リレー随筆


トロントでヨガレッスンと国際交流

山本 綾乃




私がトロントに来たのは2年数ヶ月前の2013年12月、その冬は数十年ぶりの寒波に見舞われ、雪と氷に覆われた景色ばかり眺めて過ごし、真冬の停電も経験しました。

長い冬がようやくあけたと思ったら、今度は自宅コンドの電化製品が次々壊れ、修理に何ヶ月もかかるのを見て、トロント生活は前途多難と思ったのを覚えています。

そんなトロント生活も3年目に入りました。普段はヨガインストラクターとして週に2~3回レッスンを教え、時々ボランティアに参加し(日系シニアの方に手作り和食弁当を用意し、一緒に食べる昼食会です)、またToronto Newcomers Club(TNC)に入会し、そこでいろいろ教わったり、体験させてもらったりしています。

TNCはトロントに来て3年以内の方が入会できるクラブで、バンクーバーなどトロント以外から来たカナダ人や、アメリカ、ヨーロッパ各国、オーストラリア、エジプト、南アフリカなど世界各国から来た方が会員になっています。

毎月お料理会やウォーキング、街巡りツアーやワインテイスティング、編み物、英会話など様々なアクティビテイが企画され、自分の都合に合わせて興味のあるものに参加できます。

トロントについて教えてもらえ、英語の練習にもなり、各国から来たメンバーを通じて異文化を学べるのもよいところ。

例えばお料理会では、毎月どこかの国のお料理を皆で作り試食しますが、その国の方が直に教えてくれます。私はこれまでスペイン、ベルギー、インドネシア、中国のお料理会に参加させて頂きましたが、どれも楽しめました。

アクティビテイの企画は全て、メンバーがボランティアで行います。私も昨年9月から、ベルギー人の友人とwalk-fitというウォーキングの企画を担当することになりました。

毎月1回、トロント近郊の公園を2時間程歩くというものですが、多い時には20人以上のメンバーが集まり、まるで遠足のようにとても賑やかになります。

驚いたことに、トロントには街の中心部にも美しい公園がたくさんのあり、場所選びには困りません。また企画仲間のベルギー人の友人とは、趣味や境遇がとても似ていて、ふたりで下見しながらお喋りするのも心安らぐひと時です。

ふとした瞬間にメンバーのお国柄が感じられることもあり、面白いです。例えば、あるフランス人から遅刻すると連絡があった時、隣にいた別のフランス人が、「驚かないわ。だってフランス人は15分遅れるのが礼儀というくらいなのよ~」と冗談めかして言ってきたりします。

ドイツ人のご自宅がすっきり整然としていたり、イタリア人がお団子生地をピザ生地のように器用に扱っていたり、トロントにいながら世界の一部を垣間見ているような気分になります。

ヨガレッスンやボランティア、TNC等で出会った方の優しく包み込むような暖かさに感謝して、残りのトロント生活も意義深いものになるよう、大切に過ごしたいと思います。



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