リレー随筆



クロスカントリースキーでトロントの冬を楽しむ

Deloitte LLP 日系企業サービスグループ
山岸 康徳


トロントでは冬が半年も続くこともあり、冬をどうやって楽しむかを考えられている方も多いかと思います。私も寒い時期はなかなか外に出る気にならず、飲み会と運動不足で、体重だけが増えて行く日々を過ごしていました。

そんな時にふと声をかけられたのが、クロスカントリースキー(略して「クロカン」)です。聞けば、週末に日本人の有志で集まってクロカン用のトレールに行っているとのことで、冬場の運動不足を解消するには、お勧めとのことでした。

クロカン経験は全くありませんでしたが、スキーでトレールを歩くだけなら、簡単だろうと軽い気持ちで参加を決めました。

クロカンには、クラシカル走法とスケーティング走法という2つの滑り方があり、最初にどちらの走法にするかを決める必要があります。クラシカル走法は、雪道に掘ってある2本のラインに沿って、普通に歩くように滑っていく走法です。

一方のスケーティング走法は、スキー板を逆ハの字に広げ、スケートをするかのように滑って行く走法で、スピードが出ます。かつて見たオリンピック選手のイメージから、最初は、迷わずスケーティング走法を選択しました。

通常で練習している場所は、バリーの少し先にあるHardwood Ski & Bike Facilityというトレールです。空いていれば車でトロントから1時間15分程度でたどり着けます。必要な道具は、そこでレンタルすることができ、入場料と合わせても60ドル程度で遊べるので、ダウンヒルスキーと比べてもお手頃な価格です。

初回は、まずショップで用具をレンタルし、初級者用の起伏が少ない7.5Kmのコースにチャレンジしました。お誘いいただいた方から、スケーティング走法の滑り方を少し教えてもらった後で、コースに向かいました。

その時点では、まだクロカンのことを簡単に考えていました。しかし、スタートしてから、ものの5分も経たないうちに考え方の甘さを痛感することになりました。

スキーで平地を歩くのと要領は同じなのですが、平地を左右に板を動かしながら滑って行くとなると、想像以上の体力を使い、300~400mも滑ると息があがってしまいました。少し滑って、休憩してを繰り返しながら、何とか進んで行ったのですが、外はマイナス10℃近かったにもかかわらず、途中から汗が止まらない状態でした。

ようやくゴールにたどり着くことができた際には、体力の限界に近い状況で、間違いなくカナダに来てから一番運動した日となりました。翌日からはもちろん筋肉痛となりましたが、不思議とすごくリフレッシュできており、また行きたいという気持ちになっていました。

なお、ここまで読まれると、クロカンに挑戦するのは、かなりハードルが高そうに思われるかもしれませんが、もう1つの走法であるクラシカル走法は少し異なります。こちらは、歩くのに近い感覚でトレールを回ることができ、自分でペースや運動強度を調整することができます。

このため、体力に応じて適度な運動をすることができます。体力に自信があり、早く滑りたい方はスケーティング走法、日頃の運動不足を解消したい方はクラシカル走法を選ぶのがいいかと思います。ちなみに2回目は、私もクラシカル走法を試し、最近はこちらの走法で滑っています。

さて、有志のみで集まっているクロカン部(?)ですが、昨年に多くの方が帰国されてしまったこともあり、部員はかなり減っています。冬場の運動不足を解消したいと思われている方は、ぜひ一緒に滑りに行きませんか。

所要時間も半日ほどですし、ミシサガの近くにもトレールがあり、天候によってはそちらで滑ったりする予定です。天気が良い日は、粉雪が煌めいていて非常に綺麗ですし、雪に覆われた林の中をスキーで回るのは、何より気持ち良いです。ご興味のある方はぜひご連絡ください。




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