動油圧というのが当社のコアな技術となっております。

デジタル系ではなく機械系ローテク系のものですが、このような手作業が要求される製品は日本人の技術を使って精度の高いものが作れます。このことから、品質・信頼性が高く、長期間使える製品を提供できるということが強みとなっております。


Tkakara products

-さすが日本の技術は素晴らしいですね。今後注力していきたいことについてお聞かせ下さい。
カナダでの主要事業が歯科機器と申し上げましたが、当社タカラベルモントは美容機器を使った新しいビジネスの提案を世界各地のサロンにしております。

その中の一つが「ヘッドスパ」です。ヘッドスパを専用サロンではなく、ヘアサロンでシャンプーやトリートメントとセットでヘッドスパ行うことを「YUME SPA」と名付け、当社のシャンプー専用の椅子である「YUME」と一緒にご提案しております。

「YUME」はフルフラットになるシャンプー専用の椅子と一体型になったシャンプーボウルで、フルフラットになった快適な状態で美容院に来られたお客様の髪を洗い、頭髪に対するトリートメントをした後、マッサージをし、さらには頭皮に対するトリートメントも行います。

また、今申し上げました「YUME」と別に 「スパミスト」という機器があります。これは霧の力で頭皮の毛穴を開いて、老廃物を出したり、トリートメントの促進などをします。これらを通じて、美容院 でお客様に極上のスパ体験および頭皮・頭髪のメンテナンスをするビジネスを更に展開していきたいですね。それに加え当社の「YUME」という機器の販売を 広げていきたいと思っております。

-聞いているだけでもリラックスします。こちらのYUMEですが、カナダでの反応はどうですか。
既に展開はしておりますが、やはり単なる機械だけで売るということは単価が高額ですので「スパ」という技術とセットにしないとなかなか難しいですね。

具体的にいいますと、ヘッドスパのみで1回$80~$100の料金がかかります。ですので、お客様に満足いただけるためには、単なるフルフラットになるよ うな椅子だけではなく、ヘッドスパをの技術をサロンのスタイリストの方や施術される方が身につけ、その技術をセットとして販売しなくてはなりません。技術 の伝達という意味でなかなか難しく、そこまでの実績はありませんでした。

今後はこれを広めていき、また弊社の理容機器メーカーとしていわばラグジュアリーサロン向けの機器メーカーとしてのブランドも確立していきたいと思っております。

-ここで祖父江社長についてお聞きしていきたいと思います。ご出身、今までのご経歴についてお聞かせ下さい。
生まれは神奈川県藤沢市です。高校までそちらで過ごし、関西の大学を卒業後、1995年にタカラベルモントへ入社いたしました。入社後2年ほど営業所にて機器の設置や修理などの技術的に主に従事しその後、1997年から輸入部門に1年程、98年から輸出部門におりました。

98年から2006年まではヨーロッパや中東、アフリカなどを担当し、2007年から2013年の6年間、ニュージャージー州の米国タカラベルモントにて 歯科機器を担当しておりました。その後7年間、日本へ戻り主に中東、ヨーロッパ、アフリカ、中南米を担当、そして2020年9月よりカナダに駐在しており ます。

カナダは楽しみにしてきましたが、ロックダウンの状況下ですので未だ何もできておりませんが、釣りが趣味ですので春にはライセンスを取得し、サーモンやトラウトを釣りたいと思っています。

-今までで一番印象に残っているプロジェクトについてお聞かせ下さい。
クウェートの保健省向けの大型入札ですね。50台の歯科用治療ユニットの納品がありました。私の先代の担当者の頃から保健省のトップの方を日本にお招きするなど営業努力を続けていた案件でしたが、過去からの努力も実り落札できました。

その際の入札条件として、タカラベルモントから設置のスーパーバイザーを派遣する事が要求されたため、納品時に私が現地へ行き現地の技術者の方々と1週間ほど毎日夜遅くまで一緒に設置をしました。

歯科機器というのは水、電気、空気などの配管を接続するので、歯科機器を設置するための配管が適切な場所にされていないといけません。しかし機器を設置す るための下工事、例えば天井の強化などが適切でないなど問題もありましたので、修正や対応しながら設置を終えるためクウェートの代理店の皆さんと一週間労 苦を共にしたことを鮮明に覚えていますね。

それまではクウェートでの販売実績はわずかでしたが、そのビジネスの後には保健省に当社製品が入ったということで、急激に民間の歯科医院からも注文が入るようになってきました。そういった意味でも大きいビジネスであったと思っております。

-お仕事をされるうえで大切にされていることについて、お聞かせ下さい。
私は非常に細かい性格なんですよ。必要以上に重箱の隅まで見てしまって(笑)。部下からするとマイクロマネージですし、仕事の効率もが良くないことがありますので、100点の仕事を3つではなく、80点の仕事を10個という心掛けをしたいと思っております。

-では、プライベートについてお伺いいたします。スポーツなどはされますか。
日本にいたころは、何回かマラソンに出場していましたね。自宅近くにジョギングできるコースがあったので、ジョギングはよくしていました。カナダに来てか らは週に1回くらいしかしていません。こちらでハーフマラソンなどの大会ができるようになりましたら是非出場してみたいなと思っております。

-先程、釣りが趣味とおっしゃていましたが、カナダへくる前は頻繁にいかれていましたか。
仕事もありましたので、年数回程しか行けてませんでした。日本の釣りは金曜日の深夜2時とかに起きて何時間も車を走らせ、乗船代等も必要ですので。アメリ カ滞在時は家の近所で釣りができましたので夏場は会社帰りに行っていましたし、海で乗合船に乗ったときはよく釣れてましたね。あとは、ちょっとお恥ずかし いですが日本にいる時からお笑いを観るのが好きで(笑)、よく見てました。

-今後、駐在中に挑戦したいことについてお聞かせ下さい
小学生、中学生の子供とともに息抜きを兼ねてフランス語を勉強したいと考えています。

-最後になりましたが、商工会会員の皆様へメッセージをお願い致します。
カナダについては赴任するまで1回旅行に来た程度で何も知りませんでしたし、ビジネス的なことに関しましても、これから勉強したいと思っております。今後、懇親会やイベントに積極的に参加し、皆様と交流していきたいと思いますので宜しくお願い致します。

-本日はお忙しい中、ありがとうございました。これでインタビューを終わります。






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