「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー



<第177回>
WEINS Canada Inc./ウェインズ カナダ インク
一井 誠二/President & CEO




今回の代表者インタビューは、商工会会員の中でも初めてとなる、カナダ駐在が3度目のWEINS Canada Inc.の一井社長にお会いしてきました。以前はToyota Canada Inc.の社員としてトロントに2度駐在されており、今回が3度目。

以前2011年に前社長に代表者インタビューをさせて頂いた後、事業をさらに拡大され、新しくスバルやホンダブランドの取り扱いなども開始されました。そして中古車事業への参入やプライベートのお話まで色々と伺って参りました。


(平林)御社の事業内容をお願いいたします。

(一井氏)自動車小売業、ディーラーになります。我々は各メーカーから車両を購入し、それをお客様へ販売しています。そして販売後は、お客様へサービスメンテナンスを行うというのが我々の事業となります。

創業は今から45年前の1973年です。神奈川県のトヨタディーラーである横浜トヨタペットが親会社で、同社の海外拠点として、マーカム市でトヨタのディーラーとしてスタートしました。

現在は、新車中古車を併せ販売拠点は合計で12ヵ所です。12ヵ所のうち新車拠点が11ヵ所、1ヵ所は新しく中古車のみを扱う専門店として営業しています。取り扱いブランドは全部で11ブランドとなり、トヨタ、レクサス、ヒュンダイ、フォルクスワーゲン、アウディ、ベンツ、スバル、ジェネシス、ホンダと拡大してまいりました。

店舗はすべてGTAにあり、北はバリーに2店舗、西はオークビルに3店舗、ミササガに1店舗、東はマーカムに4店舗、リッチモンドヒルに1店舗、スカーボローに1店舗あります。
(平林) 売り上げで言うと車両とサービスメンテナンスではどの位の比率になるのでしょうか。

(一井氏)ご存知の通り車両は単価が高いので、金額でみると圧倒的に車両販売の占める比率が高いです。

(平林)年間で何台くらい新車を販売されていますか。

(一井氏) 2017年の新車の販売は、全11ブランドを合わせて、約15000台でした。我々は歴史的にトヨタ車の販売でスタートした会社ということもあり、トヨタ車の販売台数が一番多いです。レクサス、スバル、ホンダを合わせ、販売の大半は日系メークとなっています。

(平林)日本とカナダの販売で違いはありますか

(一井氏)日本はマーケットが成熟していて、なかなか自動車販売は成長を期待できない状態にあります。逆にカナダの自動車マーケットは、8年連続で前年を上回って伸び続けており、直近5年、新記録を更新し続けています。

その他にも、会社単位でみたときに日本の販売店は同一ブランドのみを取扱うケースが多いですが、カナダの場合は弊社のように複数のブランドを扱っていることが多いです。売り方で言いますと、日本は今も訪問販売でお客様のところに出向く場合がみられますが、当地ではお客様に販売店に来て頂きお買い求め頂くことが基本です。

(平林)販売の仕方も国によって異なるのですね。ではサービスメンテナンスではどのようなことをされていらっしゃいますか。

(一井氏)最近は故障というのは少なくなってきたかと思いますが、オイルの交換やタイヤの交換もあり、定期的にサービスショップに車をお持ち頂き、メンテナンスして頂くように強くお勧めしています。カナダは使用環境も厳しいですし、日本のように車検制度がある訳ではないので、そういった意味でもサービスメンテナンスを行うことはより重要になると思います。


(平林)前回のインタビューで御社は社員教育に力を入れていらっしゃるとのことでしたが、現在はどのような方法で行われていますか。

(一井氏)社員教育の部分は引き続き力を入れており、社内に教育専門の部署を設けています。どの部署の採用であってもまず入社するとオリエンテーションから始まります。会社に沿ったプログラムを自分たちで作ったり、あるいは外部の学校や研修の専門業者とタイアップして、色々な研修を提供しています。

でもまだ足りないのが現状です。もっともっとやらなければいけないと思っています。これからは部署は限らず全ての社員がそれぞれの職務にあった研修を受けていく必要があると思います。直近では、職場運営・人事管理に絞った管理職向けの研修もあらたにスタートさせました。

(平林)御社の強み・売りはどういった点でしょうか

(一井氏)弊社は、「お客様満足」というコンセプトが、まだあまり一般的でなかった創業時から、「お客様第一」を標榜し、車両だけでなくサービスも含めてお買い求めいただくべく、アフターサービスの充実に努めてまいりました。日本から来たベテランのエンジニアもおり、車のことを熟知しているのが強みだと思います。

