「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー


<第
213回>


シムコパーツサービス  Simcoe Parts Service Inc
President有延 亨 

arinobusan

今 回はシムコパーツサービスの有延亨(ありのぶ  とおる)社長よりお話を伺いました。四輪生産物流を中心とした生産ラインへの部品供給、またタイヤホイール組立など幅広く事業展開。ITを活用した物流設 計企画力と世界14カ国28法人のグローバルネットワークを活用し、最適な物流企画を提案し、ジャストインタイムで部品の供給をされています。イギリスで の駐在時でのお話や、前任のアメリカでのお話もお聞かせ頂きました。
(聞き手:酒井 智子)


- 御社の事業内容についてお聞かせ下さい。

(有延)私共シムコパーツサービスは、株式会社ホンダロジスティクスの100%出資子会社です。まずはホンダロジスティクスの説明をさせて頂きます。

ホンダロジスティクスは本田技研工業の100%出資子会社でして、2006年にホンダグループ内の物流子会社2社が合併し発足しました。事業内容は、ホンダの二輪、四輪、汎用製品の生産、販売に関わる物流業務を担当しております。

生 産領域では、サプライヤーさんからの部品引取、包装、出荷業務、工場の生産計画 に基づいた配膳業務や工場内へのデリバリー業務、また販売領域では、工場からディーラーまでの完成車輸送や、アフターセールスに関わる補修部品関連の物流 業務も行っております。またその他にも部品、完成車の包装や輸送に使用するケース、台車等の物流機器の製造販売や、タイヤホイール組立、部品サブアッセン ブリーなどの流通加工業務も行っております。

世界14カ国28法人に事業展開をしておりまして、北米ではアメリカのオハイオ州、インディアナ州、アラバマ州、サウスカロライナ州に合計で7法人、メキシコのグアナファト州に1法人、そしてカナダに我々の1社となっております。

続 けて弊 社について、ご説明させて頂きます。シムコパーツサービス (以下SPS) は、トロントから北に80km程離れたアリストンに位置しており、Honda of Canada Manufacturing (以下HCM)さんに隣接しております。設立は1988年、従業員数は約900名です。主要事業といたしましては、CC=コンソリデーションセンター業務 と我々が呼んでおります生産ラインへの部品配膳業務とタイヤホイール組立業務をメインにやらせて頂いております。

オペレーション拠点とし て、HCMさんのオンサイトとオフサイトの両方に倉庫があり、総敷地面積は100万sqftです。特に柱となりますCC業務につい ては、HCMさんで使用される生産部品のほとんどを、我々の倉庫へ受入し、仕分け・配膳を行い、生産計画に合わせHCMさんの組立ラインサイドまでデリバ リーをしています。

ホンダさんの部品発注システムであったり、生産進度管理システムと連携した自社システムを開発し、部品受入からデリバリーまでの在庫管理と、生産計画に基づいた部品一点一点のデリバリー計画を自社システムでプランし、ジャストインタイムの部品供給を行っております。

- 御社の強みについてお聞かせ下さい。

(有延)CC業務のところでお話させて頂いたように、ITを活用した物流設計企画力とそれを実践する現場力にあるのかなと思っております。それに加えまして、グローバルネットワークを活用し、全体最適を考慮した物流企画ができることです。

生 産部品調達ということで見ますと、地域を跨いだグローバルな部品調達が行われており、私共が輸出する側と輸入する側の双方でオペレーションを行っており ます。そこで、受入側のオペレーションの効率を上げるために、出荷側の部品の梱包仕様を変えたり、自社のネットワークの中で出荷する側・受入する側で連携 を取りながら、最適物流提案が行えるといったことが強みだと思っております。

- 前回のインタビューが2019年6月でしたが、この1年で大きな変化などはありましたか。

(有 延)我々に関わらず、コロナの感染拡大が産業全体に大きく影響し、みなさま苦労されていることだと思います。その中でも要員の採用と定着という部分に特に 苦労しており、どのようにして人を採用し、採用した人をいかにSPSに定着してもらうか、ということを一番の課題として取り組んでおります。

- 今後特に力を入れていきたいことについてお聞かせ下さい。

(有延)これは北米地域全体、グループ全体での取り組みになりますが、自動車産業はこれから更に電動化が進み、我々の物流オペレーションもそれに合わせ進化していかなければなりません。

我 々のこれまで行ってきた物流企画、現在行っているオペレーション運営はどうしても経験、勘を頼りにする部分があり、「ムリ・ムダ・ムラ」が発生すること がまだまだありますが、各拠点が持っている要員・倉庫スペース等、様々な物流情報をデータ化し有効活用し、将来予測に基づく要員の最適配置などを行うこと により、業務効率の向上や経営資源の最適化を進めていく必要があると考えています。

一 方で我々はやはり現場中心の会社で従業員にいきいきと働いてもらうことが会社の 進化に繋がっていくので、従業員ひとりひとりがSPSで誇りを持って生き生きと働き、物心両面で充実した生活が送れるようなより良い環境を自分がいる間に 少しでも整えたいと考えています。2018年に会社設立30周年を迎えましたが、従業員、お客さんと共に更に会社が更に進化した形で40周年、50周年を 迎えられるよう礎を築くことができればと考えております。

