専務理事のばたばた日記 

第162回

itosan

商工会事務局 伊東 義員



10月査証日  就労査証が問題

3月 にパンデミックが宣言され、カナダへの入国が規制された。その直後、移民法が変更され、従来認められていた空港での査証申請が廃止され、オンラインでの申 請となった。春は駐在員の移動の時期。辞令が発令され、いざ就労査証を申請する段階で、申請方法が大きく変わったためにかなり混乱したようだ。

急遽、オンライン申請に必要な書類を揃えなければならないことに加え、最大の要件である「エッセンシャル」ビジネスであることを説明しなければならない。移民法の規制によると、11のエッセンシャルビジネスが例示されており、それに該当する企業で、社長職などトップエグゼクティブの場合には、比較的スムーズに査証が発行されるようだが、変更直後の4月、5月はそれでも相当混乱したらしい。

企 業のビジネスがエッセンシャルに該当しない、もしくは明確でない、今入国する必要があることを明確に説明できないなどの理由で査証申請が保留されるケース もあったようだ。また、派遣元である日本本社が派遣時期を見合わせるケースも多く、駐在員の交代がスムーズになされていない。一方、帰任辞令を受けた方 は、それほどの影響はなく帰国されているようで、7月の時点の会員数に減少が見られた。

商 工会では、入国された方にインタビューを実施し、査証手続き、搭乗から入国手続き、隔離までの状況について聞き取り、それをレポートとして公開している。 渡航のタイミングにより、様々なケースがあり、また変更も頻繁に行われたため、すべてが当てはまるわけではないが、これから着任される予定の方にはお役に 立ったのではないだろうか。

補習校でも、この4月に新しい校長先生をお迎えする予定だった。3月中旬には、事前審査が終わり、査証発行のための推薦状を得たが、着任予定日が4月だったために、着任が延期となった。7月、派遣元の文部科学省より、国、学校の状況次第では派遣再開を検討すると連絡があり、早々状況と派遣を要望したい旨、申告し、派遣可能校認定を受けた。

しかし、先に得た査証発行のための推薦状が無効となっており、新たに査証申請をやり直すことに。移民弁護士に連絡を取り、必要な書類の指示を受けたが、その中で問題は無犯罪証明。過去10年間の無犯罪証明が必要書類に指定されており、その間、6か月以上滞在した国すべての無犯罪証明を入手しなくてはならない。

新 しい校長先生は、数年前までスペイン日本語学校の校長先生をされていた方で、その間の無犯罪証明をスペインより取り寄せる必要が出てきた。しかし、スペイ ン国政府、在日スペイン大使館などに問い合わせても明確な返答が得られない。さらには、手数料の振り込みにあたっても銀行情報が見つからないなど、相当苦 労されたようだ。

入国された方のインタビューから、無犯罪証明無しで査証が発行されたという情報があったので、その旨、移民弁護士に投げかけると、無犯罪証明がなくてもオンラインでのファイリングはできるが、後日無犯罪証明を要求されるかもしれないとのこと。

それを覚悟で、スペインからの無犯罪証明がそろわない段階でオンラインファイリングを行ってもらった。すでに3月の時点で書類審査が終わり推薦状が発行されていたことに加え、様々な部署、機関のご協力を得て、速やかに査証が発行され、あとは無事に着任されることを待つのみとなった。

感染状況がますます厳しくなっており、今後も査証、入国についての情報アップデートは重要なサービスと感じており、適時発信していく。

 

(上記記述は、筆者の個人的意見、判断で書かれているもので、商工会の意見・意向を反映しているものではありません。また、個別内容について、誤解、理解不足等があるかもしれませんが、それらは全て筆者の責任によるものです。)



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