また、大きな店舗が多くその中で人のやりくりや、サービス、技術の共有等も出来ますのでその点は強みだと思います。他には車をチェックするための最新診断機器への投資は惜しみなくやっています。お客様の車をしっかりと診断をして必要な修理、メンテナンスを提供出来るようにしています。

一方、販売面では、大規模店が多く、お客様のご要望に応えられる豊富な在庫を有することが強みだと思います。グループとしてさまざまなブランドもご提供できます。

(平林) 今後の展望などございますか。

(一井氏) 電気自動車や自動運転、コネクティビティ、シェアリングなど今後自動車業界は大きく変わっていくと思います。我々自動車小売業もその影響を受け、大きく変わっていくことは間違いありません。
しかし、どのようなスピードで、どのように変わっていくかは現時点では誰もはっきりとはわからない状況だと思います。新しいことにチャレンジし、必要に応じてタイムリーに変わっていけるフットワークの良い会社であることが重要だと思っています。

(平林)ではプライべートのお話もお伺いしたいのですが、ご経歴からお願いします。

(一井氏)出身は関西の京都です。大学卒業後、就職したのは自動車メーカーのトヨタ自動車で、30年以上ずっと勤めていました。その間に二回カナダ トロントの駐在を経験しています。最初は89年から5年間、その次は12年から4年間で、カナダトヨタの社長を務めました。

その後、日本に帰国、縁あって弊社の親会社の横浜トヨペットに入社。半年後、子会社の弊社に赴任してきました。通算するとトロント生活も11年目になります。一番初めに来た1989年の頃と比較するとトロントの発展は凄いですね。

(平林)販売についても大きな発展や変化を感じますか?

(一井氏)10年スパンでみて、一番大きな変化は、やはりインターネット・デジタルの普及だと思います。

お客様が車を買いに来られる時のプロセスが変わって来ています。昔であればお店に来られてセールスマンに話を聞いてカタログを入手し、同じ車を買うとしても、いくつかのディーラーを回って比較検討されるというのが一般的なパターンでした。

今は店舗に来られた時点で、お客様自身が既に充分ネット上で調べて、既に購入車を決めた状態で来られるケースが多いです。店舗に来られる時は実際の車を見て、試乗し乗り心地などネット上では分からない部分を確認し、最終決断されるという感じだと思います。そのため店舗に行くのは1ヵ所多くても2ヵ所くらいだと思います。

お客様も相当の知識をもっていらっしゃいますので、我々のセールスマンもそれ以上に十分な知識をもっておかなければいけないです。そのためにも研修は非常に重要だと認識しています。ほとんどのお客様は買うことを前提に店舗に来られますので、ある意味効率的ではありますね。

(平林)自動車業界に30年以上お勤めですが、この業界に就職したきっかけは何かありますか

(一井氏)まずは自動車が好きだったということと、直接お客様に販売が出来るエンドユーザー向けの商品の方が面白いなというのもあり、この業界を選びました。また海外に関わる仕事が出来るというのも選んだ理由の一つです。

(平林)今までどのような業務を経験されていらっしゃいましたか

(一井氏)トヨタにいたときは海外営業の仕事が長かったです。北米、アジア、オーストラリア、南米、アフリカと様々なマーケットを相手に仕事をしてきました。5年ほど部品調達の業務でアメリカにも赴任して居ました。

(平林)何か記憶に残るプロジェクトなどはありますか

(一井氏)前の会社でのことにはなりますが、カナダで89年にレクサスの取り扱いを開始した時にちょうど駐在で来ており、新しいブランドを起こすというプロジェクトは非常に面白かったです。

(平林)仕事をする上で大切にしていることはありますか

(一井氏)一点目は、月並みですがコミニケーションは大変重視しています。二つ目は、自分の価値観を押し付けないよう注意しています。この2点とも、特に海外で仕事をする場合は重要だと思います。

三つ目は、判断・コミュニケーションを行う上で、論理性に加え、相手の立場に立って、相手がどう受け取めるかということも十分に考えるようにしています。人間は感情の生き物ですので、論理だけで判断すると対応を誤ってしまうことがあると思います。



(平林)休日などはどのようにお過ごしですか

(一井氏)旅行が好きなのですが、家にいるときは、夏はゴルフをやっています。冬場は何かする事を探さなきゃいけないなという感じですね。でも、冬退屈で不満かといえばそんな事はなく、家でテレビやDVDを見たり、本を読んだりすることも好きで、そういったリラックスした時間を過ごすことも幸せだなと思います。 


(平林)では最後に会員の皆様へのメッセージをお願いします


(一井氏)弊社でお買い求めいただき、サービスをご用命いただいている方も沢山いらっしゃると思います。いつもありがとうございます。引き続き宜しくお願いいたします。

(平林)本日のインタビューは以上となります。お忙しい中お時間を頂きましてありがとうございました。






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