「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー




<第132回> 
CANADA MOLD TECHNOLOGY INC.
岩野 力 President

CANADA MOLD TECHNOLOGY INC.の岩野社長にインタビューをして参りました。2014年に社長に就任された岩野氏に、私達がよく目にする自動車部品製造を支えている事業やグルーバルネットワークを活かしたサービス展開について、お話しいただきました。

また、カナダに赴任されてから始められた趣味についてもお伺いしました。インタビュー後には、製造現場をご案内いただき、様々な金型の製造過程を見学させていただきました。




(丸山)御社の事業内容のご紹介をお願いします。

(岩野氏)弊社は、主に自動車向け大型プラスチック用射出成形金型の設計から加工、組み立てまでを行っています。自動車用のプラスチック部品は、バンパーやドアの内張り、メーター等があるインストルメント・パネルなど私たちの目に付くところから、内部の機能部品まで幅広く、20トンを超える大型のものからA4サイズの小さいものまで取り扱っています。


金型は、お客様の依頼を受けてから設計、製造を開始します。お客様は日系自動車メーカーから北米自動車メーカーまで幅広く、その依頼は、一度の成形で異形状の部品が複数個取れる金型を要望されたり、小さな同部品を10個や20個取れるものを要望されることもあります。各メーカーさんのご要望に応え、様々な種類の金型を設計・製造しています。

新型車に移行するサイクルは概ね4年間ですが、生産が終了した車でも補給部品用に同じ金型を使い続けます。金型の寿命は長く、ものによっては5年、10年と使い続けるものもあります。

弊社は1989年に設立され、昨年、25周年を迎えました。
日本からの赴任者を含め、社員は45名です。

日本人が7名(赴任者3名)おり、主に日系企業のお客様の窓口業務をし、日本国内と同様なサービスをお客様に提供しています。

(丸山)御社が特に強みだと思われるのはどのような点でしょうか。

(岩野氏)親会社であるクリエイティブテクノロジーを中心に、世界数か所に海外拠点を置きグローバル展開していますので、世界同時生産のグローバル車種を展開する際、各拠点で現地のお客様に直接対応し、その内容をグループ内で情報共有することができます。量産が始まってからも、メンテナンスや突発的な設計変更に対応できるネットワークがあることが弊社グループの強みです。

グローバルネットワークを活かし、大きい金型はカナダの弊社で、小さい金型は中国や韓国にあるグループ会社で、取り扱いが難しいものは日本本社で対応、というように振り分け、最終的には弊社で調整し、お客様に提供しています。

カナダにも金型を製作する会社は多いのですが、弊社は、バンパーなど自動車部品の中でも大きなプラスチック部品の金型を、カナダ国内で製造できる環境が整っています。また、海外で製作したものを輸入すると輸送コストがかかりますが、弊社は現地で製造しているので、輸送時間・コストを削減できていることも大きなメリットです。

(丸山)御社はこれからどのようなことに力を入れていきたいとお考えですか。

(岩野氏)ここ数年、様々なプロジェクトの生産がメキシコにシフトしてきており、金型を製作しメキシコに輸送するケースが増えてきました。弊社はメキシコにグループ会社を持っていないので、現地での対応ができないことをどうフォローしていくかが現在の課題です。

現地に会社を立ち上げるとなると数年先の話になるので、駐在員の配置など、今すぐできることをグループ会議で話し合っています。お客様の声に耳を傾けて、なるべく早くお客様のご要望に応え、行き届いたサービスを提供できるよう、検討しているところです。

また、北米は自動車産業が盛んで、弊社のように金型を製作する企業やそれに付随するメーカーが世界中から集まっています。最新の技術も集まってきているので、常に情報収集し、弊社グループに合うものを見つけて各社に展開するようにしています。

例えばヨーロッパでは主流でも日本では知られていない技術がたくさんあります。鉄を削る際に使用する磨耗に強いカッターや、一度に様々な加工ができる機械など、最新の技術は多岐に渡ります。更なる技術進歩のために常にそうした最新技術に目を向けています。

