リレー随筆


アイスホッケーはじめました
Sompo Japan Nipponkoa Insurance Inc. 高橋 秀卓


2016年3月にトロントに赴任し、2年目の夏を過ごしています。赴任前のトロントのイメージは冬の厳しさ先行で、寒さは得意な方ではない私としてはやや気が重い感じではありましたが、一方で、トロントにいるからこそ、ここでしか体験できない何か新しいことにチャレンジしたいという思いもありました。

そんな思いを実行に移したのは昨年9月、大人向けのスケートレッスンを受講し始めました。レッスンはトロント市が運営するプログラム(*)で、GTAの数あるアリーナで様々な曜日と時間帯で開催されているので、自身の都合の良い場所と時間帯を選べます。私は子供を補習校に送った後の土曜日の午前中をチョイス。金曜日に深酒した翌日のレッスンは辛かったですが、何とか挫折せずに秋・冬のセッションをやり遂げました。

子供の頃、多少のスケート経験はあったものの、止まることができず他人に抱きつくか壁に激突するしか術が無かった私でしたが、今はホッケー選手っぽく止まることができるまでに上達しました。おかげで寒い間もスケートを楽しむことができ、Muskokaの屋外の林間スケートトレールがある場所(**)に訪れたりして、家族を巻き込んでスケート三昧の冬を過ごしました。


そもそもスケートを始めようと思ったのは、最終的にアイスホッケーにチャレンジしたかったから。

友人にアイスホッケー経験者が多く漠然と興味があったこと、前任地のアメリカでNHLの試合を見に行く機会がありホッケー自体が身近だったこと、高校時代アメフト部だったので防具を付けたコンタクトスポーツにさほど抵抗感はないこと、等々、思い立った理由はいくつか挙げられますが、最大の理由は、前任地での同僚の影響です。

同僚と言っても10歳以上も歳上のアメリカ人です。彼は、仕事は「超」が着くほど完璧にこなし、必要であれば深夜残業も厭わない、ワーカホリックと言っても過言ではない人物ですが、一方でプライベートも充実していて、ゴルフをはじめ、スポーツの腕前もピカイチ、一緒に飲みに行くとアメフトの話でよく盛り上がりました。そんな彼と飲んでいた時に聞いた話です。

「俺は今年50歳になった。その記念に、今までやったことがないものに10個チャレンジしようと思っていて、リストアップしてあるんだ。」

仕事でもプライベートでも彼にはいつも感心しっぱなしでしたが、その日はいつにも増して感銘を受けました。50歳になってもなお新しいことにチャレンジし続ける姿勢が素晴らしいし、純粋にカッコいいと感じました。リストアップされた項目の全ては覚えていませんが、アイスホッケーがそのひとつだったのは良く覚えています。

私は昨年10月で40歳になりました。10個とまではいかないまでも、40歳になって何か新しいことにチャレンジしてその同僚のカッコよさに近づきたい、との思いもあり、まずはスケートレッスンを開始、そしてついに今年4月から念願のアイスホッケーのレッスンを始めました。

毎週日曜日の朝8時から1時間、まだ起床しきれていない身体に防具を装着して氷上のドリルに参加するのはなかなかタフで、時には練習終了後そのままゴルフコンペに向かうこともありますが、楽しく充実した週末を過ごしています。早く上達して、試合に参加できるまでになり、その同僚と一緒にプレイすることができればこれほど嬉しいことはありません。

* https://www1.toronto.ca/parks/funguide/brochures.html#
** http://www.discovermuskoka.ca/ice-skating-trail-arrowhead/
http://cranberry.ca/johnstons-cranberry-marsh/ice-trail/

 

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