「こんにちは!」新代表者紹介インタビュー


<第123回> 
DENSO Sales Canada, Inc.
神谷 浩 President


DENSO Sales Canada Inc.の神谷社長にインタビューをして参りました。2015年度の商工会理事に就任された神谷氏に、業界に先駆けて世界初の技術を発信し続けてきたデンソーの事業や、車に内蔵されていて普段目にすることのない様々なシステムについて、お話しいただきました。また、北米滞在歴の長い神谷氏のご旅行体験についてもお伺いしました。






(丸山)御社の事業内容のご紹介をお願いします。

(神谷氏)デンソーは1949年に愛知県刈谷市で設立されました。グローバル展開を続け、現在では、38カ国に220のグループ会社と146,000人の社員を有し、世界中の自動車メーカーを通じて先進的な技術・製品を提供しています。

扱っている部品は車の内部に装着されているものが多く、エンジン部品、空調関係製品、メーター、走行安全関連機器、情報通信関係製品など、多岐にわたります。

当社は、「環境・安全・快適・利便」の4分野に重点を置き、先進的な車社会を実現しています。「環境」の分野では、環境負荷が限りなくゼロに近い社会の実現に向けて、低燃費化、排出ガスの浄化に取り組み、「安全」の分野では、ぶつからない車、ぶつかっても人に障害のない車の実現に向けて、高感度センサや制御技術を融合したシステム開発の取り組んでいます。

また、「快適」の分野では、誰もが移動する空間や時間を心から楽しめる社会の実現に向けた、車内の空調技術の進化に取り組み、そして「利便」の分野では、ストレスなくスムーズに移動できる豊かな車社会の実現に向けて、情報通信技術の進化に取り組んでいます。

グローバルに広がる研究開発網を活かし、各国・地域のニーズのマッチした製品づくりや先進技術の企画・開発に取り組んでいます。

DENSO Sales Canada は1972年に設立され、現在は33名で自動車部品の販売、アフターサービスをしております。具体的にはカナダのカーメーカーさんへの自動車部品のOEM販売、カーメーカー販売代理店さん、部品商、修理工場への自動車補修部品の販売などを行っています。

また同じデンソーグループとしてGuelph市にはDENSO Manufacturing Canada があり約600名の社員を有し、エアコンやラジエータを製造しています。DENSO Sales Canadaとしての売上げは9 割が日系自動車メーカービジネスで、残り1割がアフターマーケットビジネスです。

因みに、トロント在住の方にはおなじみのGO Bus の一部(2階建てバス)にも、当社のエアコンが搭載されています。

(丸山)御社が特に強みだと思われるのはどのような点でしょうか。

(神谷氏)デンソーは、走る・曲がる・止まるといった車の基本性能を高めるだけでなく、車が世界中の人々に愛され続けるための新技術・新製品の研究や開発に努めています。それは、車の利便性・快適性を届けるだけでなく、環境負荷や交通事故といった負の影響を最小化することを最大の課題と捕らえ、「地球環境の維持」と「安心・安全に暮らせる社会」の実現を第一に捉えるということです。

当社は、ドライバーや歩行者、さらには地球環境までを包含する車社会全体の進化を追及するために、売上高の約9%以上という自動車業界トップレベルの研究開発費を投じ、世界各地のテクニカルセンターで技術者が日々研究開発や製品設計を行っています。

その結果、低速時にも先行者との車間距離を保ち追従走行するアダプティブ・クルーズ・コントロールや、衝突が避けられない場合に自動的にブレーキが作動してシートベルトが締まるプリクラッシュ・セーフティなどといった世界初の価値を次々に生み出しています。

他にも、ディーゼルエンジンの性能を飛躍的に向上させた「コモンレールシステム」や、夜間に歩行者を検知する「ナイトビュー」など、世界初の製品を多数生み出しています。

環境への配慮と快適な車内環境の両立を実現すべく、世界初製品や技術の提供を通じ、先進的な自動車技術、システム・製品を発信し続けており、全世界で38,000件の特許取得数を誇っています。

