「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー



<第172回>
Sojitz Canada Corporation / 双日カナダ会社
奥川 秀樹 /General Manager


今回の代表者インタビューは、トロントダウンタウンにオフィスを構えるSojitz Canada Corporationの出張所長、奥川氏にお話を伺って参りました。トロントオフィスでは航空関係を1つのメイン事業とする商社ということもあり、応接室には飛行機の模型やポスターなどが飾られていました。また業界でも数少ない貴重な経験のお話など伺いました。



(平林)御社の事業内容をお願いいたします。

(奥川氏)弊社は総合商社ですので基本的になんでも幅広く取り扱いをさせて頂いておりますが、トロントオフィスでの主な業務としては、ボンバルディア関連のビジネスになります。コマーシャルエアークラフトといいまして民間の航空会社向け(日本向け)に航空機の売り込みを行う代理店(コンサルタント)を1978年から務めております。

またトロントのDownsviewにある工場で出来上がってくる飛行機を、日本の航空会社が受領に来る際の調整業務なども行っています。

他の事業といたしましては、化学品(特殊ゴム)の原料を日本から輸入して、こちらのお客様へ納品するビジネスも行っています。

その他にも細かい作業に適したコンパクトな産業用ロボットを、こちらの食品会社などへ売り込みを行っています。取引先としては北米全体になりますが、弊社の米国会社や東京オフィスなどど協調しながら行っています。


(平林)御社の強みはどこにあると思いますか。

(奥川氏)航空業界において商社としては一番名が通っていると自負しています。大型機についてはボーイングの代理店を1956年から担っており昨年60周年を迎えました。また小型機ですとボンバルディアというようにラインナップとしては幅広く扱っております。いま弊社ではCRJシリーズ、Qシリーズという二機種を取り扱っています。


(平林)今後、力を入れていきたいことや展望などございますか。

(奥川氏)トロント カナダから発信できるような技術やビジネスの紹介、またそういったところに向けた投資といったエリアについては、商社として追いかけていきたい分野だと思っています。

(平林)ご経歴についてお伺いしたいと思いますが、ご出身はどちらでしょうか。

(奥川氏)出身は静岡市です。高校卒業までは静岡におりましたが、一浪して東京の予備校に通い東京の大学に進学しました。

就職の際には、まず海外で活躍できるようなチャンスがある仕事がしたいという希望があり、面接を受けていく中で商社の方と話をしていくと魅力のある面白い人が多い業界だなと思い最終的に商社に就職することに決めました。

(平林)入社後のご経歴をお願いします。

(奥川氏)入社後は財務の資金部出納課という部署で毎日大量の手形や小切手を確認し銀行へ取り立てするような業務を2年経験した後、財務の業務を取りまとめる企画室に配属になりました。

その後、社内の制度を利用して北京師範大学へ1年間語学留学をしました。その頃は社内語学研修制度において中国への派遣が非常に多く、希望が通りやすかったのだと思います。

留学後、東京にて航空関係の部署をいくつか経験した後、2004年から4年間シアトルに駐在、その後はまた東京オフィスに在籍後、今年6月からトロントへ赴任となりました。

(平林)北京師範大学留学後は航空関係にずっと携わっているのでしょうか

(奥川氏) そうですね。ボンバルディアやボーイングに関わる仕事をしたり、航空関係の備品、例えば飛行機を牽引する(トーイングトラクター)の代理店やパイロット訓練用の機材としてフライトシミュレーター(本物のコックピットの装置にコンピューターグラフィックなど搭載しバーチャルで飛行訓練ができる設備)の販売業務などを行っていました。

(平林)北京の大学への留学経験で何か印象的だったことなどありますか。

(奥川氏)私が滞在していた頃の北京は、先進国の部分と発展途上の国の部分が混在しており、とにかく自転車の量が凄かったことを覚えています。お金をかけようと思えば高級な場所や物もありましたし、逆に1日100円で暮らすこともできたと思います。

