「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー



 <第171回>
 Nissin Transport (Canada) Inc.
 松原 裕文/President



今回は1984年からピアソン空港のもう少し西、ミシサガ地区にオフィスを構えるNissin Transport (Canada) Inc.の松原社長にお話を伺って参りました。海外赴任経験も15年以上。日本、海外での経験は半分づつとなり、今回のトロント赴任で3カ国4か所目。各地で感じた違いや印象をお伺いしました。またプライベートでは出身地や趣味についてなど盛りだくさんお話頂いております。

(平林)御社の事業内容をお願いいたします。

(松原氏)当社は1984年にカナダに設立し、航空、海上、トラック、鉄道などを使用した国際物流を行っております。我々のお客様が国際的に荷物を日本から輸入したり、出来上がった製品をカナダから輸出したりするための通関手続きのサポートを含む物流業務全般を担っています。これは日本やカナダに限らず当社の支店や提携会社が世界中にありますので、色々な国を跨いで輸送をしております。

現在は、トロント、Alliston、バンクーバーの3カ所にオフィスを構えており、従業員は59名うち駐在員2名となっております。ただし現地採用の日本人スタッフが7名おりますので、日本と同じクオリティのサービスを提供出来ていると思います。

トロント、バンクーバーでは一般企業のお客様の貨物輸送業務を行っており、Allistonでは大手自動車工場の敷地の横にオフィス・倉庫がございまして、Just in Timeで部品の配送を行っています。

(平林)御社の強みはどこにあると思いますか。

(松原氏)航空貨物の取り扱いについては日本で90数社ある中で6~8位くらい、海上貨物の取り扱い物量はベスト5に入るくらいの物流量を当社は持っておりますので、それに付随する価格競争力も持っています。

またお客様のニッチな要望にもお応えすることができる、小回りの利く会社だという点だと思います。さらに物流のトップ企業に引けをとらない世界規模のネットワークがありますので、Nissinグループとして一貫したサービス、荷物の受付から最終地への配送まで担当することが出来ますので、その点ではお客様にも安心して頂けると思います。

また子会社としてNissin Travel Serviceが同じオフィス内にありますので、取引先お客様の出張、旅行に伴う航空券の手配や、転勤に伴う引っ越し、オフィスの移転などの手配も可能です。

(平林)今後、力を入れていきたいことや展望などございますか。

(松原氏)安定した貨物の物流、その中でも景気に左右されにくく季節要因の少ない食品や医療関係を引き続き強く取り組んでいく方向です。

また、今後どういった物流を増やしていくのか、どういった製品が動いているのかリサーチし、ニーズに合わせお客様への対応をタイムリーにしていきたいと考えています。例えば冷凍食品の増加が今後見込まれるのであれば、冷凍が可能な倉庫を増やしたり、コンテナを準備する必要がありますよね。

その他としては、あまり他の企業がやりたがらない危険品、燃えやすかったり毒性があるものなど取り扱いが面倒な貨物を専門的に取り扱っていくことなども行っていきたいと思っています。

例えばリチウムバッテリーを航空貨物に乗せるには梱包などが厳格に規制されています。しかし、将来的には、EV(電気自動車)、リチウムバッテリーの輸送はキーワードになってくるのかなと思います。そういった製品に合わせて、輸送コストに見合った輸送容器の開発なども今後必要になってくると思います。

(平林)ご経歴についてお伺いしたいと思いますが、ご出身はどちらでしょうか。

(松原氏)出身は大分の宇佐市になります。近くには宇佐神宮があり、そこは4万社あまりある八幡さまの総本宮となる由緒ある神社です。今でも天皇の勅使が10年に一度は挨拶に訪れる勅使祭があります。次は2025年に催される予定です。勅使祭の時に勅使様が通るための橋があり、橋の外観は通常見ることは可能ですが、勅使様が通る10年に一度だけその橋が開かれます。

大学は関西にある外国語大学に進学しまして、就職の際にはせっかく学んだ語学を活かせる職場で働きたいという思いと、親戚などから薦めもあって弊社に入社することになりました。

(平林)入社後のご経歴をお願いします。

(松原氏)まず航空貨物を取り扱う航空部に配属になりました。その後大阪の航空部に4年間、アメリカ シカゴに4年間、大阪に5年間、マレーシアに9年間、その後日本で9年間過ごした後、アメリカのポートランドに2年間の駐在を経て今年4月にトロント赴任となりました。