- それでは、有延社長ご自身についてお話を伺いたいと思います。ご出身と今までのご経歴についてお聞かせ下さい。

(有 延)出身は福岡県です。大学卒業後、ホンダロジスティクスの前身のホンダエクスプレスへ入社しました。入社後は航空貨物の部門へ配属され、2000年から 2004年までイギリスへ駐在し、主に日本からの輸入部品の通関、配送のオペレーション、カスタマーサービスを担当しておりました。

そ の後、日本へ帰国、経営企画と海外支援の部署を経験しました。海外支援では、主 にベトナムとマレーシアの現法立上げのプロジェクトに携わり、事業計画の立案や顧客提案、会社設立業務の推進、要員採用など、主に管理領域の業務を担当し ておりました。その後2018年の4月に、アメリカ・オハイオ州へ異動をし、こちらでも北米全体の事業管理を担当し、今年の6月にカナダへ着任しました。 カナダは駐在としては3か国目となります。

- カナダでの生活はいかがですか。

(有 延)そうですね、アメリカとの比較という部分では、アメリカはお互い褒めて育てるというように、ポジティブな面にフォーカスする傾向があるのかなと感じて いましたが、カナダでは社内でも喧々諤々の議論を時に戦わせながら、ある程度お互いに緊張感を持ちながら仕事を進めているなと感じており、カナダの方が日 本に近いのかなという印象を受けています。

- 今まで一番印象的なお仕事についてお聞かせ下さい。

(有 延)やはり一番最初に駐在した、イギリスの時の経験が一番印象的ですね。2000年に赴任してすぐに、新機種の生産立ち上げの為、日本から調達部品のほぼ 全量が航空貨物で運ばれる状況となり、日本からの直行便で運びきれないということで、緊急度の見極めを行いながら、日本サイドと連携し、フランスやドイツ といった大陸経由のフライトを使いながら輸送手配を行いました。

何とか生産ラインを止めないよう、お客様から求められる通関、配送の状況 をタイムリーに情報提供をしながら、全て納期を守る切ることができ、お客様からも 非常に感謝され、サービス内容も評価頂き、業務シェアも拡大させることができました。月並みな言い方になってしまいますが、お客様から必要とされ、感謝さ れる事が、仕事をするうえで何よりもモチベーションになると実感することができました。本当にお客様に育てて頂いたという印象が強く残っています。

もう一つは、もともとイギリスの音楽やファッションが好きで、海外で生活するならイギリスに絶対に住みたいと思っていたので、それがいきなり最初の海外駐在で実現したのこともあり、余計にイギリスへの思いが強いですね。

- そうなんですね。4年間では足りなかったのではないでしょうか。

(有延)もうずっと居たかったですね(笑)。実は、ホンダがイギリスでの生産をやめることに伴い、現地法人が来年解散してしまいます。できればもう一度駐在したかったのですが、機会もなくなってしまったので、すごく残念ですね。

- プライベートについて、少しお聞きしたいと思います。スポーツはされますか。

(有 延)今はやっていませんが、バスケットボールをずっとやっていたので、NBAはアメリカでも観戦することができましたが、こちらでもラプターズの応援をし たいですね。あとはモータースポーツも好きですが、ホンダが来年でF1から撤退してしまうので、来年のカナダグランプリは、是非現地で観戦して、ホンダが 優勝するのを見届けたいと思っています。

- 先程、イギリスの音楽やファッションなどがお好きと仰っていましたが、買い物等はよくされますか。

(有延)アメリカやカナダですとイギリスの商品を扱っているお店が非常に少ないので、残念ながら買い物を楽しむレベルには至っていません。それでもアメリカのオハイオ州と比べるとトロントは都会なので、コロナが落ち着けばコンサートなんかにも行きたいなと思っています。

またこちらにはイングリッシュパブやアイリッシュパブなどもいくつかあるようなので、ぬるいビールをちびちびと飲みながらまったりとした時間も過ごしたいなと思っています。早くコロナが落ち着いてほしいですね。

- カナダ駐在中にやりたいことについてお聞かせ下さい。

(有 延)折角カナダに駐在させ てもらっているので、やはりウィンタースポーツに挑戦したいと思っています。あまのじゃくなのとコロナ太りの解消も兼ねて、クロスカントリースキーにチャ レンジしてみたいと思っています。あとは細々と続けているランニングをもっと頑張ってトロントマラソンにも、もちろんハーフからですが参加できるくらいに 体も絞っていきたいなと思っています。

また、移民の多い街なので、イギリスだけでなく、他のヨーロッパ諸国の食事やお酒を楽しむ機会を見つけていきたいですね。丁度、行きたいレストランをリストアップしていましたが、規制が厳しくなってしまったので楽しみはお預けですね。

- そうですね。一日でも早く安心して生活が出来る日がくることを祈るばかりですね。それでは最後に、商工会会員の皆様へメッセージをお願い致します。

(有 延)コロナウィルスの感染 拡大の影響が続いていますが、これが収束しても、働き方や生活様式が大きく変わっていくと思いますので、みなさまとも情報共有をさせて頂き、お知恵もお借 りしながら難局を乗り越えて、新しいステージへ進化できよう努力してきたいと思っておりますので、これからどうぞ宜しくお願い致します。

-本日はお忙しい中、お時間を頂きましてありがとうございます。これでインタビューを終わります。

 



戻る   過去の新代表者紹介インタビュ一覧はこちら