専務理事のばたばた日記 

第135

商工会事務局 伊東 義員




6月ラッシュ日 セミナーなど6回開催
商工会では、会員企業の活動に役立つ情報提供を主たる活動目的としており、その中心的活動としてビジネスセミナーを年間10回以上開催している。

開催時期は、2月から6月を春セッション、9月から11月を秋セッションとして計画。そうしたセミナーなどの計画は早いものは半年以上前から始めるものもあり、テーマ選定、講師依頼、会場予約、会員広報など一連の段取りが必要。

特にテーマ選定には気を使い、ダブらないように、偏らないように、そしてタイムリーなもので、実務に役立つもの。また、対象を、駐在員を中心とするエクゼクティブにするか、各実務担当者にするかによっても、テーマのポイントを変えなくてはいけない。

トロントには、日本語で講師を務めていただける専門分野の方が少なく、近年の商工会セミナーはほとんどが英語での開催となっているが、スタッフの現地化が進んでいる中で、特に日本語で、という要望は少なくなっている。

今年の春セッションは、そのような段取りがやや遅れ、6月に集中してしまい、なんと6回。もっともこの中には、フォローアップ勉強会も含まれている。セミナー開催にあたっては、テーマ、日時、場所の選定が重要。テーマや参加想定者によって、開催時期、時間、場所を変えている。

自動車産業関連や生産ラインなどいわゆる現場を持つ企業が関心を寄せるセミナーについては、参加しやすいミシサガやノースヨーク地区、時にはケンブリッジやウッドストックでの開催も考えている。

雇用法、労働法、職場環境法、そしてマネジメント、IT関連などのテーマの場合には、協力いただく企業さんの都合もあり、ダウンタウンでの開催が多くなっている。開催時期は、月初、月末を避け、できれば週中から週末の午後という要望が多いようだ。そのように設定したセミナーでも、業務の予定が合わず、興味はあっても参加できない場合も多いはず。

そこで商工会ではビデオを撮り、DVDでの配信やYouTubeへのアップロードも行っているがアクセスは期待ほどではない。そこで、今年からフォローアップ勉強会を開催するようにしている。外部で行ったセミナーのビデオやWebinar、配布資料を使って、商工会事務所にて最大10名程度の少人数で開催。

思いの他好評で、遠方からの参加もある。日本語で、質問、討議できるのがいいのかもしれない。このフォローアップ勉強会は商工会事務所での開催のため、頻繁に開催することができ、費用もかからない。会員さんの要望に応じて随時開催できるので、今後はこの形を増やしていき、会員ービスの満足度を上げていきたいと考えている。

また、ケンブリッジ、ウッドストック、ブラントフォードなど遠方の会員企業向けには、出張勉強会も検討している。その際には、その地域の会員企業さんの会議室を借用させていただき、会員交流にも役立つのではないかと一石二鳥、三鳥を狙っている。ご意見、ご要望があれば是非商工会事務所まで。


6月教員研修日 終日研修
商工会が設立運営しているトロント補習授業校の先生方は、基本的に1年契約で年間41日の土曜日出勤をお願いしている。新年度前の準備出勤に1日、授業日40日となるが、今年度は、前年度卒業式と4月第一週の入学始業式の間にイースターの連休が入ってしまったことから、従来通りの準備出勤日を取ることができなかった。

年間報酬が41日で設定されていることから、1日分の出勤を6月30日の休校日に終日研修という形でとった。研修内容は、1.職場ハラスメントと補習校の在り方 2.通知表作成について 3.救命救急法~AEDの使い方。

これらの内、1について自分が講師となり、今年改定した補習校のハラスメントポリシーのポイントを説明し、ハラスメントとは何かの理解を深めてもらった。補習校という環境では、生徒、保護者、派遣教員、ボランティアを含む教職員、運営委員と多くの人がかかわっており、その中でハラスメントの理解は必要。

最近は、メールやSNSでの誹謗、中傷、疎外などもハラスメントの対象になり、使われる言葉、印象、説明不足、誤解などからハラスメントととられるケースもある。そのようなケースを説明しながら、ハラスメントを受けた場合の学校への連絡、学校側の対応方法なども説明した。

時間の最後に、今世界の補習校を取り巻く環境とトロント補習授業校の考え方を説明した。日本政府がグローバル人材育成の柱として注目しているものの一つに、補習校に通う在外邦人子弟への支援というプロジェクトがある。

企業駐在員に代表される長期滞在者の子弟への日本の教育提供というのが補習校設立の目的だが、今は長期滞在者子弟以外の、日本にルーツを持つ移民永住家庭、国際結婚家庭のお子さんも多数在籍している。

そうした子弟も含めた補習校の在り方が文部科学省、海外子女教育振興財団などの主導で模索されているが、トロント補習授業校については、設立目的に沿った運営を維持することを運営委員会で確認している。

その目的を理解した上で入校したいという人には、長期滞在者以外の移民永住家庭の子弟にも門戸を開いているが、今現在は、収容児童生徒数が満杯の状態ですべての希望には添えていないのが心苦しい。

このような研修は、もっと頻繁に行うべきではないかと思っているが、土曜日だけの出勤で、児童生徒のことが最優先の中、時間が取れないのが現実。学校業務の整理見直し、そして削減によって、時間を作り出すことから始めなくてはいけないと思っている。



(上記記述は、筆者の個人的意見、判断で書かれているもので、商工会の意見・意向を反映しているものではありません。また、個別内容について、誤解、理解不足等があるかもしれませんが、それらは全て筆者の責任によるものです。)



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