海外の現場は日本の現場とは異なり、一つの部署に所属するというよりは日本の縮小版のような形ですので、航空、海上、倉庫、引っ越し全ての業務を日々行っています。

(平林)海外の経験も長くていらっしゃいますが、海外で仕事をするにあたって感じることや違いなどありますか。

(松原氏) 郷に入れば郷に従えではないですが、ある程度はその国の習慣や風習に従わないと仕事はうまく回らないですね。現地の協力会社例えば船会社やトラック会社などと仕事をしていく上で、日本のやり方を通そうとするとなかなか上手くいかなくなります。

ただしお客様は日本の方ですので、当然日本のクオリティが我々には求められます。そのため、仕事を円滑にクオリティを維持しながら進めていく中で、ある程度の折り合いをつけながら行っていく必要が生じます。

其々国ごとに気質が違いますが、特にマレーシアはお尻をたたかないとなかなか進まないことがありました。例えば、約束の時間に来なかったり、アポイントを取る時もお昼頃行きますといった感じで時間が曖昧なため、実際に何時に来るのか分からず日本人からすると非効率だなと感じることがありました。

アメリカは個々はしっかりしているのですが、周りのことは気にしない傾向があると思います。そういった意味では、現在は日本人スタッフも駐在の2名を含めると9名おりますので、一番日本に近い感じがします。

(平林)これまでのご経験の中で、一番印象に残っているお仕事はどのようなものでしょうか。

(松原氏)飛行機を一機チャーターして荷物を送ったことが、30年の経験の中で今までに3回あります。1回目はアパレル関係でフランス向けに送りました。2回目は設備機械で全部で90トンくらいありました。3回目は先日援助物資をプエルトルコへ送りました。

飛行機をチャーターして貨物を送る時は緊急性が求められ、お客様が困っている時ですので、その手配を受けてお客様が望む納期に間に合わせることが出来た時は、「やったな」という強いやりがいを感じますね。

シカゴにいた際にお客様の生産トラブルなどもあって、通常は船や電車で来ていたものを航空貨物で運ぶという物流依頼があり、その時は5カ月間連続でシカゴへの輸入物流ナンバーワンになりました。

あとは、ジャンボジェット1機に載せられる貨物は約100トンなのですが、1回の送り状で213トンの依頼を受けたことがありました。その時は飛行機を3機に分けて輸送しまして当社の記録となっています。今でもその送り状は額に入れて飾ってあります。

(平林)仕事を進める上で大切になさっていることはどのようなことでしょうか。

(松原氏)業務の中では安心、安全、迅速をモットーにしています。管理の方では公平性を大事にしています。

(平林)プライベートについてもお伺いしたいと思いますが、ご趣味は何でしょうか。


(松原氏)ゴルフはほぼ毎週行きます。4月にトロントへ来てから既に24回ほど回っていますね。でもポートランドやシカゴにいた頃はもっと、40回くらい回っていました。

シカゴにいた時は冬はボーリングのリーグに参加していたので、マイボール、マイシューズを持っていましたね。あとはもともとやっていたのは野球ですが、さすがにもう体力的に辛いので、日本の野球部では私のポジションは3塁ベースコーチです(笑)。

トロントはそろそろゴルフシーズンが終わるので、冬に何をするかこれから考えようと思います。学生の時からやっているギター演奏のサークル、バンドなんかがあれば是非参加してみたいと思います。


(平林)今後カナダにいる間にやってみたいことはありますか。

(松原氏)観光名所などは行ってみたいですね。あとは南米だとマチュピチュは興味がありますね。中南米のカリブ海にも行ってみたいです。

シカゴにいる時は本当に忙しくどこにも行けなかったので、「他の家族は色々と出かけているのに…」と家族にも言われてしまいました。でもマレーシアでは、日本から行く半額くらいでオーストラリアやプーケット、バリなどにも行くことができますので、色々と出かけることができました。

(平林)最後になりますが、商工会会員へメッセージをお願いいたします。

(松原氏)まだ来てから6カ月くらいですので、今後とも公私、特に“私”の方で色々とお付き合いください。

(平林)インタビューは以上となります。是非来年の商工会のゴルフ大会で腕前をご披露頂ければと思います。本日はお時間をいただき、ありがとうございました。

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