「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー




<第126回> 
Toyota Credit Canada Inc.
奥田 浩司 Executive Vice President

Toyota Credit Canada Inc.の奥田副社長にインタビューをして参りました。2015年1月に赴任された奥田氏に、カナダでの自動車販売金融事業やトヨタグループ全体で取り組んでいるカイゼン活動について、お話しいただきました。また、奥田氏がトヨタファイナンシャルサービスに勤められた当時の印象深い経験や様々な趣味、夏休みの旅行体験についても、お伺いしました。




(丸山)御社の事業内容のご紹介をお願いします。

(奥田氏)トヨタファイナンシャルサービスグループは、日本を含め、世界35ヵ国・地域で自動車販売金融ビジネスを展開しています。当社は日本、アメリカ、イギリス、ドイツ、オーストラリア等に次いで7番目の海外拠点として、1990年2月に設立されました。今年で設立25周年を迎えることになりました。

拠点はトロント本社をはじめ、モントリオール、ハリファックス、バンクーバー、と合計4箇所にあり、従業員は全体で約140名です。

当社の事業は、キャプティブ・ファイナンスと呼ばれるもので、トヨタ車を購入されるお客様へローンやリース等の金融商品を提供しています。お客様は個人の方が圧倒的に多くを占めますが、販売店様向けにも、車を仕入れる時の資金や、設備投資の為の資金を融資させて頂いています。

(丸山)日本とカナダの自動車販売金融事業にはどのような違いがありますか。

(奥田氏)カナダではリースが主力商品の一つとなっていることが大きく違います。日本では、車を愛車として長く所有するという意識が高いので、キャッシュかローンで買うのが一般的ですが、カナダでは車を生活必需品の一つと考えている方が多いような印象があります。

(丸山)御社の強みはどのような点でしょうか。

(奥田氏)当社は、主としてトヨタ車向けの金融商品を取り扱っていますが、銀行や他の自動車メーカーのキャプティブ・ファイナンス事業と競合している中、販売代理店であるトヨタカナダと一緒になって、多様な金融商品を作り込んでいます。

お客様が安心して車に乗っていただける様、お客様目線に立った金融サービスを提供できていることが、大きな強みの一つです。

また、トヨタグループ全体で取り組んでいるカイゼン活動も、大きな役割を果たしています。売上げや利益への直接的な貢献ではありませんが、いろいろな分野における地道な業務改善を通じて、会社の体質をより強固なものにレベルアップさせるよう全社が一丸となって日々努力しています。

トヨタファイナンシャルサービスグループでは、世界中全ての拠点でカイゼン活動を推進していまして、年に一回、グローバルチャンピオン大会が開催されます。この大会には様々なレベルでの予選があり、社内予選、地域予選を勝ち抜いた僅か5つのチームによってその年のチャンピオンの座が競われることになります。

当社は、北米・中南米の各会社とともにアメリカ地域に属しているのですが、2004年に一度グローバルチャンピオンになったことがあります。その後も地域予選では何度か勝ち残ったことがあるのですが、残念ながらグローバルではこの時一回だけです。

当社に於いてはこの大会で優勝することが社員のモチベーションの一つになっており、日々の業務の中で、常にカイゼンの意識を持って効率化、正確性の向上、お客様満足度の向上に努めるという姿勢が社員の中に定着しています。

カイゼン活動がどれだけ仕事やお客様へのサービスに直結しているかということは計りづらい部分がありますが、こういった現場の地道な活動は我々の強みの一つだと自負しています。

(丸山)御社が今後特に力を入れていきたいことはどのようなことでしょうか。

(奥田氏)ここ数年来、トヨタファイナンシャルサービスグループでは、サステナブル・グロース、つまり持続的成長を目指した活動を行っています。

この持続的成長の意味は、世界各拠点ごとにその事業環境によって様々な定義付けがされると思いますが、単なる利益や販売台数の成長ではなく、如何なる状況下でもサービスを継続できる強い足腰を作りましょう、ということだと私個人は理解しています。

そこで当社では、トヨタファンの拡大に向けて金融の面から貢献するということに力を入れています。1人でも多くの方にトヨタ車のファンになっていただく、既にトヨタの車をお持ちの方にはもっとトヨタを好きになっていただくために、金融面からのサポートをさらに充実させていきたいと思っています。

具体的には、お客様満足度を高めるために、コールセンターのレベルアップに取り組んでいます。お客様との接点であるコールセンターでの対応は、トヨタに対するお客様の印象を左右する極めて重要なサービスの一つです。

コールセンターのサービスの質を高め、一人でも多くのお客様に、やっぱりトヨタにして良かった、トヨタは安心と思っていただけるよう、努力しています。

(丸山)それでは、奥田副社長のご経歴についてお伺いしてもよろしいですか。

(奥田氏)大学を卒業後、野村證券に入社し、本社と支店で個人営業、投資銀行ビジネスを通算15年以上経験しました。

2000年に名古屋支店の事業法人部という部署で上場企業向けRMを担当していたとき、トヨタファイナンシャルサービスが設立されるということで、始めは出向という立場でトヨタにお世話になることになりました。

