着任のご挨拶



トロント補習授業校 校長ご挨拶

川村 武弘


kawamurasensei

今年度、トロント補習授業校の校長を拝命いたしました川村武弘です。4月に着任予定でありましたが、新型コロナウィルス感染症の影響を受け、カナダへの入国が認められず、現在、日本で派遣待機中です。この間、補習校職員とWeb会議・メール等で連絡を取りつつ、校長の職務を遂行しております。

私は、昨年度末まで、三重県の小学校に校長として勤めておりました。日本では、2月末に突然の臨時休業の要請を受けて、私の勤務していた学校では、すべての3月の学習活動・行事ができなくなりました。

 幸い、卒業式、修了式の当日だけは、何とか執り行うことができたという状況で、学年末の大切な時期をほとんど子どもたちと過ごせなかったという昨年度末でした。

そして、今年度、文部科学省からシニア派遣教員としてトロント補習授業校の校長を任ぜられました。

私は、これまでに2回の日本人学校勤務経験があり、1回目は平成2年度からの3年間、エジプト・カイロ日本人学校で勤務し、5・6年生の担任をしました。

その間、大きな事件では派遣1年目に「湾岸戦争」が勃発し、当時、スクールバスから「日本人学校」の文字を消したり、登校前に職員が交代でスクールバスに爆発物が仕掛けられていないか点検してからバスに添乗したり。今でも昨日のことのように思い出されます。

2回目は平成25年度からの2年間をスペイン・マドリッド日本人学校の校長として勤務しました。2年目、マドリードにエボラ出血熱罹患者が確認され、日本人学校を休校にすべきかどうか等を、学校運営委員長や大使館領事と協議し学校運営を進めたことが現在の状況と重なり思い出されます。

マドリードにも補習授業校があり、当時、100名余りの児童生徒が学習しておりました。私は運営委員の一人として、補習校の研修の支援をしたり、補習校の文化祭や卒業式に参列し、補習校で学ぶ子どもたちのひたむきな姿に感動を覚えたりしたことを思い出します。

これら2回の派遣経験を通し、退職後もう一度、海外で学ぶ子どもたちのために持てる力を発揮し尽くしたいとの思いがあり、今回の派遣に至りました。


トロント補習授業校の学校運営について

令和2年度の学校経営の基本理念として、本校の教育目標を、
『夢に向かって、自ら考え行動し、心豊かで調和のとれたグローバル人材の育成を図る』~すべては子どもたちの笑顔のために。夢の実現のために~
と定めました。

こ れからの社会では、生活を取り巻く環境が大きく変わっていくと予想されています。今後の社会を生きる子どもたちが、予測困難な時代においてもそれらの変化 を前向きに受け止め、他者との絆を大切にしながら夢と志を持って自分の可能性に挑戦し、豊かな未来を切り開いてほしいと願っています。そして、そのために つけていくべき確かな力を、本校で身につけていってほしいと考えています。

子どもたちが各自の夢や希望を描き、毎回笑顔で授業に参加し、主体的に学習に取り組み、将来の日本とカナダ・世界の懸け橋となって羽ばたいてほしいという願いを込め、今年度の教育目標には「夢に向かって」「グローバル人材」の文言を入れました。

<基本姿勢>
私は、以下の3点を基本姿勢として、学校運営を進めたいと考えております。
1 学習者起点の教育活動を展開する(子どもを第一義に考えた教育の推進)
2 「ワンチーム・トロント」=教職員が一致協力して教育活動に当たる
3 保護者・学校関係者から信頼される学校づくりを進める

<今年度の状況>
4月当初、休校の状況から始まった本年度ですが、職員と協議を進め、5月23日(土)よりオンラインで「課題提供」という形で1学期の学習を開始しました。

そ の後、夏季休業を経て、9月からの2学期においても、現地校の借用が認められなかったため、同じくオンラインでの授業ではありますが、「子どもたちが少し でも日本語に触れる機会を増やしたい」との思いから学習方法の改善を図り、午前中は「オンライン・ライブ授業」、午後は「オンライン課題学習」という形で 土曜日の授業を進めております。

そして現在、オンライン授業の改善に向け全職員で取り組んでいるところです。

私 は、本校で学びたいと思う子どもたち、学ばせたいと考えていただいている保護者の皆さまのために、微力ではございますが全力を尽くす所存でおります。今後 ともどうぞよろしくお願いいたします。また、本校への変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。


 

 

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