因みに、私たちがよく目にするQRコード(Quick Response Code) を開発したのは、デンソーです。製造工場内の生産管理システム用に、バーコードの数百倍の情報が入るQRコードを開発しました。当初は、工場内のみで使用されておりましたが、特許を取得し外部にも公開し、現在は世界中で使用されています。

(丸山)御社はこれからどのようなことに力を入れていきたいとお考えですか。

(神谷氏)追突防止、レーンキープや自動ブレーキ等、ドライバーの安全をサポートするシステムは既に存在しておりましたが、これらを統合したシステムを当社が開発しました。この統合システムを搭載した車が、この夏以降にアメリカ、カナダで順次発売開始されていきますので、このシステムの売上げを伸ばすことに力を入れていきます。

また、自動車メーカーだけでなく、バスやトラック、アフターサービス市場の拡販活動にも力を入れていきたいです。将来的には、GTA 内にある全てのバス会社に当社のバスエアコンを採用いただけるよう拡販に努めたいと考えています。

(丸山)神谷さんのご経歴についてお伺いしてもよろしいですか。

(神谷氏)愛知県の出身で、自動車産業が盛んな地域で育ちました。必然的に自動車関係に興味があり、地元就職をしました。入社後、最初の5年は北海道に勤務し、本社に戻った後、アメリカのミシガン州デトロイトに4年間赴任しました。再び本社に戻り、2014年1月にトロントに赴任し、現在に至ります。

北国に縁が深く、会社生活の半分は北国にいましたので、トロントの寒さはあまり苦になりません。

アメリカとカナダに赴任したことで、私たちが製造・販売した部品を搭載した車が海外のお客様のお役に立っていることを目にする事ができて、嬉しく思っています。

カナダのGo Bus に営業活動した際、これまで使用されていたメーカーのエアコンと当社製品の違い・強みをロジカルに説明し、納得いただいて、当社の製品を選んでいただきました。カナダの市場で、お客様に対して熱意をもって営業活動をし受け入れられた事と今までゼロであったに地域に当社製品が広がっていく事に、達成感とやりがいを感じています。

(丸山)神谷さんご自身がお仕事を進める上で大切になさっていることはどのようなことですか。

(神谷氏)「真実に対して正直であること」が、私が仕事をする上で一番大切だと思っています。現状を湾曲せずありのままに受け止めて、それに対して何ができるのか検討し最善を尽くすことが、我々の使命でもありひいてはお客様のためになると信じています。これは着任以来ローカル社員にも事あることに伝えています。

(丸山)それでは、プライベートなこともお伺いしたいと思いますが、休日はどのように過ごされていますか。

(神谷氏)夏はゴルフ、冬はスキーを楽しんでいます。学生時代からスキーには結構はまっていましたので、当時ウィスラーに2週間滞在し、スキーを楽しんだこともありました。その時はカナダに住むなど考えてもいませんでした。

また、トロントはアメリカ以上に多国籍、多民族で、食文化も国際色豊かなので、妻と、色々な国の美味しい料理を堪能するのを楽しんでいます。

2008年から2011年末までのアメリカ滞在時は、カナダ東部から西部まで旅行しました。ナイアガラの滝は7回も行ったことがありますし、ケベック、オタワ、カナディアンロッキーにも足を運びました。カナディアンロッキーの氷河を見て、自然の雄大さを感じる一方、近年の温暖化により縮小を続けている氷河の変遷を見ることができ、自然環境保護の大切さも痛感しました。

 
 カナディアンロッキーの氷河を背景に

(丸山)最後になりますが、商工会会員へメッセージをいただけますか。

(神谷氏)当社には日本人社員が少なく、場所もミシサガにあり、トロント市内まで行く機会も少ないので、商工会で主催されている様々なイベントを通じて、商工会会員の方とお知り合いになれればと思っています。引き続き宜しくお願いします。

(丸山)インタビューは以上となります。本日はお時間を頂きましてありがとうございました。








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