専務理事のばたばた日記 

第134

商工会事務局 伊東 義員


5月相談員日 教育相談員 来訪相次ぐ


今年度補習校に通う園児児童生徒数は約600名。そのうち200名程は日系企業に勤める駐在員のご子弟。

海外に駐在員を出す企業側にとって、帯同子女の帰国子女教育は重要な問題で、全世界に派遣される駐在員数も増えてきていることから、企業内に教育相談室を設けているところも多い。

これから海外に派遣されるご家族からの相談を受けアドバイスすることに加え、海外にいる子女の帰国後の対応なども行うとのこと。そうした中、世界中にある拠点を訪問し、駐在員子弟の実情を把握するとともに、その地の補習校、日本人学校などを訪問し、情報収集を行うのだそうだ。

トロント補習授業校では今年度に入り、既に2社から教育相談室の相談員の方の訪問を受けた。トロント補習授業校は、世界に200強ある補習校の中でも、4歳児幼稚部年中から高等部3年まで14学年を持ち、小学部、中学部では理科、社会も教えている数少ない補習校である。

北米の多くの補習授業校では、駐在員家庭子弟等長期滞在者でない、いわゆる永住者・国際結婚家庭子弟が増えており、補習授業校への期待が変化してきている。トロント補習授業校もその例外ではないが、現時点で運営方針や教育方針を変える予定はない。

トロントには、補習授業校以外にも、継承語学校、日本語学校が多数存在し、家庭が望む日本語教育を選択することができる。その中、あえて補習授業校に通わせるご家庭は、補習授業校の教育方針・設置目的を理解、了解された上で入校していると認識している。

クラス編成も、駐在、永住といったことは配慮せず、いろいろなバックグラウンドの子供たちが同じ教室で学ぶことが大切という方針を貫いている。

確かに、家庭での日本語環境や教育サポートの違いはあり、日本語力だけを見れば差があることは見られ、現場の先生方は大変な苦労をされているが、園児児童生徒たちとそのご家族は、それと同等、いやそれ以上に頑張っていると思っている。

こうした実情と方針を教育相談員の方にお話し、トロント地区に派遣されるご家庭の子女には安心してトロント補習授業校に通っていただきたいと伝えてもらうようお願いしている。


5月若手日 MUSUBUが立ち上がる
トロントには、文化、宗教、ビジネスなど、たくさんの日系団体がある。20年以上前、JCNO日系カナディアンネットワーク連絡会が立ち上がり、各団体の活動情報を共有している。

ビジネス団体としては、商工会、新企会、そしてカナダ企業が中心とするジャパンカナダソサエティがある。

これら3団体を見てみると、商工会、ジャパンカナダソサエティが企業を中心とする団体であることに対し、新企会はその英語名 Association of Japanese Canadian Businesses and Professionalsにあるように、主に中小企業経営者や専門職種に就く日本人・日系人の団体となっており、40年の歴史を持つ。

今年、トロント地区にいる日本人・日系人の専門職の若手が集まり、MUSUBUという団体を設立し、その設立記念祝賀会に出席した。メンバーは20代で非常に若い。多くが会計、法律、ITなどの専門職から、文化パフォーマンスビジネスに関わっている人たちのようだ。

MUSUBUという団体名から、トロントにいる若い同士を結ぶ、世代を結ぶ、日本とカナダ、世界を結ぶ、とその夢は無限に広がっていく。若い世代がこうした団体を設立し活動するという動きは、非常に頼もしい。若い世代には内向的な人が多いという意見をあるが、こうした活動を立ち上げる積極的な若い人も多くいることがうれしい。

50代、60代の我々は、こうした若い世代が育つ環境を作り、余計な手や口を出すことなく、自然に成長するのを見守るのが大切。商工会に対して、また個人としても、彼らからサポートして欲しいとかアドバイスが欲しいと言わる時だけ、支援していきたいと思っている。



(上記記述は、筆者の個人的意見、判断で書かれているもので、商工会の意見・意向を反映しているものではありません。また、個別内容について、誤解、理解不足等があるかもしれませんが、それらは全て筆者の責任によるものです。)



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