「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー




 <第164回>
<Mitsubishi Electric Sales Canada Inc. / 三菱電機カナダ>        
寺田 健志 President & CEO


今回は、創立38年を迎えた三菱電機カナダの寺田社長にインタビューをして参りました。三菱電機と言えば家電というイメージがある方もいらっしゃるかと思いますが、イメージとは異なる、カナダでのビジネス展開について貴重なお話を伺って参りました。現在は社員の方が約70名の中、日本人は寺田氏お一人という赴任後すぐのお忙しい中、今までの海外赴任でのご経験やプライベートのことも含めてお話頂きました。

(平林)御社の事業内容のご紹介をお願いします。

(寺田氏)三菱電機は、家電、映像、空調、昇降機、電力、宇宙、公共、半導体等数多くの電機製品を手掛けていますが、当社はカナダに於ける総合販売会社として空調換気製品群や監視制御室で使われる大画面ディスプレイシステムなどの映像製品群の販売・サービスを中心に展開しています。

身近なところでお話すると、スポーツ施設で使うLEDスクリーン、例えばエアカナダセンター、ロジャースタジアムなどがその例になります。トロント市警察等でも当社の大型ディスプレイを使用して頂いております。

空調換気ビジネスについては、大きく2つに分けることができ、オフィスビルや工場、倉庫などに使われる業務用とコンドミニアムなどに設置する居住用があります。カナダと日本の冷暖房システムを比べると、北米ではダクト式といって、冷暖房の大元から冷暖気をダクトで回して全館を一度に暖める、もしくは冷やすという方式が従来一般的でした。

そうした市場にあって当社はスプリットタイプと言って冷媒で各部屋ごとに暖房、冷房を行う方式を普及させることに力を入れてきました。これは日本やヨーロッパで主に採用されている方式になります。

この製品の良いところは、不要な冷暖房を削減できるためCO2を削減でき環境に優しいという点や個別の温度調整が自由にできるというメリットがあります。現在はまだ全冷暖房市場の中で10パーセントに満たないくらいですが、その良さが年々理解されてきていて、現在当社の主力ビジネスとなっています。

(平林)トロントの身近な場所で御社の製品を目にしていたのですね。では、御社の強みはどのようなところだとお考えでしょうか。

(寺田氏)三菱電機全般の強みはその品質や信頼性にあると思います。家庭用も無論ですが、業務用で数多く使われている中で高品質や高信頼性を保つことが至上命題だと思っています。長年培ってきたこの意識が三菱電機のDNAとして息づいており、どの製品に於いても共通の強みだと言えます。

そして、顧客のニーズに根差した製品開発というのも当社の強みだと思います。当地では他社に先駆けカナダ電圧の575Vに対応した空調製品を投入し大きな成功を収めているというのもその一例です。

(平林)今後、御社が特に力を入れて進めていきたいことは、どのようなことでしょうか。

(寺田氏)現在もそうですが、販売サイドとしては製品や品質の良さをお客様に理解して頂く提案力が今後も非常に重要だと感じています。また、商品を導入して頂いてからのサービスをしっかり行うことも重要だと思っています。これらは時間がかかりますが、一旦当社製品を導入いただいたお客様が実際にその良さをご理解いただくことで、確実に顧客を増やすことにつながっていくと考えています。

また、更なる伸長をはかる上で市場での認知度をもっと上げていくことにも力を入れていきたいと考えています。
その1つとして、今年の1月からNHLのスポンサーを始めました。まだ私もカナダに来て日は浅いですが、カナダのホッケー熱を非常に強く感じています。

スポンサーになることで、建設会社、ディベロッパーなどのビジネスパートナー、そしてエンドユーザーの皆様へ幅広く認知度を広めていく効果があると考えております。一度、弊社の製品を利用してもらうことにより、我社の製品の良さを体感して頂きリピーターになって頂きたいと思っています。

(平林)それでは、簡単に寺田様の経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか。

(寺田氏)出身は京都になります。小学生の時に西宮市に引っ越して、大学卒業まで関西で過ごしました。よって、今でも関西弁が抜けません。大学を卒業し就職する時は、企業の原点でもあるモノを作る会社で働きたいと思い、昔から興味のあった電機メーカーである三菱電機に就職しました。

入社後は最初10年間ほど国内営業を担当し、その後海外営業に携わるようになりました。2004年から2009年までイギリスで5年間、映像関係の事業責任者として勤務していました。

オフィスはロンドンでしたが、ヨーロッパ、アフリカ、中東、ロシア、南米が管轄でしたので、年間200日以上は出張という生活を送っていました。お蔭で世界のさまざまな国の方と知り合うことができ、今でも数多くの友人が各地にいます。

そして、日本に戻り3年ほど過ごした後、2012年から5年間販売会社の社長としてインドネシアに赴任しました。インドネシアでは、新しい販売会社の立ち上げでゼロからのスタートでしたので、とても大変なことも多くありました。

(平林)今お話を頂きましたインドネシアでは、どのようなことが大変だったのでしょうか。また印象に残っていることはありますか。

(寺田氏)インドネシアではゼロからの立ち上げでしたので、赴任する前に事前に出張し人事マネージャーだけは採用を決めていたのですが、渡航の前日になってキャンセルとなり、現地スタッフがゼロというところから始めることになってしまいました。ゴミの捨て方すらわからず途方に暮れるというような右も左もわからぬ状態でした。

インドネシアは法律面でもまだまだ成熟していない部分があり、残念ながら役人、弁護士、コンサルタントでも人によって言うことが異なったりするため、私の個人ルールとして何かを決定する際には必ず最低3つ以上は情報を集めるようにし、整合性をとるようにしていました。

そうした仕事面だけでなく、昨年の1月には当社ジャカルタオフィスの目の前で爆破テロが発生するなど、日本では経験のないさまざまな事件もありました。そうして苦労して立ち上げたインドネシアの会社も今は多くの優秀なスタッフが集まってくれ、年々業容を拡大しており、今となっては非常に良い思い出となっています。

(平林)海外で仕事をしているうえで何か気にかけていることはありますか。

(寺田氏)海外で仕事をしていくに際して、従業員に対してもお客様に対しても常にフェアであることとロジカルであることを基本にしています。勿論国や地域によって異なる面は多いですが、どこの国の人々であってもキチンと理解はしてくれるし、うまくやっていけると思っています。

(平林)ではプライベートのお話をお伺いいたします。趣味、スポーツ、今後トロントでしていきたいことなどはありますか。

身体を動かすのは好きなのですが、スポーツと言えば今はゴルフくらいです。長年やっている割にまったく上達しないのですが、健康にも良いし、いろいろな方と知り合いになれるのが良いですね。

また、せっかくトロントに来たのでいろいろなところを訪れてみたいと思っています。カナダ国内は勿論として日本からだとなかなか行きにくいようなところも行ってみたいと思っています。

ホッケー観戦も楽しそうですね。こちらでのホッケー熱は日本では感じることのできない熱さであり、幸いNHLのスポンサーシップの関係もあり、来シーズンからはしっかり楽しもうと思っています。

(平林)では、最後に商工会へのメッセージをお願いいたします。

(寺田氏)カナダでは日本人の数も限られており、会社などの垣根を越えてゴルフやイベントなどに参加し交流を深めていきたいなと思っておりますので、何卒宜しくお願い致します。

(平林)インタビューは以上となります。どうもありがとうございました。

 
 バティック(インドネシア民族衣装)を来て撮った家族写真

戻る   過去の新代表者紹介インタビュ一覧はこちら