専務理事のばたばた日記 

第138

商工会事務局 伊東 義員





9月補習校説明日 補習校を正しく知ってもらう活動も大事
商工会が運営支援しているトロント補習授業校は、創設から40年以上経っている。1980年代後半には、児童生徒数が800名を超え、グレースデール校という分校を開校していた時期もある。

当時、補習校に入校する児童生徒はほぼ全員が商工会会員企業駐在員子弟で永住家庭やカナダ生まれのお子さんは少数。補習校では駐在員子弟以外に入校の門戸を閉ざしていたわけではないが、駐在員子弟以外を受け入れる余裕がなかった。そうした実情から、日系コミュニティーの中には、補習校は駐在員子弟の学校との認識が固定化していったようだ。

日本のバブルが弾けた1990年代以降、駐在員の減少から補習校児童生徒も減少し、グレースデール校は閉鎖、現在の借用校だけでの運営に戻ったが、以後も児童生徒数は減少を続け、2000年初頭にはピーク時の半分の規模となったことがある。

そうした変化を補うように増えてきたのが、永住家庭や国際結婚家庭の子弟。その勢いは2010年以降加速しており、現在は600名規模まで児童生徒数が増えている。現在は、長期滞在者家庭子女と永住国際結婚家庭子女の割合がほぼ同数となっている。

この傾向はトロントに限らず、北米の多くの補習校で起きているもので中には8割、9割が永住国際結婚家庭子女という補習校もある。そうした学校では、日本への帰国を前提とした授業内容ではなく、いわゆる継承語としての日本語教育に重きを置いているところもある。

このような補習校がある地域では、補習校以外に日本語を学ぶ場所が限られているという事情が大きく関係しているようだ。

しかし、トロントの場合、補習授業校以外にも、日加学園、日修学院、国語教室、日本語学校など教育目的が異なる日本語学校が多数存在しており、ご家庭が望む教育に合った学校を選べる状況にある。

そうした状況と、もともとトロント補習授業校を商工会が設立した目的を鑑みて、現在でもトロント補習授業校は、その目的を「帰国してから適応できる学力の維持増進と図るために、日本語による教育」を主たる目的としている。補習校にご子弟を通わせたい、補習校で子どもたちを指導したいと要望される方はこの目的を十分理解していただきたいと思う。

そのために、商工会では昨年末より逐次補習校説明会を開催している。補習校に興味関心がある方であれば何方でも参加できる説明会で、開催場所は商工会事務所。昨年はこの説明会に参加された方から数名が教員に応募してくださった。

今年度は11月から逐次開催していくので、来春お子さんを入園入学させたいとお考えの方や教員応募を考えている方は是非参加いただきたい。日程は、商工会Facebookに掲載済です。


9月トロントグローバル日 日系企業誘致に積極的!?
一時、ジャパンパッシングと言われ、日本を通り越して中国などアジア諸国へのビジネスアプローチが盛んであったが、近年また日本へのアプローチが盛んになっている。

2020年東京オリンピックもあり、日本経済が徐々にではあるが持ち直していることが評価されているという見方もあるが、実際に関係者に聞いてみると、中国などからのビジネス誘致が進んでいない、望む形での誘致となっていないといった声を聞く。そこで再度注目されているのが日本ということらしい。

日本企業が持つ先端技術やノウハウも魅力があるが、何より信頼がおけるということが一番らしい。トロント地区では、ミシサガ市に100近い日系企業拠点があるのを筆頭に、トロント市、マーカム市、そしてグエルフ市、ケンブリッジ市、キッチナー/ウォータールーなどの多くの日系企業があり、それぞれの市がさらに日系企業を誘致しようと独自の活動をしている。

加えて、オンタリオ州政府も、日本にあるカナダ大使館内にオンタリオ州国際マーケティングセンターを開設しており、オンタリオ州へのビジネス誘致活動を行っている。

カナダ最大のビジネス地域であるGTA拡大トロント地域では、そうした個々の活動に加えトロントグロ―バルという組織が立ち上がっている。話題になっているアマゾン第二本社構想に対し、GTAの優位性を訴える活動をおこなったのもこの組織。この組織とは以前より接触を持っていたが、今回正式に打ち合わせを持つことになった。

彼らはターゲットとする世界の地域をいくつかに分けて担当を配しているが、その一つが日本/アジア担当。元ジェトロトロントにいたカナディアンがその担当に就いており、日系企業の状況などを説明するには好都合。トロントグローバルができること、商工会ができること、そしてその連携を持つこと、などを整理し、今後も協力体制を持つことになった。

こうした段階を経て、早々トロントグローバルの活動内容とトロントのビジネス優位性をアピールするセッションを開催した。現在のトロントがどんなビジネスに強いか、どのビジネス分野を伸ばしたいのかなど大変興味深いセッションとなった。今後も、適時こうしたビジネスアップデートを行っていきたいと思う。



(上記記述は、筆者の個人的意見、判断で書かれているもので、商工会の意見・意向を反映しているものではありません。また、個別内容について、誤解、理解不足等があるかもしれませんが、それらは全て筆者の責任によるものです。)



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