専務理事のばたばた日記 

第120

商工会事務局 伊東 義員


3月問い合わせ日 商工会はよろず問い合わせ窓口
商工会は主に日系企業を会員とするビジネス団体で、会員へのビジネス支援サービスを主な活動目的としており、日系コミュニティーのメンバーとしても活動している。日系コミュニティーは、中国、韓国、フィリピン、インドなど他のアジア系コミュニティーに比べるとその規模は小さいが、ビジネス、文化、宗教、そして社会互助など様々な団体が活動している。

今、世界中で日本が注目されているように感じる。寿司、ラーメン、日本酒など日本食ブーム、アニメ、J-POPなど若者文化の世界展開、2020年東京オリンピックが頂点となるであろう観光、などなど話題は豊富。

そんな中、商工会には様々な問い合わせが来る。ビジネス団体という特性から、やはり日本とのビジネスに関連した問い合わせが多い。一つは、日本のものをカナダに持ち込み、ビジネス展開したいというケース。以前、東京を訪問したトロント市議が、品川駅前の自動地下駐輪場に感激し、是非トロント市にも導入したいと市に持ちかけたという話を聞いたことがあるが、いまだ実現していないところを見ると没になったのだろう。

しかし、こうした例に見るように日本には海外に売り込むことができるモノがたくさんあるように思う。先日、モントリオールのビジネスマンから商工会に連絡が入った。そのカナディアンは、どこかで日本の繫華街などにあるカプセルホテルを知り、それをトロントの繫華街に設置するビジネスを考えており、日本での利用状況などについて詳しく話を聞きたいとのこと。

自分はカプセルホテルには、泊まったことがないが、知る限りでは、夜遅くまで飲んだり遊んだりしたときに、家に帰る終電もなくなり、タクシーではあまりに高額になるなどのケースで利用されているとのこと。最近は、マンガ・インターネット喫茶などで過ごす若者も多いようだが、しっかり眠れるということではカプセルホテルのほうがいいのかも。

トロントでも、繫華街のバー、クラブなどが深夜遅くまで、時には明け方まで営業しており、多くの若者が夜を過ごしている。飲酒した後車で帰るわけにはいかず、UBERなどで安く帰宅する手段はできたとはいえ、吞みすぎた後すぐ眠くなり、帰宅するのが面倒くさくなるケースもあるのでは。そうしたケースを考えれば、カプセルホテルの利用者もそこそこ見込めるかもしれない。

しかし、日本サイズのカプセルホテルで、でかいカナディアンが寝ることができるのだろうか?自分は日本のカプセルホテルのサイズがどれくらいか知らないので、もし利用された方がおられたら、教えてください。


3月こんにちは日 日本語は職場で役にたつ?
トロント総領事館から依頼を受けて、トロント大学で開催される第6回“今日は日本文化!”で講演する機会をいただいた。日本に興味を持つ学生や関係者に、JETプログラムの紹介、茶道、着物の体験、舞踊のステージ、折り紙、絵手紙のワークショップなど盛りだくさんの内容。その中で、20分ほど時間をいただき、日系企業のビジネス文化と日本語について概略をお話しした。

商工会では、昨年よりカナディアンスタッフワークショップという場を設定し、日系企業に勤めるカナディアンに、日本式のビジネス文化やその背景にある伝統文化や慣習などを知ってもらう機会を提供している。昨年は、商工会事務所でのワークショップに加え、会員企業2社にお邪魔し、プレゼンテーションを行う機会もあった。

いただいた時間と特に伝えてほしい要望事項によって、プレゼンテーションを都度修正しており、今回は主に学生向けのプレゼンテーションということで、オンタリオ州内の日系企業分布と変わりつつあるビジネス形態、駐在員の減少と現地化、そして職場での日本語の効果的な使い方などをお話しした。

大学で日本語を勉強している学生さんたちは、もちろん日本への興味が高い。以前は、日本語を勉強し、日本企業に就職したいといった声も多かったようだが、最近はアニメ、コスプレなど日本独自の若者文化への興味が動機となっているケースが増えているようだ。

たとえどんな分野であろうと、日本の何かに興味を持ってもらい、日本語の勉強を通じて日本を知ってもらい、いずれJETなどのプログラムで日本の生活を体験し、日本を好きになってもらえればよいと思う。そしてその中から日系企業で働きたいという学生が一人でも出てくれば、講演した意味があると感じている。こうした機会を与えてくれたトロント総領事館には感謝している。


(上記記述は、筆者の個人的意見、判断で書かれているもので、商工会の意見・意向を反映しているものではありません。また、個別内容について、誤解、理解不足等があるかもしれませんが、それらは全て筆者の責任によるものです。)



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