年に数回行われる弊社の技術交換会でグループ内基準を見直したり、各拠点のお客様からの要望や提案をグループ内で共有し、摺り合わせをして、最新の技術を活かした金型をお客様に提供できるよう努力しています。


(丸山)岩野さんのご経歴についてお伺いしてよろしいですか。

(岩野氏)自動車や自動二輪車産業が盛んな静岡県の浜松市出身です。地元の友人や親戚も自動車関係に勤めている人が多く、私も、弊社の親会社、クリエイティブテクノロジーに地元就職をしました。

実家が商売をしていることもあり学校では会計学を学びましたので、将来的に経理を担当する前提で入社しましたが、入社後は製造の現場から、品質管理、機械加工、設計まで一通り経験を積ませてもらいました。幅広い経験から得られた知識や技術を弊社の現地社員に伝えていけたらと思っています。

カナダに赴任する前は、中国やインド、タイなどに中長期出張で出向き、現地の設計部門へのアドバイスや現地の設計者の教育などを行い、現地の設計者と日本の設計者の橋渡しをする役割を担っていました。メーカーからの依頼でお客様のところにスーパーバイザーとして行くこともありました。

(丸山)これまでの海外でのお仕事を通じ、印象に残っていることはどのようなことですか。

(岩野氏)自分で設計した金型を使用して作られた部品が装着された自動車が販売されているのを目にした時、非常に感動したことが印象深いです。

カナダでも、弊社の金型から作られたプラスチック部品が装着されている車がたくさん出回っているのを目にし、親心や、やりがいを感じています。

(丸山)岩野さんご自身がお仕事を進める上で大切になさっていることはどのようなことですか。

(岩野氏)お客様の求めていることに出来る限り対応していきたいと思っています。実際に当社の製品を使っていただくお客さまの気持ちになることをとても大切にしています。

金型のプロとして、適切に判断しアドバイスしなければいけません。使う方の身になって、丁寧にコミュニケーションがとれる会社になれるよう、体制作りに心がけています。

(丸山)それでは、プライベートなこともお伺いしたいと思いますが、休日はどのように過ごされていますか。


(岩野氏)日本にいた頃は、冬はスキーやスノーボードを楽しんでいましたが、カナダはスキーやスノーボードをするには寒すぎますね(笑)。静岡県出身なので、サッカーや色々なスポーツをするのが好きですが、今はゴルフ一色です。
2012年にカナダに赴任し、上司にゴルフをするようお誘いいただいて始めたのがきっかけです。お付き合いで始めましたが、今では、知り合いになった方や弊社の駐在員達を自分からお誘いするようになるほど好きになりました。

週末は、時間があればゴルフ場に行っています。ゴルフを始めたことで交流が広がり、知り合いが増えたので、ゴルフをすすめてくれた上司に感謝しています。

2012年にカナダに赴任して以来、毎年、商工会のゴルフ大会に参加しています。実は、一年目は最下位でしたが、今年の商工会ゴルフ大会ではグロススコアで7位でしたので、だいぶ上達しました。

商工会のゴルフ大会はダブルペリア方式で、ハンディキャップ次第で誰にでも入賞できるチャンスがありますよね。商工会ゴルフ大会で最下位と優勝を両方獲得された方はいないと思いますので、商工会の歴史に残るよう、来年のゴルフ大会で優勝することを目指します(笑)。

(丸山)最後になりますが、商工会会員へメッセージをいただけますか。

(岩野氏)弊社には日本からの赴任者が私を含め3名おりますが、特殊な業務ですので、他の駐在員の方と接する機会が少ないのが残念です。積極的に商工会のイベントに参加し、会員の皆様にお会いできればと思っています。これからも宜しくお願いします。

(丸山)インタビューは以上となります。本日はお時間を頂きましてありがとうございました。




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