「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー


<第180回>
JEFFERSON ELORA CORPORATION/
ジェファーソンエローラコーポレーション
山口 茂哉 社長

今回はGuelphの北西EloraにありますJEFFERSON ELORA CORPORATIONの代表、山口社長にお話を伺って参りました。日本の親会社名は株式会社ジーテクト、現在11カ国でグループ企業を持ち事業展開していらっしゃいます。スライドを見ながら、会社設立のお話や取り扱われている製品のパーツなど、とても分かり易くご説明頂きました。またアメリカ駐在中に関わった工場立ち上げのお話、プライべートの過ごし方など盛りだくさんお話頂きました。

(平林)まずは御社の事業内容についてご紹介お願い致します。

(山口氏)まずは会社の変遷からお話させて頂きますと、JEC(JEFFERSON ELORA CORPORATION)はG-TEKTグループの一つで、1988年に設立されたアメリカ、オハイオのJIC(当時のWest Jefferson)を母体とした会社となります。

G-TEKTグループ全体としては、新型車の開発段階から参画しまして、ボディ部品、トランスミッション部品の開発に協力しております。

現在自動車に求められる安全性かつ高剛性、軽量化、低燃費など環境に貢献するための車づくりを実現するための最適設計を行い、我々がこれまで培ってきた生産ノウハウを用いて高品質で低価格な製品をユーザー様に提供しています。

G-TEKTグループでは、現在11カ国、20社、26工場で展開をしております。北米では、アメリカに5社、メキシコに2社、カナダに1社となっております。

JECの設立は1996年で、創業は1998年4月となり、現在主にホンダカナダ様とトヨタカナダ様向けに自動車の車体部品を製造しております。

従業員は約530名、そのうち駐在員は5名となります。創業当初はホンダシビックの溶接アッセンブリーの工場としてスタートしており、その後、ホンダオデッセイやMDXさらにはトヨタカローラの部品生産を順次行っておりました。2000年にスタンピング工場を増設しまして、その後プレス、溶接の二本柱で操業しております。以降色々なモデルチェンジを得て現在に至ります。

(平林)資料を拝見すると、創業当時と比べかなり工場を増設していらっしゃいますが、現在どのくらいの製造ラインがございますか。

(山口氏)現在は54ライン、約350台のロボットを稼働して製造しております。ホンダシビック、CR-Vにつきましては、ボディの主な骨格のほとんどの部分を生産させて頂いております。

その他にはボディパーツの一部にはなりますが、カローラ、RAV-4、RX350の生産もさせて頂いております。生産全体の比率としましては、約80%がホンダカナダ様向けで20%をトヨタカナダ様向けとなっております。

(平林)会社の経営理念などはございますか。

(山口氏)我々JICのカンパニーポリシーとして、S(Safety)M(Moral)Q(Quality)C(Cost)D(Delivery)E(Environment)の6つの理念を通じて、製品及びサービスを顧客に提供しております。また環境に関する法令順守および公害防止に努めており、省資源や廃棄物の削減、公害流出の防止などに配慮して運営しています。

(平林)こちらのEloraにオフィスを構えた理由は何かあったのでしょうか。

(山口氏)設立当時、ホンダカナダ様向けの事業から開始いたしましたので、ホンダ様に対して近すぎず遠すぎない場所ということでEloraを選んだと聞いております。

我々が海外各地で事業展開をしておりますと、ユーザー様にあまり近い場所に会社を設立しますと、人材の確保が非常に難しくなるといった経験が過去ありましたので、約1時間半弱ほどホンダカナダ様からも離れておりますEloraにオフィスを構えた次第です。

その後トヨタカナダ様との取引も始まり、偶然にも二社の間にオフィスを構える形になっております。

(平林) 以前より従業員の方が増えているようですが、増員の理由はございますか。

(山口氏)我々の課題として、品質維持を行うために人員を増員している部分はあります。また以前は15%くらいを契約社員の方で占めておりましたが、人材確保が難しくなりつつある事からその割合を意識的に下げ現在5%程となっております。

(平林)では、御社の強みはどういった部分になりますでしょうか。

(山口氏)最初にG-TEKTグループのお話をさせて頂いた時に少し触れましたが、当社は新型車の開発段階から参画させて頂き、構造、コスト、強度の設計を直接提案させて頂いておりますので、常にユーザー様の要望に迅速に応えられる部分だと思います。

また生産設備は全て自社で賄っておりますし、70年程事業を行ってきた中で培った生産ノウハウに関しましても蓄積したものがあります。製造方法、コスト等に対しても十分な競争力もあると思っております。

(平林)最初のお話の中に軽量化についてございましたが、現在はどのような開発をされていらっしゃいますか。

(山口氏)昔と比べると軽量・高剛性化が進む中、プレス部品の生産は徐々に難しくなってきておりまして、日本でも引き続き技術開発を続けております。現在、自動車はほぼスチールで構成されておりますが、今後はアルミや炭素繊維などの新素材も検討していく必要があるのかなと感じております。