苦労もありましたが刺激もたくさんありました。当時の北京はまったくと言っていいほど英語も通じませんでしたので、必然的に中国語を話さざるをえない状況でしたし、会社から派遣されているというプレッシャーも多少はありましたので、しっかりと中国語と向き合うことができました。

残念ながら留学後にそれほど使用する機会がなかったのですが、それでも簡単な日常会話などは今でも多少分かりますし、何を話しているのか程度は理解ができますので、取引先やアメリカ、カナダで仕事をする上でも中華系の方とやり取りをする際に少しでも中国語が出来ると相手の印象にも残りますし、受け入れて頂きやすいので、仕事の上でも大変重宝しています。

(平林)アメリカ、カナダの駐在を経験されて仕事上もしくは生活するうえで何か感じられたことはありますか。

(奥川氏)シアトル駐在の時は、世界最大の航空機メーカー、ボーイングと仕事をする経験がもてたことは貴重な経験だったと思いますし、今回さらにトロントでボンバルディアの方とも仕事が出来る事は大変光栄に思っています。どちらの会社も仕事の上でも非常にフレンドリーでつきあいやすい人達だと思います。

もちろん業務上は色々な問題にぶつかり、文化の違いを感じていることも事実です。アメリカ西海岸に比べてもトロントは驚くほどアジア系の方が多いので、日常生活においてもあまり違和感というかアウェイな雰囲気を感じることなく生活できています。そういった意味ではトロントも西海岸以上に暮らしやすいと感じる面も多々あります。

(平林)何かお仕事の中で印象に残っているプロジェクトなどありますか。

(奥川氏)以前、一般の仕様とは大きく異なる飛行機の企画提案から深く関与した経験があります。航空機の購入においては、予め決められた仕様のなかからオプションを択ぶという提案が通常で、機体の構造変更も含めた大掛かりな仕様変更に関わるような提案をする事は基本的にはありえない事なのですが、これが実現してしまったのです。

具体的には、通常は70-80人乗りで使用していた飛行機を、50人乗りにし、貨物スペースを広げた仕様に変更することにより、貨物と旅客の間の部分の壁を前に動かしたり、非常口を新しく別の場所に作る必要があったりました。

この機体は、離島に向けて人や生活物資の輸送や、離島からの産物の輸送に利用するという離島の振興政策のニーズに正に最適な仕様であり、地域経済の活性につなげる取り組みになるとして、購入して頂く事ができました。この飛行機は現在も運航しておりまして、各方面からたいへんな好評を得ています。

(平林)仕事を進める上で大切になさっていることはどのようなことでしょうか。

(奥川氏)ありふれた言葉になってしまうのですが、やはりコミュニケーションを大事にしています。仕事が成功するか否かに関わらず、相手との意思疎通がうまく計れていることが、物事を的確に進める上で一番重要だと思います。


(平林)プライベートについてもお伺いしたいと思いますが、ご趣味はありますか。


(奥川氏)日本にいた頃は、バスケットボールを学生時代そして会社に入ってからも同好会クラブチームでやっており、こちらに赴任になる2年くらい前まで続けていました。怪我で休むことが増え少し遠のいてしまっていますが、基本的にスポーツは好きですので、今後は水泳とかを始めたいなと思っています。

8月末に家族がこちらに来ましたので、今はまだ生活のセットアップに追われており、あまり何も出来ていない状況です。唯一行ったのは水族館ですね。あとはまだ就任して1ヶ月ほどたった7月上旬に150週年記念イベントの一環として話題になっていた、噂のDuckを見に行ったくらいです。

(平林)今後カナダにいる間にやってみたいことはありますか。

(奥川氏)もう10年くらいやっていないのですが、釣りをやってみたいですね。是非こちらで復活をして趣味は釣りですと言いたいですね。

(平林)最後になりますが、商工会会員へメッセージをお願いいたします。

(奥川氏)三人所帯の一人駐在員として滞在しておりますので、皆さんと幅広いネットワークを構築できたらと思っておりますので、今後ともどうぞ宜しくお願いします。

(平林)インタビューは以上となります。本日はお時間をいただき、ありがとうございました。




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