3年後、野村證券に戻るか戻らないかとなった時に、トヨタの金融事業の将来性に惹かれたことと、当時一緒に働いていた仲間が魅力的だったこともあり、自らの意思でトヨタファイナンシャルサービスに残ることに決めました。その後、初めての海外赴任として2015年1月にカナダに着任し、現在に至ります。

(丸山)これまでのご経験を通じ、どのようなお仕事が印象に残っていますか。

(奥田氏)トヨタに出向して最初の頃、グループの証券会社立ち上げのお手伝いをしていました。個人のお客様の資産形成のために設立された会社で、比較的リスクの低い商品をお客様にご案内することが大きな目的の一つでした。

開業後最初に販売した商品が世界銀行発行の外貨建て債券で、その商品概要や販売活動計画についてトヨタ自動車の関係役員に説明に行った時のことです。この役員の方が、「今度は我々トヨタが世界銀行の資金調達のお手伝いをすることができる、やっと少し恩返しができる」と、ものすごく喜ばれたのです。

トヨタ自動車は、今でこそ大企業に成長しましたが、50年程前の高度経済成長期の初めの頃、世界銀行から融資を受けて現在の本社工場を作ったという経緯があります。

当時の日本はまだ発展途上で、東名高速道路や新幹線の建設等のために世界銀行からお金を借りていたのですが、トヨタ自動車も融資を受けており、そのトヨタの役員の方は世界銀行に対して恩義を強く感じていらっしゃいました。

社債販売という証券会社にとっては当たり前の業務を、そのような観点から何十年も前の恩義に結び付けられたことがとても新鮮で、非常に印象に残っています。

(丸山)奥田副社長ご自身がお仕事を進める上で大切になさっていることはどのようなことですか。

(奥田氏)いかなる課題も様々な角度から見てみないと本当の形は見えないと思います。相手の話に耳を傾けて、色々な角度から物事の本質を見極めるということが大事だと考えています。

またどんな立場であれ、自分一人だけでできる仕事はありません。仲間の助けを受けて自分の仕事ができているのだということを常に意識し、チームワークを大事にするということが、仕事をする上で大切にしていることです。

今回が初めての海外赴任ということで、私自身の考え方は日本人的かなと少し不安に思っていましたが、カナダに赴任して半年が経過した今、外国の方でも本質的には同じという印象です。カナダでも変わらず、相手の話に耳を傾け、チームワークを大事にしながら仕事をしていきたいと思っています。

(丸山)それでは、プライベートなこともお伺いしたいと思いますが、好きなスポーツやご趣味、これまでのカナダでのご体験についてお聞かせください。

(奥田氏)小さな頃からスポーツが大好きで、小学校で野球、中学・高校でサッカー、大学でアイスホッケーをしておりました。他にゴルフやスキーもします。

子供が生まれる前ですが、妻とカナダのウィスラー・ブラッコムにスキーをしに来たこともあります。日本のスキー場とはスケールが遥かに違い、頂上から一本滑るだけで、足腰がガクガクになる程の距離があり、本場のスキーを満喫しました。

大自然に囲まれ、バンクーバーでの食事も美味しく、カナダは良いところだなと思っていましたが、まさか十数年後にカナダに住むことになるとは思ってもいませんでした。

今回の赴任に際して2014年の年末にトロントに来た時、大晦日に家族とナイアガラの滝に行きました。初めて目にしたナイアガラの滝は凍っていましたが、大自然そのものの強烈な迫力があり、とても感動しました。

一方でアメリカの大雪の影響で荷物が届かず、当初は1ヵ月弱くらいのホテル住まいの予定が、2ヵ月に延びるという辛い経験もありました。トロントの冬の厳しい寒さの中、特にすることもなく、ホテルのプールで泳いだり、好きでもないランニングマシーンに乗ったりして、なんとかホテル生活をしのぎましたが(笑)。

 
 
今年の8月には、家族とカナディアンロッキーに行きました。カルガリーに飛行機で入り、レンタカーでカナディアンロッキーを越え、バンクーバーから飛行機で帰ってくるコースで、カナディアンロッキーの大自然を大いに楽しみました。

(丸山)最後になりますが、商工会会員へメッセージをお願いします。

(奥田氏)補習校の運営委員をしており、娘も補習校でお世話になっています。運営委員会に何度か参加し、非常に立派な運営をされているなという印象です。今後も、親御さんがお子様を安心して補習校に通わせられるような良い環境を維持できるよう、微力ながら貢献していきたいと思っています。

商工会のイベントには、なかなか時間が合わず参加できておりませんが、色々な方と交流できる非常に貴重な機会をご提供いただいているので、是非、今後は時間を作ってできるだけ参加したいと思っております。宜しくお願い致します。

(丸山)インタビューは以上となります。本日はお時間を頂きましてありがとうございました。








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