商工会イベントレポート

 

トロント日本商工会活動レポート(2020年9月~12月)
文責:伊東 義員


コロナで多くの会員が集まるイベントが開催できない中、オンライン環境を利用して、以下のイベントを開催してきた。オンラインなら容易に会うことができ、今後もこれまでなかった形のイベントや活動ができるのではないかと考えている。

<8月~        入国状況インタビュー・レポート発行>
コロナによる入国制限や査証申請方法の変更などから、駐在員の赴任が大幅に遅れて いたが、6月以降、少ないながらも入国・赴任されたとの報告をいただくようになった。ただ、フライト状況、搭乗時の様子や注意、入国時の状況や手続き、入 国後の規制や注意事項など、これまでになかった心配事が沢山。

そこで、これから入国・赴任される方が知りたいと思う点について、入国された方か らお話を伺い、レポートとして発信するようにした。定期的な配信ではないが、随時アップデートして、参考にしていただいている。パンデミックの混乱から半 年以上経ち、入国時の状況はやや落ち着いてきたようにも感じるが、新たな規制なども出されており、今後もアップデートをしていく。


<9月27日    会員懇親ゴルフ大会(22名)>

golfevent

州全域の緊急事態宣言が解除された7月以降、当初言われていたように夏場の感染が、やや落ち着いた。5月の商工会チャリティーゴルフ大会は中止となったが、会員懇親を目的として、9月末に小規模ながら会員懇親ゴルフを開催した。

参加は、会員限定。4人グループで個別にスタート、レセプション、表彰式はなし、と感染防止のルールを順守。ゴルフ場側も、さまざまな規制があるらしく、 ドラコン、ニアピンなどもできないとのこと。懇親ゴルフながら、商工会で気持ちばかりの賞品を出し、ダブルペリエというハンディキャップ方式で順位をつ け、後日オンラインで表彰式を行った。


<9月29日    CUSMAアップデート     Bennett Jones LLP (30名)>
今年は北米貿易協定がNAFTAからCUSMAに変わった年。コロナですっかり関心が飛んでしまった感もあるが、ビジネスへの影響は大きいと、春先からセ ミナーの準備を進めていた。加えて、米国大統領選の直前ということもあり、米国とのビジネスへの影響に関心を寄せる方も多く、想定通りの方に参加いただい た。


<10月  健康診断アンケート実施>
コロナとなり、医療クリニックへのアクセスが大幅に制限され、定期健康診断ができなくなった。駐在員の方は、日本が定める健康診断を受けなくてはいけない とされており、例年であれば日本に出張や一時帰国時に人間ドックを受信したり、ニューヨークなどにある日本語対応できる医療機関で健康診断を受けていた人 も多数いた。

そこで、コロナ禍で今年はどうされる予定かアンケートを行った。結果は、予想された通り、どうにもできないという方が大半。ここ数年お願いしてきた日本語 サービス付き健康診断も今年はできないと連絡があったため、他の機関でできないかと考えていたが、アンケートの回答に、すでに行ったという方が数名おられ た。

その実施医療機関に直接問い合わせで打ち合わせをしたところ、限定的ながらできることになり、12月に16名ほどの会員・家族の方が健康診断をされた。ア ンケート回答から、商工会サービスの種を拾えたことは非常に価値がある。従来は、会員企業さんを訪問し、その際に困っていること、商工会に期待すること・ 要望することをうかがっていたが、それができない今、アンケートで意見を伺うという手法に注目したい。


<10月23日    移民法アップデート    DLA Piper LLP (70名)>

 DLA

4月からカナダの査証申請方法がオンラインに変更・統一され、駐在員の交代に支障が出ている。変更以前に進めていた手続きもすべて白紙となったケースも見られ、査証取得についての問い合わせが急増していた。

そこで、例年春先に移民法アップデートをお願いしている移民専門弁護士の方に最新アップデートをお願いした。トロント、バンクーバーの日系企業の方を中心 に、合計では100名近い方が参加され、変更点についての説明を受けた。以降も、査証、入国については随時変更が発表されており、そろそろ次のアップデー トをしなくてはいけない時期に来ている。


<10月28日    オンライン人事担当者意見交換会 (9名)>

HR

人事総務担当者のネッ トワーキングセッションを年2回から3回程度開催している。日頃、人事総務担当者が顔を合わせることはほとんどないことから、貴重な意見交換の場となって いる。コロナとなり、直接会うことができなくなってから、2回目となるオンラインでの人事担当者意見交換会を開催した。

オンラインというメリットを生かして、今回も遠方からの参加をいただいた。冒頭、他社の状況を聞きたいトピックスを洗い出し、その後テーマ別に意見情報交 換、その後、二つのグループに分かれて、懇談・雑談。1時間の予定だったが、予想以上に意見交換は白熱し、予定を大きく超える会となった。次は2月を予定 している。


<11月10日     移民法アップデートフォローアップ(9名)>
先に行った移民法アップデートセミナーは弁護士事務所のご厚意で、ビデオ撮影していただいた。そのビデオを使ったビデオ上映フォローアップを開催した。


<11月17日 交通法規セミナー(2019年)ビデオ上映ウェビナー・新入会員オンライン飲み会>
昨年秋以降にカナダに着任された方を想定し、例年行っている交通法規セミナーのビデオ上映ウェビナーを開催した。2019年9月に開催したセミナーのビデオを使い、日本語の補足を加えながらの2時間となった。


<12月2日    Fasken LLP共催EEE Regulation ウェビナー>

EEER

ある会員企業から「この法律改定についての情報がなく困っている」との連絡をいただいた。施行が来年(2021年)に迫っているため、早急に情報をいただけないかとのご要望で、そうそう会員法律事務所に連絡を取り検討していただいた。

この分野の専門家は少ないようで、なかなか決まらない中、やっと11月に解説できる専門の方を見つけていただき、専用のページも作っていただき、開催にこ ぎつけた。かなり専門的なものながら、電気・電機製品を扱う企業さんの関係者は知っていなくてはいけない事項。想定以上の参加者がおられた。

このセミナーのように、今後も特定の法律・規制などについて、セミナーを開催してほしいという要望はどしどし商工会まで寄せていただきたい。


<12月9日    JETRO/Pallett Valo共催ウェビナー:雇用法関連アップデート>
7月に続き、雇用法関連にアップデートを共催で開催した。この半年、雇用法、職場環境法などは次々と変更、改定、追加がなされており、追いつかないのが実情。一度整理する必要があると考え、今回のアップデートとなった。


<12月17日   茶話会 テーマ:年末年始に楽しめるイベント紹介>
直接集まって話ができるネットワーキングの機会を持てないため、昼食会や茶話会も 開催できなかった。会員さんには、オンラインでのネットワーキングの機会をいくつか提供できたが、女性会員・奥様方には、提供できていなかったことから、 年内に茶話会をもう一度チャレンジしようと企画。

参加しやすい時間帯と興味を持てるテーマを設定し、そのテーマでご協力いただける 方にお願いし、開催にこぎ着けた。今年着任したものの、春のパンデミック以来、誰とも交流ができていないという方もおられ、やはりオンラインとはいえ、 ネットワーキングの機会は必要だと再認識した。

パンデミックで当初の予定通りには実施できなかったものが多いが、前向きにとらえ れば、オンラインという手法で新しい可能性が広がったともいえる1年だった。オンラインの可能性はまだまだ未知数で、工夫とアイディア次第では、イベント の主流になるかもしれない。対面が可能になったときにも、オンラインとのハイブリッドで商工会活動を一層有益なものにしていきたい。






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