(平林)今後の目標や展望などがあればお願い致します。

(山口氏)G-TEKTグループとしましては、安全と環境に即した先進技術の追求を通じて、車体部品、トランスミッション部品の専門メーカーとして世界トップを目指したいという中期目標がございます。

我々JECはトランスミッションは取り扱っておりませんので、車体部品のみの取り扱いとなりますが、北米グループの中では生産性という部分でトップの会社と自負しております。引き続き大きく拡大、成長し日本と同レベルの位置まで押し上げていきたいと思っております。

課題としましては、品質の部分ではユーザー様の要望に足りていない部分もありますので、さらに品質向上、業界トップを目指して活動していく必要があると思っております。

(平林)では、このあたりで山口社長のご経歴についてお伺いできますか。

(山口氏)私は滋賀県大津市の出身です。中学、高校は比叡山の麓にある学校に通っておりましたので、登校時は比叡山を眺めながら、下校時は琵琶湖を眺めながら通学してました。

小さな頃から自動車が非常に好きで、子供の時から色々な自動車の名前が言える子供で、その自動車好きが今も続いております。

大学進学後、いざ就職となった際に滋賀県内の自動車に関わる仕事につきたいと思っておりましたところ、G-TEKTの前身の高尾金属工業という会社が滋賀に所在しており、ホンダ向けの製品を作っていると知り大変興味を持ちまして、入社するという運びとなりました。

入社当初は、特機課に所属しまして自動車部品を生産する設備を製作する部門に所属しておりました。その中で先ほど紹介したJECの母体であるオハイオのJIC立ち上げの際に生産設備を入れ込みにいく部分でも携わりました。

グループ会社以外にも設備販売を行っておりましたので、そういった部門の中で部品調達、営業の職を得て、2001年に設備販売の海外展開として、アメリカ デトロイトにあるG-TEKTアメリカに出向となり、約5年間設備販売の海外展開に従事しておりました。

2006年からグループ向け生産部門を含めた量産工場の立ち上げを行いまして、2016年まで駐在しておりました。そして2016年の5月からこちらに転籍し今に至ります。

(平林)印象に残るプロジェクトなどございますか。

(山口氏)G-TEKTアメリカ時代に量産工場の立ち上げに携わったことは強く印象に残っています。

まったく量産の経験のない中で工場を立ち上げるということは、私にとっては大きなチャレンジであり、周りの方に色々ご助言頂いてなんとか立ち上げることが出来ましたので、初めて量産部品がプレス機から出てきた時の感動は未だに忘れられないものがあります。

当初2台のプレスでスタートしましたが、順調にユーザーを増やすことができ、私がJECに移るまでの間に6台にまで増設することができました。

(平林)仕事をしている上で大切にしていることは何かありますか。

(山口氏)従業員とのコミュニケーションと個々の立場をリスペクトしていくことだと思います。

(平林)北米で長くお仕事をされてきてご苦労などありましたか。

(山口氏)G-TEKTアメリカで工場を一から立ち上げる際に、来てくれる従業員の方達は自動車製造の関わっていた方ではありましたが、アメリカに新しく立ち上げる日本の工場と言うことで、日本の方針や感覚を伝えることに苦労したことを覚えています。

特に新しい会社ということもあり、私自身が先頭にたってやっていかないといけないプレッシャー、会社の方向性を伝えていくということの大変さを実感しました。

逆にJECは、既に創立から20年経つ会社ですので、スタッフはとても成熟していると思います。その中で新しい方針をいきなり持ってきて一気に変えるということは受け入れ難いかと思いますので、彼らの意見を尊重しながら、G-TEKTグループの方針をいかに展開していくかを中心に考えております。


(平林)プライベートの休日の過ごし方、スポーツや趣味などございますか

(山口氏)あまり趣味がないのですが、特にこちらに来てからゴルフ環境も良いので、ゴルフを以前よりは積極的にやりはじめました。週末に一つでも良いショットがでるとそれだけでストレスが解消されますね。あとはインディーカーのレースがトロントで開催されますので毎年観戦して興奮しています。

(平林)カナダで何か挑戦したいことはありますか。

(山口氏)ゴルフを上達させたいことと、現在単身で来ております為、ゴルフだけではなく何か趣味を見つけたいと思っていましたところ、自動車のプラモデルが目に入りまして、今後は単に組み立てるだけではなく塗装や改造をしていく中で、趣味と実益まではいかなくても何か自動車製造に関するヒントも出てきたらいいかなと思っています。

(平林)最後に商工会会員へのメッセージをお願いいたします。

(山口氏)毎号とりりあむを拝見させて頂いておりまして、他の会員の皆様のご活躍を拝読せて頂きますと、私自身もっと頑張らないといけないと感じ良い刺激を受けておりますので、どうぞ引き続き宜しくお願い致します。

(平林)インタビューは以上となります。どうもありがとうございました。



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